2年ぶりの舞台

 前日の動きは日記の2006.2.18を参照ということで。


4階の開催は

↑写真の右側が島の角。通路は大通り。つまり、長方形の島の短辺に位置している。
 前日は栃木県の友人の宅に泊まっていたので、朝5時起き。 友人の車で送ってもらいつつ、ビッグサイトに着いたのは8時チョイ過ぎくらい。 アトリウムの長いエスカレーターを登って4階へ。 先に送っていた荷物を受け取って9時にブース設営終了。 手慣れたものである。 もう何回目だろう。

 西館4階でブースを構えるのは初めて。 けど、雰囲気はいつも通りのビッグサイト。 多少暗い感じを受けるけど、これは今日が曇りだからかな。

 今回はらくがき塗料箱が私だけになってから初めてのワンフェス。 かつての同僚原型師さんたちは、アルピーヌさんのディーラーの一員として今も活躍中。 9時半くらいに1階のアルピーヌさんのブースの様子を見に行ったら、結構ばたばたしてる様子。 相変わらずかな…。 何故か新作の話はせず、一眼レフについて熱く語って終わった。

 他にもらくがき塗料箱のサイトへ良く書き込みをされていた古株常連さん達も、今やほとんどがディーラーとして参加されている。 つまり、皆この西館の中にいるのだ。 サイトを立ち上げた時は、私も含めてこの中に原型師はいなかった。 皆、あれから試行錯誤の中で原型製作という己の道を歩んでいったのね。 最近はあまりお便りもなく、かつてのように一同に集まることもしなくなったけど、あのとき一緒だったみんなの気持ちは、今も失われていないような気がした。

 開場が近づいたのでブースに戻る。 いつもながらの席に着けコールが行われたけど、とりあえず定刻通り始まった。


新作について売れ行きは

 今回の位置は人通りの多い中央通路と、コスプレゾーンへと続く広い通路の交わる交差点の角地。 人が走るのが間近で見える見える。 人と人がぶつかってこけるのも目撃したよ。

 開場してすぐ、紅葉ちゃんとセーラーさんが1体ずつ出た。 それから数分に1体くらいのペースで紅葉ちゃんが売れていく。 行列が出来るくらいとまでは行かないけど、かなりのスピード。 12時半で紅葉ちゃんは完売した。

 対してセーラーさんはボチボチ。 紅葉ちゃんが完売したら、今度はセーラーさんのペースがちょっと上がった。 どっちを買おうかなと迷う人がセーラーさんを選ぶようになったからかな。 1時間に2,3体とか言うスローペースだったけど、思ったよりも売れた方だと思う。


本についての反応は

 今回は本についても問い合わせがあるわけで。

お客様「著者の方ですか?」
いわた「ハイ。」
お客様「本、買いましたよ!」
いわた「ありがとうございます。」
お客様「これを見て、自分でも作り始めようとしてるんです!」
いわた「是非始めて下さい。」
お客様「今までこういう本って無かったですよね。」
いわた「そうですね。無いです。」
お客様「ホームページよく見てますよ。」
いわた「ありがとうございます。」

 なんか自分、淡泊すぎ。 でも、これ以上の会話が出てこないんだよね。 ホントは1人1人の方に対して、とても嬉しく思っているのだけど。 なかなかこう言う時に気の利いたセリフって思いつかないものですね…。

 自分がもし逆の立場だったらと思うと、著者と話が出来るってのはかなり嬉しいはず。 けど、自分もやっぱり同じような事しか言えないだろうね。 お互い、会えて嬉しいのだけど、その気持ちを上手く伝えられない不器用な2人…。(?)

 でも、どうしてもイベント中のバタバタの中じゃ、社交辞令しか言うことが無くなっちゃうし、1人1人の印象も薄くなっちゃう。 手紙を書いて渡してくれると嬉しいんだけどなーなんてね。 かつてそうしてくれた方がおられましたが、一番印象深かったし、今でも時々読み返したりして元気づけられたりしてますから…。

 なんか偉そうな事言ってますが、どちらかというと、私の方が皆さんの事を忘れてしまうのが惜しいっていう気持ちです。 会話をしても、名前も分からないし、後でメールを貰っても誰だったか分からないんですよ…。 しかも最近は日記拍手で、ますます誰だか分かりません。

 発売日に買ったっていう気合いの入った方が結構おられたのが印象深かった。 ありがたいことです。 あと、私がサラリーマン、アマチュアであることに興味を示されている方も数人。 好きなことは、仕事にしなくてもできると言う事に希望を持たれましたでしょうか…。

 しかしここに著者本人がいるとは思っていなかったらしく、どちらかというと「まさかこんな所に出てるとは思わなかった」という感じでしたかね。 「シマッタ、本を持って来れば、サインとか頂けたのになぁ。」という反応も結構あった。

 でも本当に本を持って来てて、サインを頼まれたのも数件。 当然サインなんて上手く書けるわけもなく、ただのヘタクソな名前書きをしただけに思える。 なんか逆に綺麗な本を汚しただけに思えます。 スイマセン…。

 あと、ウチのブースを見て、「あ!この本知ってる」って言う反応をする方、ここで初めてこの本の存在を知り、立ち読みをして「どこで売ってますか?」って訪ねられる方など、色々でした。 今回は地理的に良い位置にあった事もあって、かなりの営業活動が出来たんじゃないかなぁ…。

