いつも通りホテルから送迎バスで幕張メッセへ。 バスに乗車している人はほぼ全員ワンフェス参加者なのだろうが、さすがにこれはどう見てもワンフェスと関係ない客だと思っていたカップルが幕張メッセに着くなりディーラー証を出して搬入口へスタスタ歩いて行くのを見て、なんか時代を感じた。 我々がワンフェスに初めて来たのは15年も前。 学生の時、勢いだけで参加した2人のオタクは、1人は一児のパパなり、もう1人ももうすぐパパになりそう。 ワンフェスに来る人と、その人の環境は自分も含めてどんどん変わっている。
さて、この時期メッセの別の会場で恐竜展が行われているのは毎年恒例だが、お隣の別の会場ではエホバの証人の大会が行われていたりした。 なんか以前もこれあったと思う。 毎年この場所で行われているとしたら、今後もかち合う可能性が高いな。
コンビニで食料を仕入れてから会場内へ。 高温注意報が発令されるほど暑かったこの日。 会場外に並んでいる人たちには本当に「死なないでね」と思った。 熱中症は恐ろしいよ。
ディーラー受付して書類を貰う時、次回の申込書は入ってないよと言われた。 次回から全面的にWeb申請に移行するらしい。 こうなると当日版権を申請していない我がディーラーの封筒の中にはゴミ袋とブース前に貼る紙切れしか入っていないという状況。 なんか寂しいな。
9時を回り、すでに片付けられそうになっている搬入荷物を受け取るのもすでに毎度の事。 それから設営に入って9時40分くらいに準備完了。 時間に無駄なし。
途中KENCHANさんが挨拶に来られたので雑談。
KENCHANさんも最近結婚された。
結婚後も模型活動を続ける事って難しいよね。
なんて語る。
モデラーが結婚する為には換気設備が必要だよね。
いつもの文法がおかしいアナウンスの後、開場となる。 そしていつものディーラーダッシュ。 もう誰も何も言わない。
さて、版権物の無いウチのブースは毎度この時間が一番暇。 それでもいつもは1個目が売れるまでは席にいようなんて思うのだが、今回はそれも期待できないので10時台から会場を見て回る事にした。 午前中をめいっぱいかけて4〜6ホールを回る。
帰ってきたら中華さんが売れていたが、時乃さんに動きなし。 まぁそんなもんだ。 やはり新作を持ってきていないというのは、自分は歓迎されていないような気がする。 お呼びでないかもしれないが、ちょっとここに居さして下さいよ。 そんな気持ちだ。
今回も「本を見て今作っているんですよ。」とか、「本を見て原型を作れるようになって今日はディーラー参加しています!」とか言われたり、原型制作に関する質問を受けたりすることが何件かあった。
毎回言っているが、私に会えて嬉しいと思う人がいるというのはありがたいことです。
新作無くて申し訳ないですが。
しかし、今回はちょっと驚くことがあって、なんと台湾の方がブースに来られた。
私の本を読んで今回ディーラー参加されたそうだ。
この本は台湾ではかなり有名になっているとのこと。
台湾で出版されたのは知っているけど、その後どれくらい売れているのか全く分からなかったわけだが、ちゃんと役に立ってて、その台湾の方がワンフェスに参加されているなんてなんか凄いね。
この調子で英語版とか出ないかなーとか思っちゃうけど…ないか。
最近はワンフェスに来ても、何も買わずに帰ることも珍しくないが、今回はいろいろ収穫があった。
まずは今回一番私が激しく反応してしまったディーラーさんがここ。 三春三次元堂さん。
これまで仏像フィギュアを作られて来てて、何度かチェックさせて頂いていたのだが、今回は東大寺戒壇堂の四天王を出展されていたので思わず大興奮。 30cmくらいの大きいサイズと、10cmくらいの小さいサイズを売っていた。 まず大きいサイズ作って、それをデジタルスキャン&プロットでサイズダウンしているんだそうな。 四天王といえば最近、海洋堂が稼動フィギュアを出していたけど、あれは興福寺南円堂がベースになっているそうだ。 1年に1度しか公開されないお堂だが、私は公開日に行った事がある。 そういわれてみれば似ているかも。 けどやっぱり私は東大寺戒壇堂の物が好きだなー。
