というわけで、出発である。 まずは向かう先はコンビニ。 と言っても朝食を買いに行くのではない。 写真の現像のためだ。 ファミリーマートのファミポートという端末。 これにメモリーカードを読ませると、その場で現像できる。 これがあることが分かっていたから、当日の朝まで作業が出来た。 便利な時代になったものだ。
現像をすますと次は朝食。 今回は松屋で牛丼となった。 食事中、会話はない。 みな疲れているのだ。 朝食を済ますと、会場へと急ぐ。 が、この辺から私の体調は急激に悪化。 体温が下がり、体全体が鉛でも入ったかのように重くなる...。 3年前の出来事を思い出した(2000年冬ワンフェスレポート参照)。 悪いことに車はレインボーブリッジ横断コース。 このままだと...。
しかし、一度経験していればその対処方法も分かる。 とにかく体温を下げないように暖房風を出来る限り体に当てて、外の景色は出来るだけ見ない。 会場内に入ってしまえば大丈夫さ。 それも分かっていた。 とにかく今はおとなしくしていれば。
車は3年前と同じコースを通っていく。 トラウマって本当にあるんですよ。 怖い怖い。 景色を見ていると本当に体調が悪化していく。
待ち合わせの交差点に着いた。 少し早めだ。 たまさんとひろみかんも予定通り到着したが、私は車の外に出ない。 体調が悪いからだ。
さて、ここで怒羅拳さんとのぼるさんは降車。 一般入場へと回って貰う。 車内にはらくがき塗料箱とグランドゼロのディーラー6人が乗り込んだ。 らくがき塗料箱のメンバーとして、私、たまさん、ひろみかんさん。 グランドゼロのメンバーとして、アルピーヌさん、はぁ〜さん、みずさんという構成だ。今回はグランドゼロが車搬入の申し込みをしていてくれたため、そのままビッグサイトの地下駐車場へと入っていった。
地下駐車場なんてあったのか。 今まで気がつかなかったよ。 車を降り、荷物を抱えると、エレベータで1階へ上がる。 と、そこは東館ガレリア。 ディーラー入口の目前だった。 こんなルートがあったのか。
そして入場。 ここかららくがき塗料箱とグランドゼロのメンバーは別行動となる。 とりあえず、ディーラー手続き、荷物の受け取り、追加椅子の受け取りをすます。 そして雛壇設置、商品用意、値札作成と作業が進んでいく。 でもディーラー内での会話はほとんどない。 それでも用意がたんたんと進んでいくのは、まぁ、キャリアと言ったところかな。
今回からは雛壇の色を変えた。 以前は紺色の布だったが、今回はパステル調の色にした。 これは写真を撮る場合、バックが白っぽい色の方が光量がアップするため、撮りやすくなるという配慮から。 写真が綺麗に撮れれば、思い出も綺麗になる。 ウチのブースでいい思い出が出来るのなら、それは嬉しいことだしね。
で、いざ陳列してみたが、今回はなかなか難しい。 基本的に顔が下を向いているフィギュアは上の段に置き、顔が上を向いているフィギュアは下の段に置くのが望ましい。 今回もそのセオリーに従って配置したが、そうしたらスケールが違う物が近くに並んでしまうために全体としてのバランスが取れなくなってしまった。 たまさんと私であーだこーだと言い合っていたが、もうどうでもいいということで、こんな感じの配列になった。
あとは商品を取り出す体制や、お金の扱いを決めて、準備終了。 開場を待つ。 とはいえ、せっかくディーラーで参加しているのだ。 開場前に出展物をチェックできるという特権を行使しない手はない。 超スピードでA〜Bブロックを回る。 だけど、特にこれと言った物はなかった。 まぁ、早歩きに見てきただけだから、見逃しまくっているだろうけど。
ブースに戻る途中でよしざわさんのブースを見つけた。
意外と近くにあるんだな。
軽く挨拶をしてその場を去った。
