手順
内容古めなので書き直したい...。

 さあ、フィギュア入門のはじまりはじまり〜。 これさえ読めばフィギュアを作ったことない人でも簡単にフィギュアが作れるように...と言いたいところだけど、そんなことはできません。 だいたいフィギュア、いやガレージキットの作り方はホームページ読んだくらいで習得できる物ではありません。 それに入門用の読み物なら、もっとよい物が書店に出回っていますし。

 だからここでは特に初心者の方がよく詰まるであろうところを大きく取り上げ、それ以外の基本的な事項はほとんどしてません(今のところ)。 プラモデルぐらいは作ったことがあるって程度の人に最適かな。 ここでは、「フィギュアってどんなふうに作る物なの?」といった人へのイントロダクションのような物ができたらと思っています。


 そろそろ本文に入りましょう。 最初に、フィギュア作りに必要な物。それは...

てなとこでしょうか。

根気とやる気
初心者に最も必要なものです。 ガレージキットとかよく知らない人はプラモデルと同じ様な物で、2,3日でできるもの(ちゃんと作るとそれだけではできないが)だと思っているかもしれませんが、そんな簡単にできません。 確かに1日中ずっと作り続ければ3,4日で完成させることも可能ですが、勉強や仕事もあることですし、ましてや初心者は作るスピードも遅いですから、まあ、1/8モデルなら1ヶ月、1/6以上のモデルなら3ヶ月は見といた方がよいと思います。 まあ、アマチュアなんですから気長にの〜んびりやった方がいいですね。

これは言うまでもありません。 キット、道具、材料を買うには金がいるのです。 ですが道具とかは一気に揃えようとせず、必要になったら買っていくというようにしましょう。

まあ、海洋堂の1/8ときメモフィギュアなら、道具とかも含めて1万円位でできると思います。

通気性のよい部屋
これも分かると思いますが、模型というのは有機溶剤とか人体によくないものが揮発します。 風通しのよいところでやらないと不健康です。

まあ、有機溶剤の臭いも慣れれば気持ちよく...ってオイオイ。

やっぱ慣れても体に悪いので換気は忘れずに。 でも、冬場夏場はつらいんだな。

家族の理解
これは重要です。 特に塗装の時はいやな臭いも発生するので家族の反感を買うことが多いのです。 その前に作っている物にもよるが...。 しかし!私は思うのです。 家族の人も「これはすばらしい!」と思うような物を作ればよいのです。 例えときメモでも、ちょーリアル、ちょー精密、ちょー綺麗なフィギュアを見れば、考え方も変わるでしょう。

 その他道具とかは紹介しだすときりがないのでやめときます。(なんと不親切な)

 次に大まかな流れを説明します。 フィギュア作りをフローチャート化すると以下のような構成になります。

キットを買う

洗う

バリ取り、整形

色塗り

組み立て

キットを買う

 ここでいうキットというのはフィギュア本体のことです。 まず、フィギュアを買ってこないことには始まりません。 初心者はできるだけ小さいキットを作ることをおすすめします。 なぜなら小さいと、作業量が少なくてすむ、材料費がかからない、安い、などのメリットがあるからです。  大きいキットはそれだけ迫力もあり、より精密にできますが、それは逆に言うと小さいアラが目立ちやすく、手抜きができないということです。 単純に考えても大きさが2倍になればその表面積はその2乗の4倍になるのですから、作業量も4倍かかるわけです。

 適当なところではやはり海洋堂のときメモシリーズ(1/8)でしょうか。 値段も手頃(4800円)だし、パーツ数も少なく、それによく売れてるしね。 ときメモシリーズのカタログも作ったのでそちらも参考にして下さい。

 あと、ガレージキットには同じキットでも製品の当たり外れがあります。 気泡が多かったりパーツが微妙に歪んでいたり。 しかしこれは買ってみないと分からないのでもう運任せですけどね。

 それから、初心者がよく思うであろうことに、「最初からうまく作れないだろうからまずそれほど思い入れのないキャラから始めよう」なんてことがあります。 まあ作る人の性格にもよりますが、私が思うに、やはり最初は一番好きなキャラで始めるべきです。 というのは、やはり「やる気」がなければ完成も技術の向上もないと思うのです。 好きなキャラだから「綺麗に作ってやろう」と思うでしょ。 それが上達への第一歩だと思うのです。 それに、フィギュアやろうと思う時っていうのは作りたい物がある時、でしょ。