小さいサイズの四天王のキット版を買ったら、興福寺の八部衆のうち2つををオマケしてくれると言われたので、迦楼羅と五部浄をもらった。 八部衆で一番人気の阿修羅はもちろん完売していたので、顔が鳥になってて特徴ある迦楼羅、それと、本物は現在胸と頭しか残っていないはずの五部浄をもらった。 このパーフェクト五部浄の全身像を作るに当たっては、いろいろ調べて推測したんだそうだ。 これは原型師の解釈が入ってて面白い。
さて四天王の方だが。 飾るための須弥段も展示されていた。 しかし売り物ではないそうな。 東大寺戒壇堂と同じ状態で飾ることができるんだけど、こうなると中央部にあるはずの塔も欲しくなってくる。 実はすでにこの塔の制作に着手しているのだそうだが、中に入っている如来像を作るにはまだ精進が必要ということでいろいろと気合いを入れているんだそうな。 思い入れが凄いなー。 原型師さんの部屋は部屋の四隅に四天王が置いてあり、正面には仁王像があって、中央で座禅を組んで精神を集中しているんだとか。 もはや原型師というより仏師ですな。
仏像をフィギュア化するにあたっては、やっぱり多少のアレンジは必要とのこと。 大きい物は見上げた時にバランスよく見えるようになっているので、そのままスケールダウンするとバランスがおかしくなるんだそうな。 他にもいろいろ話を聞いたが、楽しかった。 今後の新作が凄く楽しみだ。 私も仏像のフルスクラッチをしてみたくなってきたなー。
水谷電気さん。 こちらはアルプスのMDプリンタでデカールを印刷するテクニック本を売ってた。 1冊300円で2種。 すでに生産が終わっているプリンタだが、インクや部品の供給が今後いつまで続くのかは分からない状態。 少しでも活用する人が増えてくれればという思いで執筆したそうだ。 私もMD-5500をデカール作成目的で買ったのだが、あまりうまく使えていない。
いろいろ話を聞いたのだが、そもそもこのプリンタは、色の濃淡を表現するのは非常に苦手で、基本的に1と0の色分けしかできないと思って良いとの事。
そうなると使える色数が非常に少ないような気がするのだが、実はそうではなくて、同じ色を何回も重ね印刷させることで、1色の濃さを調節できるのだという。
ブースには1回〜5回まで重ね印刷した場合の見本とか、それを別の色と組み合わせた場合の色見本を見せていた。
さらに下地に特色ホワイトを使った例や、メタリックを塗る場合に下地に黒を使った場合なども見せて頂いた。
メタリックを印刷する場合はヘッドが温まり切っていないとうまく出ないため、本当に印刷したいところよりも左にダミーを作っておくとダミーを印刷する間にヘッドが温まってうまく行くんだとか。
本当にこのプリンタを使いこなしてて凄いなと思った。
今後役に立ちそうなので2冊とも買わせていただきました。
では後は今回気になった作品をパラパラっと紹介。
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ENERGY CENTERさん。町工場の工具のミニチュアがずらり。使い込まれた感じがとてつもないリアリティを生んでいます。物凄い金属の質感だなーと思ったら、本当に金属のようです。ガレキというより金工の世界ですね。しかしこういうのに惹きつかれてしまう感覚って何なんだろう。 |
こんなとこかなー。
今回中古トイディーラーは会場の中央に位置していて、中古ディーラーの川がガレキディーラーを南北に分断しているような配置になっていた。どうもこの形が定着しつつあるようだが、何か利点があるのだろうか。
できれば中古トイは端の方にまとめて欲しいんだけど。
17時までちゃんと展示して、誰よりも早く帰るぜ。 |
最近では密かにワンフェス17時終了から如何に早く帰宅できるかという記録に挑戦していたりする。 やっぱ22時を切る事ができないなー。 幕張は遠いっす。
今回は暑かった。
しかし一番暑いと感じたのは新大阪に着いた後だ。
夜だと言うのに昼の東京よりも暑い。
この日、大阪はかなりの猛暑だったようです。