歴史は繰り返される


会場での光の当たり方は自宅よりも良い。割とマイルドに写った。

結果発表

今回の結果 (売上数/持込数)

時乃さん 1/11
撫子さん 4/6
中華さん 1/3

 新作は1個しか売れず、代わりに撫子さんも中華さんも前回よりも売れたという結果。 再販物が前より売れた理由は不明だが、まぁこれはどうでもいい。 それより新作の1つはお知り合いだったので、結果としては数に入れていいものか。 1つも売れないという可能性もあると思ってたが、まぁ3つくらいは売れるだろうと思っていたんだけどね。

 まぁ、何となく原因は分かるんだけどね。 他ブースの作品を見て回って、それから時乃さんを見ると、華やかさが足らないなぁと思うもの。 これじゃ、萌えない。 ただ、売れなかったのは、華やかさが無かったためか、それとも顔が一般的なフィギュアの作りと異なったためか、どっちなのかなぁと言う疑問はある。 試しに顔だけ萌え系に付け替えたら売れ出すんだろうか。 そんな事をやって見たいと思うが、やって見る気力があるかどうかは今後の状況次第。 過去を振り返るか、次へ向かうか…。



過去にも同じことが

 売れるものを作るんじゃなくて、自分の作りたい物を作る。 それが趣味造形の基本であるし、そうあるべきだと多くの人が言う。 しかしそうは言っても全く売れないと言うカッコ悪さを経験すると、その信念も揺らいでくる。 分かる人だけ分かってくれればいいと思っても、分かる人がゼロと言う状況で活動するのは、心が折れる。

 とは言え全くの総スカンだったというわけではない。 何人かの人が「凄い」と言う感想を述べて去っていった。 つまり、凄いと思うが欲しいとは思わないと言うのが答えなのだろう。 しかし「凄い」と「欲しい」はどちらが価値があるのか。 優劣は付けられない。 ただ、「欲しい」は売上という数値で結果が出るが、「凄い」は数字で結果が出ない。 卓上に「凄いカウンター」でも置いておいて、凄いと思ったらボタンでも押してもらおうか。 しかし、ワンフェスという舞台で最も価値がある物とは、凄くかつ欲しいと思う物だろう。 今回は技巧に偏りすぎたのかもしれないな。

 しかしよく考えたら、過去にも同じことをやっていた。 神尾観鈴を作ったときだ。 あの時もリアリティの追求をして1/6サイズにアップしたが、結局売れず、以降リアルの追及には一目置くようになった。 あのときのレポートを読み返すと、今回思った事と全く同じ事を書いていたりして結構驚く。 人間は同じことを繰り返すんだなぁ。

 さて、今後どうしようか。 帰りの新幹線の中で色々考えた(半分寝てたけど)。 自分はどうしても、今のフィギュアの表現手法に無い物を求めたい。 そしてそれをみんなに見てもらって、新らしさを感じてもらいたいと思う。 しかし何だって新しい物は受け入れられるのに時間が掛かる物だ。 今回だってこういう結果に終わったが、もしかしたら次回以降で徐々に売れ出すかもしれない。

 とはいえそんな偉そうな事を言えるほどの出来なのかコレは。 自分の作りたい物を作ると言うが、今回出来上がった物は、自分でもわだかまりが残っている。 自分の作りたい物だけを一心不乱に作れば後から結果はついてくると信じたい。 しかし出来た物が自分の作りたかった物とズレがあると、作品の満足度は売れたか売れなかったと言う他人の評価にゆだねる事になってしまうような気がする。 自分の作りたいものと寸分違わぬ物が出来たのならば、売上がどうであろうと満足なはず。 オリジナルフィギュアにはそういう側面があるんじゃないかな。 自分の作品に自信がなければ、モチベーションは維持できない。

 次に作りたいものは2つくらい思い浮かんでいる。 しかしまだ具体的にイメージが固まっていない。 まずはイメージを固めるところからしっかりやろうと思う。 でも、次はあんまり時間をかけたくないなぁ。


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