ソフィア Full Scratch '99年 1月22日


↑寝かせて撮りました。右がソフィアで左がレイチェルです(嘘)。前向きに寝かせられないのでこんなアングルです。

 サンプル提出用に、展示品とは別にもう1つ完成品を作らねばならない...。 というわけで、もう一体完成。

 2回目というわけでどうせ作るなら前回より手間をかけてしっかり作ってみました。 しかし細部で違いはあるものの、写真にするとほとんど分からないし、写真の取り方によっては前作の方がよく見えるおそれがあるのであえて写真は撮らないでおきました。 それにまだベースが2つ完成してないので2体立たせることができません。

 でもまぁ、スカートは遠目に見ても違いがよく分かるので小さい写真のせときますね。

 さて、それでここでは、購入していただいく方のためにも、このキットで最大の難所と思われるスカートの塗装の、より楽で綺麗な塗装方法を探りながら紹介してみます。

- スカート塗装をより綺麗に! -

 前回は筆塗装だったので、今回はマスキングによるエアブラシ塗装です。 今回から新アイテム「モデラーズのゾル」を購入したのでそれを使ってみます。 まず、こいつを使ってみて分かった特徴を上げてみると...。
筆塗りはやめとけ
このゾル、乾燥後のゾル同士の結合力がとても強力です。 溶剤でも当然溶けないので使った筆を放っておくと一発で筆が死亡します。 2度とゾルが取れないんです。 しかも結構乾燥が早いので少しでも油断したらアウト。 筆塗りはやめた方がいいです。 今、私は爪楊枝で塗ってます。

切れない!
結合力が凄いので塗ったゾルを切ることができません。 取説にも境界線にはマスキングテープを使えと書いてありますが、全くその通り。 塗った後にDナイフで切るなんてできません。 でもまぁ、マスキングはそれでいいんですが、問題はめくるとき。 今回横ラインをめくるときに、切れないのでめくり始めのきっかけが作れずにめちゃくちゃ苦労しました(ドーナツ状だから)。

塗膜にやさしい
結合力は強いが下地への食い付きは弱く、最適です。 マスキングテープよりも食い付きが弱いので、安心してベタベタ塗れます。

なんかおいしそう
掲示板にも挙がったネタですが、やっぱり「エビ臭い」んですよ。 だから何となくおいしそうなにおいです。
 で、問題のスカート塗装。 白塗装が終わった状態からです。

まずは縦線から。 緑のところがゾルです。 境界線はテープ(黄色)ですね。 ライン模様の境目がモールドと重なるようにすると綺麗に行くでしょう。 あらかじめどのように線を引くかちゃんと決めておかないと不自然になっちゃいますよ。
次に横。 これはちゃんとラインが等間隔になるようにする。 でも、いきなりばーっと横に引いちゃうんじゃなくて、適当なところでマスキングテープを切りましょう。 凹モールドに塗料が回り込まないように注意。
次に紫ライン。 赤ラインと同様にやる。 細いので作業は繊細に...。
縦ライン。 縦はゾルなしでもいいかもしれない。 ってわけでテープだけでやってみた。

 白塗装、赤ラインはラッカー、紫はアクリルで行いました。 なぜかというと、紫は、はみ出ちゃったりしたときに修正したいから、ラッカー以外のを使いたかったんです。 修正するならエナメルの方がいいんですが、エナメルの塗膜の上にマスキングテープを貼るのはちょっと怖かったんです。 それにエナメルって浸透力あるし、隙間からしみ込むんじゃないかと...ってわけでアクリルになりました。

 で、やってみて分かったんですが、縦ラインは入り組んだ場所がないのでテープだけでも十分でしょう。 横は凸凹してるのでゾルが有効ですね。 でもテープだけでもできなくもない感じでした。 でもゾルの方が多分楽でしょう。

 実は今回、紫ラインをデカールで作るってことをしようと思ったんですが、クリアーデカールが手に入らなくてできませんでした。 でも、多分デカールよりもこちらの方が楽だと思いますよ。 デカール貼りってフィギュアモデラーには不慣れでしょうし(私だけか?)。

 ←と言うわけでこれが完成した物。 綺麗にできたと自分では思いますよ。 まぁ、写真じゃよく分からないと思いますけどね。 前回のへろへろ線と違って、今回はバチっと決まっている感じです。 今考えると、やっぱり筆塗りなんて無謀だったよね...。


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