洗う

 まずキットを買ってきたらパーツの点検をしてから洗浄します。 最初にパーツの点検ですが、ガレージキットは手作業による生産がほとんどですのでパーツ不足の不良品が結構あります。 パーツ不足はメーカーがサポートしてくれるはずですので説明書をよく読んでサポートを受けましょう。 プラモデルとかは工場生産ですからあまりこういうことはありませんが、「手作業=少数生産=マニアックな物が作れる」ということですから不良品を買ってしまっても怒らないようにしましょう。

 次に全パーツを洗浄します。 これはパーツについた離型剤を落とすためです。 まず洗面器などにぬるま湯をはり、台所用中性洗剤を注いでパーツを浸しておきます。 洗剤は多めに入れときましょう。 あまり使いすぎるとお母さんに怒られてしまいますから、自分で買ってきてもよいでしょう。

 さあ、そうして一晩ほど浸したら、今度は歯ブラシとかでごしごし磨いてやりましょう。 クレンザーと中性洗剤を混ぜ合わせた物を古歯ブラシにつけてごしごし磨きます。 レジンは結構軟らかいので磨きすぎると傷が付くのでは?と思う人もいるかもしれませんが、少しぐらい傷が付くぐらいの方がよいのです。 表面がツルツルだと塗料の食い付きが甘くなるので、ここで表面をざらざらにしておいた方がいいと思います。 細かく入り組んだ所や小さい部品は面倒くさいですが、こんな時は電動歯ブラシを使うと作業がはかどりますよ。 まあ、もっていればの話ですが。

 洗浄はこれでもかってぐらいにしっかりやった方がいいです。 離型剤が残っていたりすると後で泣きを見ることになるからね。


バリ取り、整形

 洗浄が終わったら整形をします。 ガレージキットはプラモデルと違い、パーツの歪み、ずれ、気泡などがあり、そのままではまともに組み立てられない物がほとんどです。 これを組み立てられるようにパテやヤスリなどを使って形を整えていくわけです。 これをしっかりやっておかないと、色塗りをやった後、さあ組み立てようとしたときに「パーツがはまらないー!」なんて泣きを見ることになります(筆者多々経験あり)。

 具体的な整形方法は本など見てもらうとして(不親切だなあ)説明を割愛しますが、この整形作業というのはガレージキットを作る上で、最も重要で、面倒で、時間がかかり、挫折しやすい所なのです。 ガレージキットをよく知らない人は、色塗りが作業のメインであるかのように思っているようですが、私は整形作業がガレキ作りのメインだと思っています。 色塗りは確かに大変な作業ですが、やってて楽しいので意外に作業がはかどる物です。 しかし整形作業は作業も単純で、地味で面白くないので、ここで挫折する人が多いのです。 この行程を終えられるかどうかが一つのガレキ作りの山場だと思って下さい。

 そして整形が終わったらサーフェイサーを吹いて次のステップへ進んでいきます。


色塗り

 でもって色塗りです。 色塗りのテクニックはもうここでは絶対書き尽くすこのできないほど奥が深いのでこれも本とかを参考にして下さい(すいません)。

 エアブラシを使うか使わないか、によって内容はかなり変わりますが。

 まあ、あとはQ&Aの方を参考にしてね。


組み立て

 色が塗れたら組み立てます。 接着には瞬間接着剤を使うのが簡単ですが、瞬間接着剤は固まるとき白い粉を発生するので注意が必要です。 また、たくさん付けすぎると固まる時間が長くなってしまいます。 それから、瞬間接着剤は引っ張り強度は強いが衝撃には弱いということも覚えときましょう。

 整形がしっかりやってあれば、組立で詰まることはないはずです。 フィギュアはパーツ数も少ないのですぐ作ることができるはずです。


 というわけで大まかな流れは説明できたと思います。 プラモデルと同じであろう所は省略してあります(色塗りとかね)けど。

 しかし、完全にこの流れで完成できる物は少ないでしょう。 ほとんどの物は色を塗ってから接着、継ぎ目消し、そしてまた色塗りとかいうような、マニュアル通りにはいかない物ばかりです。 これはもうキットごとに作り方が違うので説明できませんが、ときメモフィギュアなら、ちょっとしたアドバイスをカタログに付けたので参考にして下さい。


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