フルスペックワンフェス


防炎せよ

 前回のワンフェスは、震災の影響で当日版権無しで行われたが、今回は通常のワンフェス。 前回は参加を見送ったので今回は1年ぶりの参加だというディーラーさんも多いのではないだろうか。 ま、ウチは版権関係ないので何も変わりませんがね。

 今回の相方だが、次回に引き続き今回もHit君は来れねぇとか言いやがったので、今回はYsanにお手伝いを頼んだ。 以前一度頼んだことがあったので、そのツテです。 当日朝、ホテルからの送迎バスで幕張メッセの正面玄関に降り立つ。 それからコンビニでYsanと合流して徒歩ディーラー搬入口へ。 8時半に自分のブースに着き、9時半に設営完了。 今回は受付と荷物受取の場所が近かったのでスムーズ。

 前回まで搬入用の箱は樹脂製の丈夫な箱で送付していたのだが、輸送中にフタを留める2つの部品がのうち1つが輸送中に紛失するという事が起こったので、今回からその箱をさらに段ボール箱に入れる処置をした。 なら段ボール箱に直接物を入れれば良いじゃないかと思うかもしれないが、なかなかちょうど良い大きさの段ボール箱と言うのは随時手に入るわけじゃなくてね。 大体搬入搬出に使った箱は次回もそのまま使う事になる。 段ボール箱は輸送中は積み重ねられるので、回を重ねる毎に少しずつ痛んで潰れて行くんだよね。 だから輸送中に箱が潰れて中の大事な物が壊れる恐怖を取り払うために、中でさらに丈夫な箱に入れるのだ。

布から紙製に変わったウチの展示台。しかしこうして離れて見るともっと展示台は大きくした方がいいかも。

 ところで今回は設営に関して新たな変化があった。 ワンフェスの最終案内は開催日の2〜3週前に送られて来るのだが、開催2週間前になって、設営に関するマニュアルに前回と異なる点があることがネット上で話題になった。 詳しくは当時の日記を読んでもらえれば良いが、要はブースで使用する布類は全て防炎ラベルが付いている物じゃないとダメという物。 前回まではテーブルから10cm以上垂らさなければOKだったが、今回全面禁止に書き換わっていた。 案内が届いて1週間後にやっと気づいたというマニュアルの分かりにくさ、開催直前になっての告知、防炎ラベルなんて実質カーテンを買わないと手に入れる手段がない、火災対策なら燃える物は全部ダメなのか等、様々な疑問と問題点が指摘されたが、最終的には、「多分チェックは行われないだろうが、何か起こって販売停止になったらイヤだから、対策しよう」とみんな考えたようだ。

 ウチは今回は布をやめてイラストボードを使って展示台を作った。 まぁ、これまでの布を使った展示方法もベストだとは思っていなかったので変更するいい機会になった。 見栄えも前より良くなったような気もする。 ただ、布から板になったので、輸送用の箱に格納しにくくなったのは不便。

 そういえば会場の照明は全部点いてた。 前回は節電のため、4灯のうち1灯を消していたけど、もはやどうでも良くなったのかな。 節電に関しては依然として必要なはずなんだけど。


物を貰って嬉し

 開場10分前「まもなく、開場の10時となりました。」という毎度の事ながら文法がおかしいアナウンスがされる。 今回はディーラー受付が見える位置だったので、近所にプレス入場者が一箇所に固められているのが良く見えた。

 10時になって、開催のアナウンス。 みんな走る走る。 近くにリキッドストーンさんのブースがあったのだが、その列が物凄いスピードで伸びて行く。 久しぶりにこんな光景を見た。 そういえば今回は「絶対に走るな」というアナウンスも無かったし、特にダッシュに関してうるさくは言われなかった。 ま、あまりとやかく言われるのもイヤだが、事故だけは起こらないようにして欲しいものだ。

 ちなみにウチの右隣はダミーディーラーだった。 開始直前に何も無いテーブルを前に1人座っていたが、開始直後に消えて、二度と現れなかった。 これまでも隣がダミーだった事は何度かあったが、本人が席に座ってたのを見たのは初めてだったな。 ダイレクトパスって物が出来たんだからそれを利用して欲しい。 隣がダミーという状態はすっげーテンション下がるだよね。

