次回ワンフェスの予定も立たない状態ですが、とりあえず次回に向けて動き出すことにしました。
最近フルスクラッチを始めたい人のための入門ページを作りたいと思っていたのですが、なかなかそんな時間もないので、日記で制作過程を細かく書くことで代用したいと思います。 読んで疑問点などがあったらお答えしますので、気軽にご質問下さい。
まずは材料から。
私が使っているのは「ニューファンド」という定番の石粉粘土です。
東急ハンズとかに売っています。最近では大きめの模型屋にも売ってますね。
裏の説明書に「フィギュア」ってちゃんと載っているのがいいですね。
次に道具。
ファンド造形には必ずスパチュラが必要です。
私が使っているのはこのようなナイフ状の物です。
東急ハンズで買いました(3種セット)。
これはフルスクラッチ初めてからずっと握り続けた物で、多分私の魂が宿っていることでしょう。
私が死んだら棺桶にはコレを入れてください(笑)。
ファンドは乾くのが遅いというイメージがありますが、熱してやれば比較的早く乾かすことが出来ます。
しかしオーブントースターなどで熱すると膨張破裂を起こすので、白熱灯などが適当な温め方と言えるでしょう。
私はこのような照明を使って熱しています。
50W電球ですが、かなり熱くなります。
机に近づけすぎると机が焦げます。
くれぐれも火災には注意しましょう...。
ファンドの表面は意外に早く乾燥します。
使うときは水を含ませて常に湿らせるようにしてください。
保存の時も、時々水を補給させるようにしてください。
さて、いよいよ造形に入ります。
まず芯になるカタマリを作ります。
私が作るのは頭となる球。
胴体になる芯。
手足になる棒の3種。
コレはすぐに出来るので、造形を始める何日か前に作って乾かしておきます。
作りたい物が思いつく前からたくさん作っておきましょう。
まずは頭部になる球。
この後を追っていけば分かりますが、これは頭部の「脳が収まる部分」になります。
だから、実際に作りたい頭の大きさよりもかなり小さめです。
最初に顎を作ります。
これで大体頭の大きさが決まります。
指で適当につけましょう。
顎が固まってきたら、鼻を盛りつけます。
ここからスパチュラが必須ですね。
次に頬を盛りつけます。
次におでこを盛りつけます。
この時点でやっと人間の頭らしくなってきました。
作りたい頭の大きさに合わせて盛りつけたり削ったりしましょう。
この時点で大まかなバランスが決まります。
理想とする原型師さんの作品を見ながら、調整していきます。
口、耳、首など、目以外のパーツをモールドしていきます。
本当なら、このあと目の造形を解説したいところですが、今回はワケあって目は作りません。
知りたい方は、八重さん作ったときに同様の解説ページを書いたので、その時の物をご覧下さい。
→ここ
で、あとはスパチュラで盛りつけたり、デザインナイフで削ったりして、ちまちま作っていきます。 自分が納得できる表情になるまで盛り削りを繰り返しましょう...。 ってここが一番難しいところなんですけどね。
ここは作る人のセンスの部分なので解説のしようがないのです。 練習してセンスを磨きましょう。 最初はお手本を用意して、それを真似ていけばいいでしょう。 そのうち見なくても出来るようになります。
私は過去の自分の作品を見ながら作ることが多いですね。
スケールをそろえたいので。
という感じ。 もーばれちったな。 誰作ってるか。 ちなみに古式さんではないのでよろしく。
この表情のフィギュアって私は見たことがないので、いったいどうすればいい感じになるのか分からなくて、試行錯誤的に表情作りました。 結構難しいです。 結果、えらくリアルになってしまい、なんかお地蔵さんみたいな感じになってしまいました。 まぁ、丸坊主だからそう見えるんでしょうが...。 髪の毛付けてから、また表情をいじる必要があるでしょうね。 うまくいくかな? どうしてもうまく作れなかったら目を開けた表情に変更しますけどね。
というわけで、今後出来るだけ詳しく書いていくので、感想とかよろしくっす。