ナナミ 1/8 scale '99年 8月20日


 塗装終わり。 人間だけね。 まだ武器は手を着けてません。 今は武器の角度とかの影響があるかもしれないので手のパーツも接着していない状態です。

 なんかこう、想像していたのと全然違う色合いになってしまった...。 幻想水滸伝っていうと、水彩画っぽいタッチでキャラクターが描かれており、淡い感じの色合いなんですが、出来上がったのはパステルっぽいライトな色合い。 発色が良すぎたか。 アクリルとかで塗った方が良かったかなぁ。

 今回は白サフで表面を仕上げ、色を塗るときは凹面だけに色を塗ってそれ以外は軽く色を乗せるだけという塗装方法を採用。 この写真ですとほとんどその効果が見えませんけど。 まぁ今回はまだ途中と言うことで、こんな程度の画像ですが、完成したらもうちょっとマシな画像つけときます。 っていうか新しいデジカメ欲しい...。

 ところで今回肌色塗装にことのほか手こずりました。 白サフを吹いたと言ってもまだ下が透き通る状態でして、ここにクリアーオレンジを少しずつ吹き付ける方法で例の透明肌を表現します。 しかし、この方法はご存じの通り、吹き付け量がそのまま色の濃さになるわけで、吹き付けすぎて濃くなってしまったときの救済方法がないのです。

 最初いきなり手が滑ってぶわっと出てしまい、一部失敗。 なんとか救済しようと考え、上から白を吹いて薄く見せられないかと試みるがうまく行かない。 なぜなら、クリアーオレンジってやつは白の上から吹くとそのままオレンジですが、その上に塗料を重ねると赤くなるのです。 一部だけ赤いその肌は見るに耐えず、モデラー人生初のラッカーシンナーへパーツをダイブさせることに。 ...敗北感。

 で、サフと塗料が落ちましたが、ここで面白いことが判明。 クリアーオレンジがレジンに染み込んでいる! サフを通り抜け、レジンの内部にオレンジが染み込んでいるのです。 なるほどクリアーオレンジにはこんな効果もあるのか。 コレはクリアーオレンジの塗料の中にレジンパーツを浸けて、レジンを肌色にして究極の肌色塗装が完成できるかも...とか思ったが、できる保証がないので今回は却下。 だいたい、パテ盛ったところは染み込まないから、今回みたいにパテ修正加えてあるパーツには使えないって。 まだらになっちゃうもん。

 とまぁオレンジっぽくなったレジン相手にやり直し。 さっきは塗料が濃かった関係でグラデが綺麗でなかったので、今度はなんとなくアクリルで塗装してみよっかなーっと気まぐれを起こす。 で、まぁ手足はうまく行ったが、顔で失敗。 サフが薄かったのでパテで盛った後が消えない。 消そうと塗料を吹き付けると色が濃くなってまた失敗気味。 イヤになって他の色を先に塗り始める。

 で、結局納得行かず顔パーツだけまたダイブさせることに。 今度はサフをかけたあと、白塗料吹きをして完全にパテとの色あとを消す。 しかし顔パーツは白で完全に塗ったが、手足はレジンが透ける状態で仕上がっている。 完全に白の状態の物にクリアーオレンジ吹いた色合いと、アイボリーのレジンにクリアーオレンジ吹いたのでは色合いがかなり違う。 で、クリアーオレンジに蛍光イエローを極微量加えて色合いを超微調整してなんとか手足の色に近づけた。 それでも吹き付けてみるとなんとなく違う色だ。 でもって、もうヤケになってハンドピースの塗料カップのなかに蛍光イエローを1滴垂らして、上から軽く吹くと...。 ほとんど同じ色に変化。 おお、やった。

 今回クリアーで色合いを作り出すことがいかに難しいか勉強させられました。 もっと精進して綺麗な肌色が再現できるように頑張らないとね。 でもとりあえず今回、サフ無し仕上げができなくても、白で完全に塗装して、蛍光イエローで軽く吹いた後、クリアーオレンジで陰影を付けるような感じで塗れば結構いい感じの肌色になるのではないかという1つの仮説が完成しました。 それと、クリアーオレンジの塗料にパーツを浸せば肌色のパーツへ変化させられるかもしれないと言うもう1つの仮説もできました。 これらはまた機会があれば実験してみようと思います。 うーん、やっぱ塗装は奥が深い。


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