これは何体売れるんだろうか。 |
今回の結果 (売上数/持込数)
中華さんはついに0体。 もう需要が飽和したと考えて良さそう。 ようやく型を廃棄する勇気が持てた。
それにしても中華さんは通算で58体売れたが、撫子さんはまだ22体しか売れてない。
ちなみにセーラーさんは100体くらい売ってるわけで、新しい物ほど勢いが無いという事になっている。
まぁ、これはネタが後になるほどメインストリームから外れた物になっているので仕方が無いとも考えられるが、それを跳ね返せるくらいに頑張らないとな。
今回のガイドブックの文章を読んでいて気になるところがあったので、いろいろとイチャモンをつけてみようと思います。
ワンダーショーケースの紹介ページでのあさのまさひこ氏の文章。
「アイテムだけでワンフェスやガレージキットを語るのではなく、そろそろ”人の資質”という切り口でそれらを語りはじめてもよいのでは?」という想いも「ワンダーショウケース」には込められているのです。人の資質だって? その人の性格や才能が何であろうと、そのとき出品された物についてのみ評価されるのがワンフェスの良い所じゃないのか。 プロ原型師だろうが、今回初参加ディーラーだろうが、同じ評価基準で判断されるから面白いんじゃないか。 「あの人の作る作品は良い」なんて評価じゃなくて「今回出てたアレは凄い」なんていう会話の方が、ワンフェスらしいと思うけどな。 「いわたさんの作る作品は好きです」なんて言われたら私は嬉しいけど、だからといって「これからもいわたさんの作品を買い続けます!」なんて事にはならないからワンフェスは常に緊張感があって刺激的なんだよ。
あと、電撃ホビーの人が書いていた前回のワンフェスのプレイバック記事。
ワンフェスをワンフェスたらしめているのは、この日だけは堂々とメーカーになったアマチュア系GKディーラーとの交流だと断言しますッ!ここでいう交流と言うのが何を示しているよく分からないけど、参加者同士の親睦を深めるような事を言っているなら、それはワンフェスがリセットした時に宮脇専務自身が言ってた「ヌルイ」目的じゃないのかな。 ワンフェスはもっとギラギラとしたものとか、スピリッツがどうのこうのとか言ってなかった?
同じ趣味の人間同士仲良くなりたいと思うことは良い事だし、それは私も望むところです。 ただ、それはみなさんがワンフェスに参加する第1目的じゃないと思うけど。 みんな、人ではなく、作品に会いたいからワンフェスに来るんでしょ。(購入するかどうかは別として。)
そういえば数年前、ワンフェス20周年を記念して、物販ではなく人との交流を目的としたイベントを企画しようとしたが、結局は企画倒れになったという黒歴史があった。 この失敗についてワンフェス実行委員会は「WFにつきましては、これまでと同様の『ガレージキット物販最重視』という形での開催を続けていく所存でございます」なんてコメントを残したのだが、またブレて来たのだろうか。
さらに同じ文章の中にはこんなふうに書いてあった。
せっかく同じ趣味を持った者が集まるイベントなのだから、ディーラーに展示物の感想を話したり、少しずつでいいからイベント全体に興味を持ち、参加してみてください。その結果、自分の大好きな作品や原型師との出会いが生まれるかもしれませんよ。まぁ間違ってはいないと思うけど、ちょっと軽い違和感を感じる。
ワンフェスでは普段ネット上で情報交換をしている人たちが直接会って話をする機会でもあり、そのような挨拶回り的な行為は積極的に行われている。 あと、どうやって作っているのか分からないような凄い作品が出品されていた時に、その技法を質問してみるという事も行われていると思う。 けど、出品された物について積極的なコメントをしている人ってほとんどいないんじゃないかな。
でもディーラーに対して展示物の感想を言うのはそんな簡単な事じゃない。 たとえ優れた作品を見て感動したとしても、それを言葉にして伝えるのは結構難しい物です。 それに「感動した」「素晴らしい」なんて口にしたら、そのキットを買わずに立ち去るのが難しくなるじゃないか。 まぁこれに関してはディーラー側にも問題があって、展示棚の死角で下向いてゲームしてたり、他の人と雑談していたんじゃ、感想なんて伝えられない。 もっと積極的に見物している人の感想を受け入れようという姿勢が必要かもしれない。
そんなわけで出品物に対する感想は、みんな心の中にしまって持って帰る人がほとんどなんですよ。 別に消極的っていう意味じゃなくて、とってもアツイ意味でね。 「いい物を見た。自分も頑張ろう」と言う積極的な気持ちを持って帰るんです。
ワンフェスの看板の隣には「確定申告書の作成アドバイス」。ワンフェスでの所得はちゃんと確定申告しろという暗示か。 |
今現在、ワンフェスの魅力と存在意義ってのは、人の交流でも物販でもないと思う。 自分よりもうまい人や、自分とは違う方向性の作品を見て奮起したり、自分の活動に対して興味を持ってくれる人の存在を確認する事。 自分と同じようにガレキを作る事に魂を燃やしている人たちがいる事を感じる事。 そういうことだと思う。 つまりは「お互いの存在を意識しあう事」であって、仲良くお付き合いをする事とはちょっと違うし、感想を述べあう事でもない。 そしてその意識を介在するものは、言語ではなく、作品その物のはず。 展示と販売というコミュニケーションで意識共有をするために人が集まってきているんじゃないかな。
とはいえ、ワンフェスに参加している人たちの思いは千差万別だし、私の意見が参加者の大多数の価値観と一致しているか確かめたわけじゃないので、もしかしたら的外れなことを言っているかもしれないが。
ワンフェスの主催者は、自分たちがガレージキット文化を牽引してきたという自負と誇りをもっているのは結構なことだが、末端で活動する人たちの気持ちが分からなくなってしまった社長のようだなと思うこともある。 まぁ、今回宮脇専務本人のコメントはイベントの安全性についての話に終始していたようで、上記で引用したような事はもうどうでもいいのかもしれないけどね。
そういえば今回、某ブースで撮影をしていたら、女性ディーラーが別のディーラの人に合コンを申し込んでいるような会話が聞こえて来た。
ついにワンフェスもそんな交流が行われるに至ったのかと驚いたよ。
もはやあのワンフェスリセット宣言は歴史上の出来事。
深い事なんて考えず、楽しくイベントが開催できればいいじゃないか。
そんな風に主催者も感じているのかも?