午前6時。 まどろみの中から引っ張り出された。 出発の時間らしい。 一体何がどんな感じになったのかは理解出来ていないが、とにかく出発出来る状態になったと言うことだろう。
…そうでもないらしい。 今から出ようとしているそのときに、アルピーヌさんが慌て始めた。 …かなり笑えないトラブルだったが、詳しくは触れないでおこう。 ま、メンバーのHPのどこかで語られるかも知れないが。
少し予定より遅れつつ、車で会場へ向かう。 本日は雨。少し肌寒いな...。 8月とは思えない。 前回の冬フェスも暖かくて2月とは思えない天候だったが、続いて夏フェスも異常な気象。
コレで1つのブース。展示物の統一性、まるでナシ。特に右半分のスペースはかなり怪しさ爆発。 |
…東京ビッグサイト到着。 今回は西館だが、東館の方を見ると「Comic City」とあった。 なんと!隣で似たようなイベントが行われているじゃないか。 ことによると、同人誌を抱えた客がこっちに流れてくるなんて事もあり得るかも。
西館は駐車場と会場が近くて便利。 すぐに搬入出来た。 ブースにつくと即、展示と販売の準備を始める...。 が、手際わりーぞオマエラ。 会場30分前になっても販売体制が整わない事に苛立ち、ついに仕切始めてしまう私。 メンバー全員が商品名と価格と個数と版権証紙の関係を理解していないとトラブるぞ!
結局会場の偵察は全くしてない、ガイドブックすら開かなかった。
どひ〜 (これは展示のみ) | うひゃぁ〜 (こっちは売り物) |
それにしても、ブース右半分のひろみかん空間、エロい...。
メンバー全員実物を見るのは今日が初めてなワケだが、もう鼻息荒いっす。
いいのか?それでいいのか?
…うん、とりあえずマンセー。
開場。 今回は特に大きな遅れもなく、すんなり開場した感じ。 入口から遠かったので開場奪取する人は見られなかったが、トイレから出てくる人は見た。 まぁ、人間極限状態に追い込まれればマナーも何のその。 …こんなのが極限状態というのも情けない話だが。
私は今回も最初は売り子に専念した。 やはり最初のお客さんには、自分の手で手渡したいし、何しろ販売ペースがつかめるまでは何か不安でさ...。
開始10分、セーラーさん一発目が出た。 けどまぁ、順調に売れ始めたのは11時を回ってからだった。 やはりワンフェスくらい大きなイベントでは、見つけて貰うまでに時間がかかる。
Team30全体としてみると、売れ筋はでじこと美紗緒とセーラーさん。 まぁ、予想通りかな。 でじことセーラーさんは女性客にも人気だった。 美紗緒は男性客に人気だった(そりゃそーだ)。 展示のみバージョンの美紗緒には「こっちが欲しい!」という問い合わせ殺到。 分かりやすいなぁ。
そうこうしているウチにyoshizさんが水を買ってきた。 …ってワンフェスオフィシャルグッズのことだよ。 今回はワンダ&リセットのボトルキャップ付きミネラルウォーターなのだが、今までのロリの王道を行った作風とは打って変わってアンニュイな感じ。 個人的には好きだが、熱気あふれるワンフェスに相応しいとは言い難い、何か否定的な物を感じるなぁ...。 けど、今までのオフィシャルグッズの中で、初めて欲しいと思ったのは間違いない。
まだ買えそうだと言うことで、わたしとみずさんも売り場に突入する。
列は会場の外にまで伸びており、最初見たときはかなり引いたが、凄い販売スピードでどんどん列が進んでいく。
前回のリセヴィネを教訓に販売方法を考えたと言うことだったが、成功していますな。
前回のワンフェスでも思ったが、ガレキ知識の無い客層がさらに増えている。 つまり、完成品を販売していると思っている人の事だ。 さらに驚くべき事に、展示物を手に取る人まで現れる始末。 フリーマーケットと同じだと考えているのだろうか。 それが一品物だと知っていれば、触ってはいけない事は常識的に分かると思うのですが...。 量産物だと勘違いしているのだろうか。
とりあえず、理屈は抜きとして、触られるとかなり焦ります。 勘弁して下さい。
まぁ触るのは注意するしかないんだけど、完成品販売だと思っている人がいると言うことをどう考える? 確かに何の予備知識もなしにこの会場に来たら、展示してあるそれを売っているのだと思っても無理はないと思う。 ていうか、ガレキを知らない人はワンフェスなんて知らないはずだったんだよね。 従来は。
ところが今はリセットちゃんの同人誌が出るくらいの世の中です。 リセヴィネは知っていてもガレキは知らないなんて人も多分いるんじゃないかな。 けどまぁ、私だって「フィギュアが欲しかったがガレージキットしかなかった」からガレキ作りを始めた人。 今は知らなくても、このイベントに来たことがキッカケで、ガレージキットに興味を持ってもらえればそれでいいと思う。 完成品だと思って買って「騙された」って思ったって良いんだ。 それでガレキという物を知ってもらえれば。
