美帆&真帆 Full Scratch '01年 4月7日


 完成しました。 更新も久しぶり。 え〜っと、前回の更新は1月20日! 2ヶ月も更新してなかったか。 いろいろ忙しかったんですよね。

 WHF大阪に間に合わすつもりでやってたから、もう大変。 仕事も1月末からいきなりきつくなって、平日は帰ったら寝るしかできない事も多かったです。 こんな日々が続くなら、会社なんて行く意味がないなんて落ち込んだ日もあったりしました。 結局WHF大阪には間に合わず、見送ることとなってしまいましたし。 ですが、完成が近づくと、また元気を取り戻すことが出来ました。 やっぱり物作りというのは良い物ですよね。

 長い間日記かけなくてすいませんでした。 日記書いてみんなに進行してますよって伝えるのも大事と思いましたが、それで遅れるなら、本末転倒ですし。 それに、あとは表面処理とか単純作業がメインなので、特に技術的な面で描くべき事も少なかったですよね。

 え〜っと、前回からの進歩ですけど...。

と言ったところですかね。 まぁ、時間的には表面処理でほとんどですけど。

 服のしわですが、これまたファションカタログ等を参考にしながら、ファンドとスパチュラで納得のいく形になるまでとにかく作り込みました。 しわはやっぱり自分としてはこだわりたいところです。 最近プロ作品でもしわの付き方が変なのを見ると直したくなっちゃうくらいですから。

 小物ですが、まずリボンは木部用パテで作ります。 スパチュラで大まかな形を出して、硬化後にナイフで仕上げといった形ですね。 今回は胸、腰、スリッパと2つずつあって、リボンだけで6つもありますから、全部同じ形状にならないように、しわ等、ちょっとだけ違いが出るように考えました。 リボンのしわは結構難しいかも知れませんが、自分でティッシュを帯状にして結んでみるとかして、実物を見ながらやるとリアルに作れるでしょうね。

 次にスリッパ。 これはファンドです。 素足に直接盛って、形を作り出しました。 乾燥後、べりべり剥がして脱がし、また組み立てるという方式で作ってます。 キットとしてまた履けるように脚パーツのつま先を切り落としてます。 スリッパを剥がすのは出来るだけ後の行程でやります。 なぜなら、スリッパを別パーツにした時点で自立させるのが難しくなるからです。 全体像が見にくくなってしまいますから。 この完成写真撮るのも自立できなくて、倒れないようにマスキングテープで引っ張ってるんですよ。

 真帆のスリッパは設定が分からないので、良くある普通のスリッパにしてます。 一応美帆の物と違う形にしてみましたが...。 かわいげないかな? 「VK」とかロゴでも入れてみてはいかがでしょうか。

 あと、真帆の胸の大きさについてもいろいろ悩まされましてね。 一応巨乳らしくということで、服が胸に引っ張られるようなしわを強調したつもりです。とはいえ、美帆、真帆とも、胸自体よく見えないポーズですから、あまりよく分からなかったりします。 ま、パーツ状態の時、美帆と真帆でどう違っているか、購入されたときは確かめてみてくださいね。

 あと、表面処理についてですが...。 まぁ、とにかく根性ですね。 とにかく、パテ盛って磨いてサフ吹くって繰り返しになるんですけど...。 私としても、なんとか楽に出来ないかといろいろ考えた結果、綿棒でラッカーパテを塗りつけるという方法がなかなかいけると言うことが分かりました。 以前は指で塗ってたんですが、狭いところには塗れませんからね。 細くて柔らかい物で塗りつければいいんじゃないかと考えていて、思いついたのがコレです。 細かいキズや気泡はコレで綺麗に消すことが出来ます。 爪楊枝でやりよりも、かなり効率がよいです。 ですが、綿棒が一旦乾いてしまうとバリバリになってしまうので、一度でも乾いたら、即捨てて新しいのを使わないと威力が発揮できません。

 また、もっと広範囲に塗る場合、化粧用のファンデーション塗るためのスポンジってあるじゃないですか、アレを使えばいいんじゃないかと思ったりしたんですが、私の作る物は小さい物ばかりなので効果は謎。 一応試しては見たんですが、指で塗るのとあまり変わらないかな。 ですが、パテを指に付けるってのに抵抗ある方にはおすすめかも知れません。

 えっと、ちょっと解説。 ここのボタンは木部用パテをひも状に丸め、それを輪切りにした物を接着して作っています。 WAVEのパーツ類とか使うと便利かも知れませんが、私の作るフィギュアは小さいのでどれも合いません。

 服の縫い目なんですが、これは段差が作ってあるだけです。 線のモールドというと凹モールドが一般的ですが、これだと逆に目立ちすぎてしまう事から、薄い段差を作っただけです。 作り方は、低くしたい側にマスキングテープを貼って、その上からラッカーパテを塗り、マスキングを剥がすという物。 簡単です。

 今回は2体組で、しかも体が密着しているので苦労しました。 特にこの手、最後の最後まで泣かされました。 ここは、ケロちゃん、美帆、真帆の3人の手が1つに重なる部分でして、このフィギュアの中心となる部分なんです。 ですが真帆の後ろに回した手は美帆の背中に密着、真帆の胸が美帆の腕に密着しており、3点での合いを見なくてならず、やりにくくてたまりませんでした。 しかも、美帆の腕を表面処理していくうちにちょっとずつ位置がずれてきてしまいましてねぇ。 真帆側の腕もそれにあわせて移動を余儀なくされました。 あー、今度はこういう面倒くさいのが出来ないようにしよ...。

 今回のこの作品には、今までとは違った思いが入っているのですが、この辺の説明については、また機会があればお話しするとしましょう。 というわけで、お疲れさま。>自分


戻る