さて、10時になった。 開場である。 今回は声優の関智一がオープニングカウントダウンを務めた訳だが...ここに至ったのはWSCで原型師デビューをさせて貰ったついでみたいな感じだったらしく、自己紹介の前置きのセリフが長いの何の。 開場ダッシュを待ちかまえたこの緊張の中では苛立ちにしかならないぞ。
そんな感じで約5分遅れで開場。 特に人が詰めかけることもなく、いきなりまったりとした時間が流れる。 かつてないほどのスローペースである。
そんな中で最初に数が出始めたのは華澄先生とハティ。 ハティは前回1時間完売を果たしていることもあるし、実績ベースと言われれば確かにそうかも。 でも、自分的にはもう冷め切っていたシロモノなので、なんか意外に感じた。 華澄先生は、意外なような気もするし、納得できる気もする。 というのは、ときメモはもうダメだろうという観念が私にはあったからだ。 でも、反則的にエロい事もあって、今のワンフェス傾向からすると、客層の心をつかむところがあるという気もしていた。 でも、一緒に出展している鳩子よりも上を行くとは正直思っていなかったな。
そしてさらに意外だったのは、華澄先生と一緒に美帆を買っていく人が何人かいたこと。 これは確実にときメモファンである。 まだまだネタ的にもいけるらしい。
さて、そんな感じで1時間が過ぎた。 ここで憂慮すべき事態を実感する。 鳩子が一体もはけていないのだ。 今回コイツが本命だと勝手に思っていただけに意外である。 出来は申し分ないのに...やはり高いのか。 見た目小さいだけにそう見えるのかも知れない。 自分から見ても、5000円くらいなら買ってもいいかなとは思うけど、8000円は勇気がいる範囲だなと思う。 そんなことをつぶやいたら、たまさんも同じ事を思っていたらしく、値下げすれば売れるとひろみかんさんに進言しはじめた。 そしたらひろみかんさんも乗ってくれて、鳩子は5000円スタートになった。 そのせいかは分からないけれど、その直後、鳩子が売れ始めた。 華澄先生とハティをぐいぐい追い上げていく...。
それと、そろそろ人口密度が激しくなり、ブース前は通るのも困難な状態に。 さすがAブロックである。 そうしたら、小星が1つ売れた。 やった。
13時。 昼集合の時間である。 これは、せっかくみんなこの開場に集まるのだから、一同に会してみようじゃないかという、らくがき塗料箱の恒例行事。 今回は初顔が現れた。 鳳天舞さんが、はちみつ工房さんの倒福と一緒に現れたのだ。 倒福さんもなんだかよく分からないまま参加させられたみたいで、かなり戸惑っている感じだった。
今回は10人。 会場に来てはいる物の、諸事情で来られない人もいたようだ。 私も寝不足のせいで今ひとつテンションが上がらず、特にこれと言ったこともなく、普通に終わってしまった。
昼集合が終わったら、見学タイムである。 一応、すべてのディーラーの作品を眼中に収めていく。 WHFなどで気に入っていた作品など、もし買うことが出来ればここで買おうと思っていたが、この時間から買えるわけもなく、みんな完売。 ま、どうしても欲しいというわけでもなかったので、いいと言えばいいのだが。
今回も色んな物があった。 だけど徹夜明けで疲れている私の目にはこれといって輝いて見える物はほとんどなく、購入はおろか写真にすら納めないと言うていたらくだった。
けど、そんな中でも欲しいと思った物は少数だがあった。
これも智恵理さんなのかな?苺たん萌え〜なこともあって目についたけれど、よく見たら今回私の作った観鈴とシチュエーションが似ている事に気がつく。 唇の作り方&塗り方なんか、私がやりたかった物そのもの。 そうかこんな感じになるのか...。 発見したときには完売。 あたりまえか。 | |
これだけの大きさになると、フィギュアというより「置物」なわけで、アレンジも一般的なフィギュアとは変わってくる。 その辺をきっちり押さえたうえでの商品化。 すごいです。 もちろん値段もすごいが、家に帰った後、買っておくべきだったと激しく後悔している。 次に再版されるときまで同じ気持ちを持てるかは分からないが、少なくともデンドロビウムとコレのどっちかを買うなら、私は間違いなくこちらを選ぶ。 それにても、これだけの物だと、サンプル提出だけでもかなりの手間と費用がかかるわけで、再販はもうないのかもね。やっぱ後悔だ。 撮影:のぼるさん