 Ysanは挨拶回りに外に出て行ったので、1人でTwitterでフォローしている方たちがどこのブースにいるのかなーとガイドブックにチェックを入れていたら、すぐにたまさんとみずさんがやってきた。 先日私が新千歳空港で買い逃した、海洋堂の北海道土産フィギュアをみずさんが見せてくれた(みずさんは北海道から来ている)。 雪ミクよりも個人的には北斗星のヤツが気になるなぁと言ったら、その北斗星をいただけた。 やったぜ。どうせなら重連したいから2個欲しいところだけど、それは自分で手に入れることにしよう。

いろいろもらった。1つ1つにありがとう。(訪問先で貰った物も含む)
 10時半になってまず撫子さんが1つ売れた。 続けて時乃さんが売れた。 時乃さんを買われたのは日記拍手の方で買いに行きますと宣言されていたよんのさん。 時乃さんは前回見て買わなかったけど、今回は買うと決めて来られたそうだ。 これからもジワジワ来る作品を目指しますよ。 買っていただいた上にバレンタインのチョコまで貰っちゃいました。 ありがとうございます。

 その後また時乃さんが1体売れた。 時乃さんはじっくり見ていく人が多かった。 それなりに見所があるのが分かったかなー。 特に和服を着た方がじっくり見ていったのだが、これは何か自分の作ったキャラのコスプレした人が見に来ているような緊張感があった。

 11時台にもう1体撫子さんが売れて、撫子さん完売。 完売と言う文字を書くのも久しぶりすぎてどう書いたらいいのか迷った。 筆記用具見たら完売って書くための赤ペン持ってくるの忘れてた。 あまりに使う機会が無いのでここ数年持って来てなかったかもしれない。

 今回も本とブログ見てます!と声を掛けてくださる方が数人おられた。 最近日記も見る人が徐々に減っているけど、こういうのはやっぱ励みになるから参加してよかったと思う。

 あと、古くからのお知り合い、秋田のCBLGさんからお土産を貰った。 こまちまいって言う御当地萌え系お菓子。 私の偏見かも知れないが、他県に比べると、秋田はゆるキャラよりも女性キャラクターを起用する事が多いように思えるが、やっぱり秋田小町っていうシンボルがあるからなんだろうな。


盛況のようです

 12時から13時くらいに最初の外出。 自分のブースよりも西側を中心にまわった。 自分のブースは全体の西寄りにあるので広くない範囲だが、ここにはお知り合いのディーラーさん3つあったので話し込んでいたら1時間以上かかってしまった。

和泉さんには次回も面白いネタ期待してますよ!
← 和泉雪兎さんとこで見つけた1/12スケールやかん。 けっこう売れているらしく、お話をしている間にもいくつか売れて行くのを見た。 面白いよねぇ。 模型好きの仲間が集まるイベントだからこそ感じられる面白さ。

 なんかさ、海洋堂がリセット宣言してからと言うものの、頂点を目指す圧倒的レベルのディーラーが正義で、参加して楽しんでいるだけのユルいディーラーは雑魚みたいな価値観を押し付けられていたような気がする。 ここ数年、自分はアートとしての価値観を重視してきたような気がするが、模型そのものを楽しむっていう価値観を忘れてたんじゃないかな…とちょっと気づかせてもらえた。

 ワンフェスは展示ホール1〜8を使っていて、1〜3が企業ブース、4〜8が個人ブースとなっている。 個人ブースの中はガレキ系と中古トイ系があるが、今回は6,7ホールの北寄りが中古トイで固められていたように感じた。 だからなんだと言われると困るが、毎回中古トイブースの配置方法が異なるので一応ここに書き留めておく。

 ブースの防炎ついて、各ブースの様子は変わったのだろうか。 一見すると変わったような、変わってないような。どうも最終的にはワンフェス実行委員会の見解は前回と同じく床から垂らさなければOKという結論に至ったようだが、それも周知はされなかったと思う。 今まで通り布は普通に使われていたようだが、ちゃんと防炎にしているディーラーさんもおられた。

