前日の出来事

 実は今回、私は前日搬入でぶっ倒れました。 徹夜や長時間の車の運転には自信のあった私ですが、一体人はどのようにして倒れるのか?今回それをご紹介しましょう。

 ワンフェスとは何も関係のない話なので、興味なければ読まなくていいです。


スケジュール

 今回も前日搬入のため、前の日から東京入りします。 ディーラーですと荷物が結構あるので、移動手段は車。 3人(いわた、Hit、カンベ)で東京に行きます。 車といっても行きは高速道路を使いません。 これは交通費の節約のためです。 そして、昼間の一般道は渋滞でスピードが出ないため、移動手段は深夜と決めています。 また、1号線にあるいくつかの有料道路は深夜無料となるので、さら交通費の節約になるのです。

 金曜の夜に名古屋を出発して、土曜の朝に東京に着きます。 そして東京にいる友人の家(自由が丘にある)で休憩し、夕方にビッグサイトで搬入、夜は前夜会を行って、夜は友人宅で就寝。 日曜朝、再びビッグサイトへ行ってワンフェス。 その後オフ会を行い、その後は東名高速で一気に名古屋へ戻る...。

 というのが今回の計画でした。 ほとんどいつもと同じですし、計画的に特に問題無しと考えていました。


眠れない時間

 ところが今回、ちょっと違うことがありました。 それは私の修士論文の提出日がワンフェスの次の日だったのです。 しかしそんなことはもうずっと前から頭に入っていたので、すでに1週間前には論文を完成させ、あとはプリントアウトするのみという状態にしてあったのです。 しかし、研究室の友人の一人が非常に遅れていて、まともにやったのではとても間に合わず、私は数日間、朝早くからそいつにつきあうことにしました。 とはいえ、手伝うわけではなく、時々さぼったりしないように監視するのが主な仕事でしたが。 まぁ、そんなわけで、ワンフェスまでの数日間、結構早起きをしなければならなくなり、夕方はバイト、夜はネットでワンフェス打ち合わせとかで、結構寝不足状態になっていました。

 いつもなら出発する金曜には昼の3時頃まで寝て、十分すぎるくらいの睡眠をとっておくのですが、この日も朝から研究室にいたので、出発するときは少しお疲れモードになっていました。 しかし車が出てしまえば後はいつも通り。 箱根までほとんどノンストップで飛ばします。 いつもならこの当たりで運転を代わるのですが、交代運転手のカンベ氏はすでに夢の中。 ここで強制的に起こして寝ぼけ眼で運転されても困るし、今の私は全然眠くなく、バリバリ絶好調だったのでそのまま運転し続けました。 しかし神奈川県に入って厚木当たりまで来ると、さすがに疲れてきて運転を代わってもらいました。 しかし、依然眠くない。 助手席に座ってボーっとしているだけです。 第3京浜に入ったあたりで寝ないとまずいなとおもって、目を閉じましたが、それでも1,2分意識がなくなった程度でした。

 そうこうしているウチに友人宅へ到着(朝9時)。 前日搬入は夕方なので、まだ時間があります。 予定ではこの後昼まで寝るつもりでしたが、半年ぶりの再開ということで、しばらくは地元名古屋の話題で盛り上がりました。 そして、会話も尽きてくると、前日に出たときメモ2のアペンドディスクの事が気になります。 実は地元で買っていたのですが、試す時間がなかったのでこの友人宅でやってみるつもりだったのです。 この友人、前にときメモをやらせたことがあり、結構ハマっていたので、このEVSシステムのすばらしさを教えてやろうと思ったワケなのです。 本編も持参しているので光の声から寿さんの声まで試してみました(もちろん友人の名前でね)。

 するとカンベ氏が「じゃあ、幼年期の声も試さないと」とか言い始めました。 ならばと幼年期を始める。 とりあえず私がプレイをして、幼年期の全イベントを見せます。 しかし私もそろそろ寝ないと本当にヤバイなと思い始め、友人コントローラーを渡し、ベッドに横になりました。 しかし友人はそのままプレイを続けます。 前作をやっているので説明無しでもサクサク進めていく。 匠に電話をかけ、番号を聞いてデートに誘う。 もう完璧です。 私はベッドに横になったはいいのですが、気になって結局眠れませんでした。

 さて、気がつくとお昼。 そろそろ飯を食いに行かねば。 しかし友人はときメモ2をプレイし続けている。 コレはちょっと予想外。 そしてこのとき私とカンベ氏は「(このままハメてしまえ)」と目で合図を交わし、「とりあえずメモリーカードにセーブしようか」と言います。 しかしセーブできるメモカがなかったので、そのまま電源を切らずに飯へ出かけ、飯の帰りにこっそりメモリーカード(もちろんクリアーピンク)を購入。 家に戻ってセーブして置きました。