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結局ここ最近気になっていたキャラのフィギュアである。 やっぱりフィギュア購入の原動力はキャラ萌えなんだよね。 でもまぁ、それはキッカケに過ぎず、最終的には作品自体の評価で購入に踏み切るものだが、ワンフェスのような巨大なイベントでは、キャラのみで検索することになりがち。 やはりマイナーキャラをじっくり見てもらい、購入を検討してもらうには、ワンフェスはやはり不向きだ。
それと気になる物が。 Bブロックのプロモーションスペースに今回「ニューエイジステップス」という企画があった。 基本的には同人キャラを紹介しているだけ。 原型師の人に興味を持ってもらえばという企画である。 おもしろい試みだ。 まぁ、同人キャラの場合、もともと直接作者に交渉することは容易であるし、版権料なんて請求されないのが普通だから、この企画自体には大きな意味はないと思うけど、同人誌系側からフィギュア側へのアプローチがあることを示したというのは大きな一歩かも知れない。 というのは、版権物だけを扱っていては、フィギュア文化のこれ以上の発展は望めないというのが私の主張の1つだからだ。 だからといって他人の同人キャラに依存するのが良いというわけではないが、どうも立体系の人はキャラ作りが苦手なようで、2次元系の人の才能を借りるというのはいいかもね。
あと、なんとなくコスプレゾーンを通って行く。 やっぱりワンフェスのコスは多種多様ですな。 ちょっと知ってた人を見かけたので声かけたりしたが、基本的には素通り。 外だから寒かったしね。
あとは自分のブースでなんとなく時間を過ごしているうちに16時を迎えた。 そろそろ撤収準備に入らなければ。 閉場は17時だが、閉場後のサンプル提出はかなりの時間がかかるので、早めに動かないとこの後のオフ会に支障をきたす。 経験上、撤収には1時間かかることが分かっているので、撤収開始は最近は16時と決めている。
さて、版権証紙返却と売り上げ報告を終わらせ、帰り支度を始めたときに、華澄先生を売って欲しいという方が現れた。 売れ残りはある物の、この時点で売るのは規約違反。 申し訳ないが断るしかなかった。 こっちも本当は売りたいけど、どうしようもない。 そう、こんなことがあるから、気に入ったら早めに買わないとダメよ〜ん。 必ずしもディーラーが最後までいるとは限らないのだから。
というわけで、17時には会場を後にすることができた。 オフ会会場である秋葉原へと向かう。 今回は参加者の半数以上がディーラーと言うこともあり、荷物が多い。 よって荷物はアルピーヌさんの車に詰め込んで、人間は電車で移動という手段をとった。
で、我々はゆりかもめで移動。 う〜ん。 やっぱこれに乗るとワンフェスが終わったなぁという実感がわく。 でも、たいていは疲れて居眠りしてしまうんだけど。
オフ会はいつものお店。 今回は寄せ鍋です。 でも今回はこれと言って話題になるような出来事もなかったし、私も戦利品なしという状況で、今ひとつ会話が弾まなかった感があるな。 ていうか最大の原因はみんなの寝不足なんだけど(笑)。 次は余裕で参加したい物です。
帰りは新幹線。 明日仕事なので。 今回は奮発してグリーン車だぞ。 なんかこう、上流階級になった気分だ。 Hitくんと一緒に帰ったんだけど、「庶民とは違う」と連呼してしまうところが、所詮貧乏人である。 でもやっぱりグリーンはいい。 ゆったり出来るもの。 乗務員のサービスもいいし。 次回からもグリーンにしよっかな。 ...ま、金に余裕があればの話だが。