 午後からしばらくブースにいた。 前回に比べるとかなり人が多い。気のせいではないと思う。 そして、北寄りよりも南寄りの方が人が多い傾向があるようだ。 もしかしたら、南側にはコスプレスペースがあるからだろうか。

 ウチのブースにもいろんな人が見ていった。 今回は島の角配置じゃなかったのが幸いしたかもしれない。 島の長辺の真ん中辺りにあった方が、見てもらい易い。 やはり時乃さんをじっくり見ていく人が多かった。 それだけ人の足を止めることができたと言う事で、良しとしよう。

 14時から16時で会場全体を回ってみたが、これだけ時間があっても全部を見るのは難しい。 ブースは前回よりも多いと思う。 ま、前回が少なかったのだが。 全部は見られないので、Twitterでフォローしている原型師さんのところだけは見逃さないようにして見ていった。 やっぱり現物を目の当たりにすると、その人の人間性も確認できる。

毎回グラディウスのボスを見せてくれるコンフリクトさん。今回はグラディウスII要塞面のボスのクラブ。各足の取付角度の解釈の仕方になるほどと思う。
服の質感ハンパねぇ。怖いけど。Munchkinさんのオリジナル?
トリイレブンさんがなんか凄いことをやろうとしている。1/1サイズのフィギュアヘッド。軟質素材かと思いきや実はレジン。最終的には全身まで作ってレジンキットにするつもりだとか。この人は平成の平田郷陽かもしれない。毎度私の心をざわつかせる。
ヒソカさん。ネタは分からなかったが、顔の表情が特徴的。こういう個性のある原型師さんが増えてくれればなと思う。
毎回面白ステッカーグッズを出しているげんれい工房さん。今回のは笑った。マグネットステッカーだが、打ち合わせ用ホワイトボードにこれを貼り付ければ、途端に議事内容に緊張感が走る。


空から行ってみる

幕張メッセ正面ゲート下にあるバス停。他にも東京行きや横浜行きがある。
 16時からYsanが退場。 予め聞いてたが、この後アキバに寄りたいので早めに出られるそうだ。 よって、ここからは1人でブースに居座る。

 閉場が近づく。 今回は羽田から飛行機で帰るというプランを試してみたかったので、会場を出るのを遅れるわけには行かない。 かといって終了の17時よりも早くブースを畳むのはやはりマナー違反だと思う。

 展示ホール1〜8の正門にはバスの発着場があるが、ここから羽田空港行きのバスが出ている。 17:20,17:30,17:50,18:30に出発で、約50分で羽田空港に着く。 18:30には間に合うだろうと思うが、もしバスのが満席で乗れなかったら終わるので、17:50には乗りたいところ。 これまでの経験で、普通に搬出作業をすると18:00くらいに会場を後にする事になる。 ここは少し急いで17:50に乗りたいところ。

 16:30くらいから荷物箱にどのように物を配置するのかを考えておいた。 佐川急便の伝票はあらかじめもらって記入しておいた。 17時の終了宣言とともに急いで詰め込み開始。 全ての荷物を入れ終わったら、リュックに手持ちの荷物を全部詰め込み、それを背負って荷物箱を持ってブースを去る。 このままブースには戻らない。 佐川急便の受付近くにある梱包用品のテープで箱のフタをしたら、発送受付の列に並ぶ。 ここからが結構かかったが、17:35に会場を去ることができた。 17:50のバスには余裕で間に合った。

 気になるバスの乗車率だが、バス停にいた係りの人の話だと、この時間帯は混雑することはないのだそうだ。 ただ、途中浦安のあたりで事故があったらしく、到着が遅れるとのこと。 その通り浦安あたりでノロノロ運転になり、15分くらい遅れて、19:48に羽田第2ターミナルに着いた。 これだと1本前の便にも乗れるくらいのタイミングだったが、満席だったので変更はできず、予定通り20:15発の便に乗った。

 神戸空港に21:35に着いて、家には22:35に着いた。結局のところ新幹線で帰るのとほとんど変わらない時間だった。あと30分早い便があればいいのにね。ま、次回はたぶん新幹線で帰りますよ。


[ 戻る | TOPへ ]