しかし冷静になって考えてみれば、ワンフェスがガレキのイベントだなんてどこにも書いていない。 造形のイベントだとしか定義されていないもんな。 実際、完成品売ったってかまわないわけで。 「ワンフェス=ガレキ」だよって言うのも、正しいのか正しくないのやら。 今後、展示方法には工夫が必要かもね。
あと、どれが売れているんだとかどれがお勧めだとか聞いてくるお客さんもいて、我々は戸惑うばかり。 転売屋かと思ったがそれにしては不慣れな感じだった。 どういう経緯でここに来ることになったのか、問うて見たいところ。
今回イイなっって思った物は、実は全部再販だったというオチ...。前回私は何を見ていたのだろう...。 |
午後から全体を見て回る。 なんかもう半分以上はなんのキャラだか分からなくなっている自分。 個人的守備範囲では、やっぱりプリキュアが目立ってたな。 しかしどの作品も、作風は違うとはいえ、2人でポーズをとっている定番なものしかなく、見て回る楽しみはあまり感じなかったというか。 まぁ、初期に出てくるのはこんなもの。 個性的なのが出てくるのはこれからでしょう。
あとは...2000たんとか。 なぜかMeたんはあまり見なかった気がする。 後は2ちゃんキャラとか。 とにかく、商用版権でない物が増えているのは確か。 オリジナル造形ではないにしても、当日版権からガレキを切り離す可能性を見た気がする。 萌えは自分たちで創造できるのだ。
Eブロック全貌。こういう視点でワンフェスを眺めるのは初めてかな。 |
ところで、今回は西館の上のフロアも使った2層構造ワンフェス。 なにしろ、抽選で漏れたディーラーを救済するための2次募集として急遽確保されたスペースらしい。 こっちは参加費も少し安かったらしいよ。
上のフロアはアトリウムから伸びる長いエスカレータを使う。 空中に伸びる回廊はなんだが不思議空間。 ビッグサイトには何度も来ているが、初めてこのエスカレータ使うなぁ。 そういえば、このエスカレータの下をらくがき塗料箱の常連昼集合場所に使ったこともあったっけね。
上は上で独自空間作っていた。 このスペースだけでWHF有明と同じなのだから、ワンフェスの集客力というのはとんでもない。 しかもいつぞやのWHF有明と同じく、タダでオロナミンCが飲める耐久ドリンク仕様となっていたが、水を買っていたのでやめといた。
再び下層へ。 本日は雨のため野外スペースはなくなり、西館南側の屋根のあるところがコスプレゾーンとして使われることとなった。 狭いせいでにぎわっていたように見えたけど、そんなにたくさんレイヤーさんはいなかったかなぁ。 雨に加えて、お隣のComicCityもあったみたいだから、いつもよりも数は少ないのかな。
ところで、今回昼集合忘れてた。 最初っからみんな一緒にいたからね。 わざわざ集合する必要もナシだったので。 最後にブースの前で記念撮影でもしようかと思っていたけど、終了間際のゴタゴタですっかり吹っ飛んでた。
4時半になって、主催宮脇専務の謎のお言葉があった。 ほとんど意味不明だったが、まぁ考察は次頁にて。
そろそろ帰りたかったが、今回は事前撤収がマナーとして禁止されていた。 あくまでマナーとしてね。 しかし全員が5時まで踏ん張っていたら、サンプル提出手続きがさらに混雑することになると思うけど。 ビッグサイトの駐車場は6時までしか使えないし、1時間で手続きと片づけを終わらせるのはかなり要領が良くないとできないぞ。
というわけで、後片付け。
やっぱりなんか売上報告とサンプル提出でかなり手間取ってた。
けど、版権の関係ない私は物だけ片づけたら知らんぷり。
無責任なヤツです。
…まぁ、この辺は元締めの役割ですし。
終了後は秋葉。 本日途中から地元の後輩Hitくんも会場に来てて、彼も加わって打ち上げである。 荷物の関係から、私とHitくんは先に電車で秋葉へ行くことにした。 そして、合流するまでメイド喫茶で待つ。 相変わらずだな。
打ち上げはおなじみの飲み屋。 特においしいとか言うワケじゃなく、前からこの店使ってるからってだけなんだけど、やっぱりこの店だと落ち着く。 回りにも同じくワンフェスからの帰り客がいたりするしね。
帰りはHitくんと新幹線。 すでにグリーン車で帰ることが恒例となった。 言うセリフも「ワンフェス帰りの我々にふさわしい椅子だ」 とちょっと偉そうになった。
でも、やることはダメ人間から進化していない。 戦利品を開封してパーツチェックが始まる。 それでも添乗員のおねーさんが近づくと、隠すところがなんか情けない。
オフィシャルグッズのワンダ&リセットもここで開封。 開封で出たビニールのゴミを添乗員のおねーさんに渡す。 まさかコレがフィギュアの袋だとは思うまい。
でペットボトルの先にボトルキャップとしてつけてテーブルの上に置いていたら、電車の振動で転倒。
ボトルキャップは外れ、転がり、後ろ座席の人の足下へ。
幸い、後ろの人は寝ていたので、潜って下からそっと手を伸ばして回収完了。
添乗員に見られたらヤバイ構図だった。