セーラーさん Full Scracth '03年11月23日


 今月中の完成を目標にちまちまやってたんだけど、何とか表面処理手前状態にまで持っていく事が出来た。

 ちなみに表面処理とはラッカーパテとサーフェイサーをメインとした作業の事を言う。 ヤスリをかける作業を表面処理と言う人もいるかも知れないけど、形を出すのは整形作業であって、表面処理ではないと私は思っている。 整形がキッチリ行われていない段階で安易にサフなんか吹いて表面処理に移行したりすると、いくら時間をかけても、でこぼこなのに面はなめらかという状態に陥りがち。 ファンドやポリパテの段階で出来るだけ表面を整えておく方が、結果として精度と効率において良い結果となる。というのが私の持論。

 とは言っても、現実には未完状態で版権申請をしなくてはならず、途中でサフを吹かざるを得ないという条件があるわけだが...。 今回は版権申請がないのでここまで整形を引っ張る事が出来た。

 ちなみにフリルに関してはひたすら彫っていっただけ。 作り方としては、

  1. 木部用パテで単調な波々のフリルを盛る。
  2. そこから三角形に切り欠く。
  3. さらに切り込みを入れて複雑な形状っぽくする。
という感じ。 さらにここにドリルで穴を掘っていってモールドを追加する予定なのだが、それは表面処理が終わってから行う予定。 実際ゴスロリ服の場合、裾はフリルというよりレースなのだが、レースを完全再現なんて不可能だから結局造形はごまかしなんだけどね。 それにしても、私が知る限りでは最もレース部分にこだわったフィギュアになっているハズです。

 それにしても抜けるんかな...。 気泡だらけになる予感が。

 また、袖や襟にはライン(リボン)が入るのだが、これも表面処理が終わった段階で紙を貼り付けて再現する予定となっている。

 元のイラストは膝上までしか描かれていないため、足下がどうなっているかは想像の世界となってしまうのだが、そこは同人キャラ。 作者の方と相談の上、下半身を決めました。 イラストまで描いていただいて、感謝感激です。

 本当だとスカートの中にはパニエがあり、下着はドロワーズというのが作者さんの脳内設定だったらしいのですが、あっさり省略。 時間があったらそこまで作ってみたかったが、時期が来てしまったので仕方がない。 作ってもほとんど見えない所だし、自己満足で終わってしまうだろうから...。 けど、だからこそやってみたいってのもある。 売れ残りで1体パニエバージョンを作ってみようかな。

 今週末30日にクリカニがあるから、一応そこで原型を展示してみるつもり。 期待はしていないが、なんか反応があったら嬉しいな。

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