 また、実際に製作途中の原型そのものや、写真を持ってこられた方もおられました。 見るとすぐに「ここを直した方がよい」って分かるんだけど、あまり言い過ぎると私の原型になってしまうのでなかなか言うのが難しいです。 それでも、もし見て指摘して欲しいという方がおられましたら、遠慮無くご報告下さい。 出来れば、直接原型を見たいかな。 私としても、この本の補足説明をするとしたら、何をするべきかを見極めたいので…。


おいでよ A13-07の森

 今回一緒にブースに入ってもらった友人だけど…。 実は昨日から体調が良くない所を無理して来てもらってた。 けど、ここは屋外のコスプレゾーンに近く、外気にさらされている事もあって、途中でギブアップ。 12時で帰宅することになった。 病気とあってはどうしようもないので引き留めるわけにはいかない。 そんなわけで、午後からはブースを1人でやりくりしなくてはならず、トイレすら満足に行けない状態となった。

 それでも今回、お客さんの反応も結構多くて、ブースの中でヒマになることはなかったので良いのだけど、ちょっと面白いことをやってみようと思った。

 NintendoDSのすれ違い通信。 「どうぶつの森」ではメッセージボトルを海に流して、通信待機モードにしているDS同士が近づくと、自分のメッセージボトルが相手の村の海岸に、相手のメッセージボトルが自分の村の海岸に流れ着くというメッセージ交換の機能がある。→

 ここはワンフェス。 ゲーム好きの人もいっぱいいるハズ。 結構な確率でメッセージが交換出来るんじゃないかな。 ブースの位置も書いてメッセージを流せば、ちょっとした広報活動にもなったりして。

 というわけで、メッセージを書いて流してみたら、すぐに通信が成立した。 予想以上に早い…!引き続きブースの手間が空いた隙にメッセージを流し続けていたのだけど、ホントに流して10分以内にメッセージが届く。 今日1日でいくつもメッセージボトルをゲットした。

 凄いぞ!この人混みの中で、カバンの中にDSを忍ばした知らない人同士が、通信しまくっているのだ。 メッセージの内容も「ワンフェス楽しいですね!」みたいな、今を伝える内容の物も結構あって、なんだか嬉しい。 確実にこの付近にいる誰かと同じ空気を楽しんでいるという気持ちを伝えあえてる気がして。 リアルとバーチャルが奇妙に融合した面白さを感じた。

 さて、ワンフェスも終盤の3時半。 そろそろ私も会場を回りたいと思って、アルピーヌさんとこにヘルプ要員を頼んだ頃。

 「スイマセン。どうぶつの森でメッセージを受け取ってきたんですが。」

 と言う方が現れた。えぇー!

 しかもビックリ。 レプリカントの取材の方でした! 取材をする女性の方と、カメラマンという構成で回っておられたようなのだけど、なんか取材の一環で、会場内でメッセージボトルを交換するという企画をやっていたそうな。 ブース位置がメッセージに書いてあったので、こちらに来てみたとのこと。

 お互いのDSを見せ合う。 確かにお互いが出したメッセージが届いているのが確認出来た。 す、凄い!通常、メッセージボトルを交換した人と会う事は皆無です。 こうして確認し合うことは、普通は出来ないことなのですよ。

レプリ「スイマセンが、顔写真撮らせて貰って良いですか?」

 えぇー!

 なんか、記事にするらしい。それはさすがにちょっと。顔以外ならOKでいい?

レプリ「では、お互いのDSを持って、写真撮りますね。」
いわた「あ!今風船が飛んできたんで、ちょっと待って下さい!」
レプリ「それは大変!早く打ち落として下さい!」

↑左が私。右がレプリの方。よく覚えてないけど、ステキな方だったような気もする。
 そんな、どうぶつの森的会話をしつつ、写真撮影…。 紅葉ちゃんとセーラーさんも撮って行かれました。オリジナルなのですかと聞かれたので、本の事を説明したら、驚いておられました。 もしかしたら、最大の広報活動が出来たような気がする。 本当に掲載されるかどうかは未定とのことだけど、どうぶつの森の住民としてはかなりの楽しい思い出が出来たことは間違いないです。

 実はレプリカントワークス4とこの本の発売日がほぼ同日で、一緒に書店に並べられることが多くて勝手にライバル視していたというのはナイショのつぼみにしておこう…。



最後は

 午後4時回ってしばらく経ったら、秀和システムの担当の編集さんが来られました。 「かわいい女の子フィギュアを作ろう!」の2刷が出来たので、お持ちしましたとこのこと。 すでに出回っているらしいのだけど、2刷は初めて見た。 っても、違いなんてほとんどないんだけど。

 ブースの中で終了時刻まで、本とフィギュアについての反応とかを報告しあったり、反省会と現状と今後についていろいろ話した。 秋葉原系のお店への入荷は、通常の流通ルートが確保出来ていなくていろいろ大変なのだそうだ。 でも、ワンフェスまでに入荷が間に合って良かったですよ。 おかげでこちらも説明がし易かったですから。 後は関西とか、地方にまで展開されると良いなぁ。

 あと、閉場後の後片付けを手伝ってもらいました。 感謝! そして「また、何かあればよろしくお願いします。」という感じで会場を後にした。 次はあるのかなぁ…。

 その後はアルピーヌさんたちと秋葉原で打ち上げ。 ここだけはずっと変わらない。 ずっと、変わらないといいな…。

 帰りは新幹線のグリーン車で1人帰宅。 やっぱ良いシートは寝心地も良い。


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