体に異変が…

 さて、そんなこんなで3時。 そろそろビッグサイトに向かわなくては。 車に乗り込み出発。運転はカンベ氏だ。 しかしこのとき、異常に寒気を感じることに気が付いた。 やばいなー。風邪でも拾ったか? そのときはその程度にしか感じなかった。 まぁ、風邪ひいたとしても、今日は暖かくして風邪薬でも飲んで置けばいいだろう。 そう思っていた。

 しかしレインボーブリッジにさしかかったとき、その症状がどんどん悪化していくのが分かった。 手先が氷のように冷たい。 気分も悪くなってきた。 「やばい!止めて!」 そう叫んで車を止めてもらう。 もうだめだ。そう思った。 のどが異常に乾く。 血圧は上がり、心臓はバクバク音を立てる。 とても今日搬入なんてできない。 いやここから友人宅まで戻ることもできるかどうかっていう容態だ。

 とりあえず、待ってくれているたまさん&みずさんに連絡を入れなくては。 Hit君に電話をしてもらう。「しばらくかかります」。 しかし容態は良くなるどころか更に悪化。 後ろの座席に移って完全に横になる。 この、休んでいるのに悪化していくというのは非常に恐い。 何をやっても楽にならないという事だからだ。 つまり自分自身では回復させることは不可能という事だからだ。 つまり病院に行かなくては回復は無理ということ。 そしてこの遠方の地ではもう救急車を呼ぶしか手がない。 そう思っていたら、カンベ氏が「救急車を呼ぶか?」と聞いてきた。 できることなら呼びたくないが、もうだめだ。 「呼んで」。そう言って私は力つきた。

 もう何も考えられなくなった。 当然明日のWFは無理。 その後の論文提出は何とか電話して提出してもらおう。 くそう...悔しい。ここまできて....。 しかし救急車が来ればとりあえず楽になれる。 もうすぐ楽になれる...。

 と、そのとき、また自分の体の異変に気が付いた。 めちゃめちゃ気分がいい。 気が付くと回復していたのだ。 飛び起きて救急車を呼ぶのをやめてもらう。

 「なんかしらんが回復した。このままビッグサイトへ向かおう」。 で、再び発進。 しかししばらく行くとまた症状がぶり返した。 「ぐおぉぉ…と、止めてぇ」 い、いかん。やっぱ無理だ。 救急車はもういらないが、搬入はとても無理だ。 Hitくんに代わりに搬入をやってもらうことにしよう。 とりあえず、たまさん&みずさんを車の所まで呼んできてもらい、書類とか荷物の指示をHitくんに出すことにした。 とりあえず、ディーラー受付はみずさんにやってもらおう。 みずさんは一度ディーラー受付をやったハズだ。 要領は分かっているだろう。 何とかなるはずだ。


回復

 Hitくんが車を離れ、みずさん達の所へと向かう。 まあコレで何とかなるだろう...。 そう思ったらちょっと楽になった。 しばらくするとみずさん達がこちらに到着。 おお...。でもみずさんの顔見たらまた辛くなってきた。 みずさん達が搬入へ出かけ、車内はまたカンベ氏と二人きりになる。

 よくよく考えていくと、どうも、ワンフェスのことを考えると体調が急激に悪くなることが分かってきた。 しばらくワンフェスのことを忘れて、ボーっとするとなんともないが、ワンフェスだと思うと、また体温が下がってきて辛くなるようだ。 これはどういうことだろう? 緊張しているのかな? 緊張している時に起こる現象といえば、トイレに行きたくなる、のどが渇く、脇に汗をかく、心拍数が上がるといったもの。 そしてその症状は今の自分に全部起きている気がする。 とはいえ、今まで面接や発表などのいろんな緊張する場面を経験してきたが、ここまで症状が顕著に出た事なんてない。 それに、ワンフェスに来たと言うこと程度の事が、そんなに大きな緊張とは思えない。 しかし、ここまで寝てないことから、体は全くリラックスできておらず、かなりの緊張状態だったと思われる。 ここで、いよいよワンフェスだなと思うことで、一時的に緊張が高まる。 そこで今まで蓄積された緊張が一気に爆発し、このような自体になったのだろう。 と自分の中で考えがまとまった。 原因が分かると気分的に楽になれる。 そうかリラックスすることだな。 とりあえず、車をもっと駐車に適した場所へ移し、精神的リラックスを心がける。

 しばらくすると体温も上がってきて、だいぶ楽になった。 すると突然PHSが震えた。KENCHANさんからだ。 塗装した光を持ってきたので渡したいとのこと。 そういえば約束していた。 とりあえず、事情を話して車の所まで来てもらう。 ここで初めて塗装された光の現物を見る。 写真で見たよりもかなりいい出来で、かなり感動。 でも、興奮するとまずいので冷めたリアクションしか取れない。 とりあえずお礼を言ってKENCHANさんとは一旦別れた。

