ワンフェスから１ヶ月、我々は次なるイベント、WHFへと参加する。 出品物はワンフェスと同じ。 茜と文乃は早々に版権が降りたが、コナミ版権物の２体は相変わらず結果が来ない。 イベント３日前の時点で連絡なしというところまで来てしまった。 前の神戸のこともあり、ここで版権落ちを覚悟したが、２日前になった時に思わぬメールが届く。

「コナミ様の今回のお返事をやっといただいたのですが、今回の商品は11月の横浜で販売してくださいとのことです」

そんなのアリ？まぁ、それでも版権降りただけ喜ぶべきことです。 ここ最近落とされまくってたので、もうワンフェス以外は無理なんじゃないかと思ってましたから。

　というわけで今回はひろみかんさんとたまさんの物を売りにビッグサイトへGo！ ここ最近仕事が忙しく、慢性的に疲れがたまっている。 前日の土曜も出勤だったし、もちろん次の月曜も仕事。 当然日帰り参加となる。 WHFは開始が11時。 これだと、始発列車でギリギリ間に合うタイミング。 朝４時起床。 ５時神戸駅までバイクで。 始発列車に飛び乗り、６時に新大阪。 そして始発新幹線に乗って９時に東京駅。 ９時半にビッグサイトに着いた。

　いつもながら集合場所に最後に来るのは私。 これでも急いでいるんだけどねー。

　そしてディーラー搬入が始まる。 WHFはサンプル提出を先に行うのだが、今回は（も？）版権でかなりゴチャゴチャしたので手違いが多かった。 必要な書類が送られていなかったり、必要だと思っていたサンプルが実はいらなかったり、まぁ、いろいろ。 もちろん、コナミ版権のこともね。 でもまぁ、そのおかげで主催者の方とも仲良くなれたし、今回の件も横浜でのディーラー料を免除してくれたりと、ワンフェスではあり得ない、人と人との対応を体験できたけど。

　諸々の手続きを済ますと、ブース作りを始める。 ひろみかんさんは今回買い物に気合いを入れておられるようで、ちょくちょくブースを離れる事が多かった。 私も一通り準備を終えるとざっと見て回った。 全体の1/3くらいはトイ系ディーラー。 こうして見ると、ガレキディーラーは結構少なく感じる。 でもまぁ、他のWHF会揚に比べればかなり多いけどね。

　これといって欲しい物は見当たらず、とりあえずブースに戻り開場を待つ。

　開場直前になったが緊張感がない。 というのは、開場前行列が見受けられたからだ。 注意しなきゃこんなもんです。 とは言え、この小さな会場では規制したところで意味を待たないだろうけど。

ブースの様子（午後）。卓スペースはワンフェスの半分近く。とっても狭いのである。

　で、開場。 ひろみかんさんはすぐに買い物へ走ったので、残された２人で客をさばく。 今回は茜については多めに用意できたので何も制限をしなかった。 そのため開揚前にチェックした人が多く、すごい勢いで売れていく。 次から次へと訪れる客を超スピードでさばいていく。 その中で、文乃も少しずつ売れている。 いい感じだ。

　客の中に茜を２個欲しいと言った人がいたが、断らせてもらった。 理由は転売屋かもしれないと思ったからです。 「友達の分もあるのでお願いします」 と懇願されたが、一度疑ってしまうとそれも空しく映った。 しかし本当にそうかもしれないので、ダメだというのも悪いかもと思い、10分後にまた来て下さいと言って去ってもらった。 ちなみに10分後には完売していたが、この人が言う事聞かずに10以内に来たかどうかは定かではないです。 忙しくて客の顔なんて見ていられなかったから。 この人が転売屋じゃなかったとしたら、疑ったことは失礼だったと思いますが、どうかこちらの気持ちも分かって下さい。

よしざわさんの八重さん。かなり綺麗です。

　茜は25個用意したけど、開揚９分で終わってしまった。 文乃は５個だけなので、20分ほどで完売。 ブース内の緊張感は消えさった。

　さて、その後私も会場内を回り、１つ買い物をして戻った。 会場は狭いので見る物はすぐになくなり、しばらく暇な時間が続く。 　そしたらずっと前に掲示板に書き込まれた、よしざわまさひこさんが訪れた。 八重さんを完成させていただいたらしく、現物を持ってきてくれたのだ。 で、急遽オラ八重開催。 展示させてもらった。 よしざわさんは他にも私のキットを買っていただいてるようで、いろいろ感想を聞かせていただきました。 かなり参考になりました。 次回作に活かします。

　あとは写真撮って回ったり、ブース内で雑談したりして時間を過ごす。 ひろみかんさんと私が次回作原型を持って来ていたので、それについての報告会みたいになっていた。

　４時を回ったところで撤収。 イベントは４時半まででしたけど、この後秋葉へ行くので、早めに切り上げました。 秋葉は特に目的があったわけじゃありませんが、毎回我々の行動パ夕ーンなので...。

　秋葉を一通り回ると、解散。 行きと逆ルートで帰路についた。

　さて、茜については今回で絶版となり、再販は今のところ考えていません。 再販を求む声はたくさん届いておりますが、これ以上は無理です。

　ひろみかんさんがおっしゃっていましたが、茜は作品としては成功ですが、商品としては失敗作です。 4000円という値段は、ご本人の意思により決定したものですが、この時はご自分の実力を過小評価されていたようで、これでも売れるかどうか不安だったようです。 ドルパで結果を出し、需要がある事が分かりましたが、この時すでにワンフェスの申請は終わっており、値段、個数とも変更はできませんでした。 今回のWHFでは間に合ったのですが、やはり一度決めた値段は変えないでおこうという私の意見で、据え置きとしました。

　たくさん売れれば嬉しいのは当然なんですが、複製作業で時間を取られて次の原型が作れなくなっては本末転倒です。 売りたいと思う個数は売りました。 あとは次回作を作らせて下さいよ。 我々はアマチュアなんです。 お金儲けではないのですから。 それに買っても作らない人多いでしょ。これは原型師ひろみかんさんの直接の意見ではありませしが、大方はこんな感じです（よね？）。

　欲しかったけど買えなかった方、申し分ありませんでした。 今回の茜は、我々の見積もり能力不足でした。 次回からはこんな事がないように...といいたいところですが、売れ残ると怖いのでやっぱり安めかも知れません。

　では。 これで夏のイベントラッシュもおしまい。 新作制作に打ち込むとします。 次のWHF横浜ではひろみかんさんの新作が出ます。 みんな、来てね。