この商品はガレージキット、その中でもレジンキャストキットといわれる物で、プラモデルと似ていますが、製作方法に若干の違いがあります。 この商品を買われる方は、製作方法は分かっているものとしていますが、もし分からないと言う方がおられましたら、出来る限り協力しますので、「らくがき塗料箱のホームページ」をご覧の上、ご質問ください。
キットを完成させた方は、写真を撮影の上、ちょっとした感想を添えてお送りいただければ、ホームページ上に掲載します。 忙しいからと保留にせず、積極的にキット製作に臨まれることを心より期待しています。
このキットは双子という特性上、似たパーツが非常に多いので、パーツチェックは特に気を付けてください。 赤丸で示しているところは複製時に出来る湯口(ゲート)です。 必要ない物ですので、丁寧に削り落としてください。
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− 胴体 − |
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− スカート −湯口は1カ所のみ。さすが真空ですねぇ。 |
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− 脚 −ただし、胴体との接合ダボは同じなので、間違えないように注意してください(まぁ、はまらないと思いますが...)。 これも、「ミ」「マ」の刻印があります。 |
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− 髪 −前髪は作った本人もよく見ないと分からないほど酷似しています。 湯口の2つある方が美帆と覚えると、削り落とした後に分からなくなります。 一応、裏に小さく「ミ」「マ」の刻印があります。 注意してください。 |
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− 腕 −
1.美帆左腕 となっています。 |
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− スリッパ − |
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− 腰リボン − |
− その他小パーツ −胸リボンとスリッパのリボンは大きさが違うので分かるでしょう。 スリッパの左右は私にも違いが分かりませんが、一応裏に「L」「R」の刻印があります。 胸リボンは、折り曲がっている方が真帆です。 |
− ケロちゃん −目玉のパーツは左右でダボ穴の凹凸が違うので、間違えることはないでしょう。 |
以上です。 不足パーツがありましたら早めに連絡をください。
基本的に前髪が右にずれる傾向があるようです。 隙間埋めをすると左右の髪の位置が微妙に変わるため、前髪と合いが悪くなるようです。
その場合は、前髪と後ろ髪(右)が接触する部分を削り落とすとうまくいくでしょう。 正面から見て、前髪が中央に位置するように調整してください。
このキットで最も難しいのは美帆の胸周りでしょう。 たくさんのパーツが干渉するため、非常にシビアな状態になっています。 一応、仮組の段階ではうまく合うと思いますが、塗装後、塗膜の分だけ厚くなった状態では、はまらなくなることが十分考えられます。 そのため、予め干渉部を削って余裕を作っておくか、干渉部にはマスキングをかけて、サーフェイサーから一切塗料が付かないようにする等の工夫をする必要があるでしょう。
また、腕に真鍮線を通すと、通す方向によっては、ケロちゃんを覆いながら接着するということが非常に難しくなります。
瞬間接着剤やアルテコなどで強制接着させた方が楽に出来るでしょう。
小さいモデルですので、真鍮線は特にいらないと思われます。
この束ね髪パーツは、左右からの後ろ髪に挟み込まれるように固定される構造になっているのですが、おそらくうまくはまらないでしょう。 うまく削って、束ね髪が接着しやすいようにして見てください。
また、このパーツには縛ったリボンの先が付いていません。 レジンでは再現不能と見て、最初から作っていないのです。 何とか自作してみてください。 私は紙で作ればよいと考えていますが。 一応こんな感じで。
また、ついでに言っておくと、このキットには頭頂部の跳ね毛は付いていません。
必要とされる方は何らかの方法で自作してください。
とりあえず、私が考えた手順は以下のような物です。 まず、美帆の右脚にスリッパごと穴をあけます(写真上段)。 さらに、ベース側の適当な位置にも穴をあけ、真鍮線を通し、仮組みした美帆を立たせます。
そこに仮組みした真帆を添わせ、真帆の右足の位置を決定します(両面テープでベースに固定する)。 そこから真帆の右スリッパ以外をベースから外し、スリッパの上側からベースへと穴をあけます(写真中央)。
その上に再び仮組みした美帆と真帆を立たせます。 そしてその状態で瞬間接着剤で軽く真帆の右脚とスリッパを接着して、真帆右脚をスリッパと一緒に取りはずします。 そして、スリッパ裏側の穴から足へと穴をあければ(写真下段)、ずれずに穴をあけられるというわけです。 その後、真帆右脚とスリッパを強制的に剥がしてください。
穴あけ作業自体は塗装後にやってもいいと思います。
立ち位置ですが、美帆の右手と真帆の左手が重なるように配置してください。
さらに、美帆の後ろの回った真帆の右手と、美帆の背中に出来るだけ隙間が無くなるくらいの位置がベストです。
ベースへの真鍮線は直径1mm位の物がよいでしょう。
これくらいの太さなら後で曲げられるので、微調整がしやすいからです。
フィギュア製作での色の調合で最も気になるところは髪の色でしょう。 参考までに書いておくと、私は、赤、紫、白のみで作りました。
真帆のスリッパはどこにも描かれていない物で、私が適当に作った物です。 よって色も適当に選びました。 ここの色は、制作者が適当に決めて良いと思います。 真帆らしく「V.K.」のロゴなんて書いてみるのもいいんじゃないでしょうか。
服は白と黄色という薄い色で構成されているため、グレーサフを使ってしまうと、下地を白くするためにかなり塗膜を厚くせざるを得ないでしょう。 前述の通り、美帆はパーツの合いの関係から塗膜は薄くする必要があるため、白サフの使用を強くお勧めします。 サフレスでも良いのですが、服にサフレスをすると、おもちゃっぽい質感になります。
また、白が占める面積が多いことから、スカートにグラデーションをかけることをお勧めします。
もちろん、それなりの技術は要求されますが...。