 さて、だいぶ楽になったので、会場内へと向かうことにした。 Hit君に戻ってきてもらい、リストバンドを受け取ると、会場内へ。 正確なブースの場所が分からなかったが、大体の場所は覚えているので、ウロウロしていると、みずさんたちを発見。 準備も終わっているみたいなので、今日はここまでにしましょうと提案。 前夜会は残念ですが断念しますと謝った。 ここで無理をして明日これなかったらそれこそ迷惑だからね...。 会場外でお二人と別れて、車へ戻った。


その夜

 その後車は秋葉原へ。 私としてはすぐに帰りたかったのだが、Hitくんがガイドブックを買えていないので、ホビーロビーに行くことになったのだ。 それと、カンベ氏がときメモ2にハマりそうな友人のためにときメモ2を買ってくるという目的もあったのですが...。 私はもう無理はしたくないので、ずっと車内にいた。 2人が外に出ている間に、明日のオフ会の会場を電話で予約する。 で、2人が戻ってくると、さっさと友人宅へもどった。

 で、戻って飯食って風呂入って早めに寝る。 なんとしても寝なくては本当に死んでしまう。 11時頃に横になり、眠りについた...。

 が、3時頃になると目が覚めてしまった。 やはり眠れない。 次の日がワンフェスだと思うと、興奮してしまうようだ。 考えてみれば、このワンフェスだと思って興奮することこそが、眠気を吹っ飛ばし、緊張状態の持続を促していたのだ。 とにかく寝なくては。リラックスリラックス...。 明日またあんな事が起こったらシャレにならん...。 しかしそう思うとまた手が冷たくなってきてやばくなってきた。 いかん。変なこと考えるな。リラックスリラックス...。

 しかし結局起床予定の6時まで眠れず。 そのまま起きて朝飯を食い、身支度を整えて出発。 で、出発間際、ときメモ2と、昨日セーブしたメモリーカードを半強制的に友人に渡すと、そのまま逃げるように出発した。 友人は戸惑っていたが、なんか嬉しそう。 一応出発間際「ありがとう」って言ってた。 とりあえず、作戦成功と言うことにしておこう。

 そして再びビッグサイトへ。 しかしまたあの症状が出たらどうしよう。 そう考えるとまたそれに近い症状が出てくるみたいだ。 特にあの症状が出た場所である、レインボーブリッジは私にとってはかなり恐い存在になっていた。 レインボーブリッジに近づくと思うとあの症状が出るのだ。 しかし、現段階ではあそこを通るほかない。 レインボーブリッジを上るとき、あの症状が出始めてきたが、なんとか目をそらしてブリッジを渡りきった。

 会場まで着けばあとは大丈夫。 いつも通り中に入り、先に来ていたたまさん&みずさんと準備を進める。 そしてここで強烈な眠気に襲われる。 もう立っていられないほどの眠気だ。 体中が鉛のように重かった。 しかしこのとき、心の中では凄くホッとしてた。 眠くなると言うことは、正常に戻ったという事。 体がやっといつものリズムを取り戻しつつあることを知った...。


結論

 あとで調べて分かったんですが、これはストレスによる症状なんだそうです。 手のひらの温度が下がるというのはまさに典型的な例なのです。 ストレスというのは恐ろしい物です。 普段あまり病気にならない健康体の人が、ある日突然ぶっ倒れます。 そして、病院で検査を受けても原因が特定できないとか。

 しかし、このようなことは長期に渡ってストレスを受けたときにあらわれるものです。 短期間のストレスでは普通、肉体はそれに耐える力を持っています。 しかし、体が弱っているときはそうもいかないようです。

 普通、徹夜をすると言っても、全く寝ないと言うことはほとんどないでしょう。 夜明け頃、疲れてきて30分とか1時間でも眠ってしまったりするはずです。 徹夜をするときというのは、例えば明日までにどうしても仕上げなくてはならない仕事があるとかでしょう。 このときは嫌々やるので、すぐ眠くなります。 しかし、楽しいことをして徹夜をすると、ずっと興奮状態が持続するため、いつまでも眠くなりません。 これがヤバイのです。 一睡もしないと言うのは、肉体をかなり酷使することになります。 そしてほんのわずかなストレスで体が悲鳴を上げてしまうのです。

 今回、何故かは分かりませんが、全く眠くならいという状況が続きました。 徹夜をしても眠くならないとしたら、これは異常なことです。 今後、もしこのような事が起こったら、短時間でいいから寝るようにしないと、ホントにおかしくなるという事がよく分かりました。 以後、気を付けたいと思います。

 最後に、こんなつまんない文章、最後まで読んでくれてありがとうございました。


[ 戻る | TOPへ ]