では、今回の完成品達の、私が思った評価なんかを書いてみましょう。 各作品の詳細画像は、「私の作ったフィギュア」で展示していますので、そちらでご覧下さい。
まずは光。 改修前を組んでもらったKENCHANさんに再び組んでもらいました。
さすがKENCHANさん。 サフレス綺麗っす。 特に肌色が綺麗。 私はこんな色出せません。 すげーっす。
一つ難を言うなら...。
瞳ですね。
瞳の方向はいいのですが、瞳孔の方向がいけません。
左右に広がってしまっています。
そこでKENCHANさんには悪いのですが、私がちょちょいと修正しておきました。
すいません。KENCHANさん。
まずは疾風さんの完成品から。
ツヤのトーンを落としてシャドウをきつくかける...。 塗装法としては私が最も好みとする方法で塗られていますね。 立体感バッチリです。 さすがはスケールモデラーです。
しかし瞳の塗装は私の意図するものとは違う物になってしまったのが残念です。 フィギュアモデラーなら言わなくても分かると思った部分が変に解釈されてしまいまして...。
で、結局私が修正しました。 前髪がはずせないほど強力に接着してしまっていたので、その作業はかなり困難でしたが...。 眉毛はラッカーで書かれていたので修正不可でした。ごふ。
でも、袖の中とかまで彫り込んだり、制服の後ろ側へモールド追加とか、かなり意欲的に取り組んでくださって、とても嬉しく思いました。 かなり気に入ってますよ。
そして鳳天舞さんの完成品。 整形に雑なところが残る物の、フィギュアづくりの基本を抑えた作りになっています。 しかし人を圧倒させるような精密さ感じられないのが残念です。
瞳の塗り方は大方いいんですが、細部のタッチが甘いところがあり、やはり私が修正してしまいました。
しかしこれは提出用なので、手元に残すことが出来ません...。
最初からそのつもりでお願いしていた物の、やはり手放すのは惜しいですね。
いやしかし、形は残らないが2人の間にはそれ以上の物が残ったハズ...ですよね?
で、ゆっきー。コレは自分で塗装してます。難しいですからね。
やっぱり塗装してみると感じが違うな。 なんかイメージしてたのとだいぶ違う物になったって気がします。 なんとなく安っぽくなったような気がするんですよね...。
最近の私は単色グラデ法(白地に1色で吹き付ける量を変化させて濃淡を付ける方法)で塗装するのが標準となっています。 ゆっきーの明るいイメージを出そうと、蛍光カラーこそ使わない物の、明るい色ばかり使用したために安っぽくなってしまった....。 って感じでしょうか。
特に肌色が失敗。 ミーちゃんと手が一体化のため、手を筆塗りすることにしました。 その関係で、肌色はグラデなしにしたんですね。 そのせいでなんか今ひとつ。
では細部の解説。 今回は特に苦労した点が2つあります。 まずはミーちゃん塗装です。 ネコのフルスクラッチも初めてでしたが、ネコの塗装ももちろん初めて。 しかも小さいから、ミーちゃんの塗装だけで時間を取られまくりました。
ミケ猫ということで(ちなみにミケ猫はメスだけって知ってました?)、茶色と黒を白地にちりばめさせるわけです。 筆でトントンと叩くように塗りつけ、動物の毛並みらしさを演出してみました。 コレで何とか妥協できるレベルの塗装にはなりましたが、なんか納得行きません。 でもまぁ、しようがないです。 今の私ではコレが限界ですので。
もう一つはデカールによるスパッツの塗装。 別に苦労したというわけではないのですが、今回新しい手法を学ばせてもらいました。 プリンタでクリアデカールを作成して、貼っていくわけです。 デカール貼りなんて何年ぶりだろう...。 プラモデル自体最近作ってないし、最近のプラモはシールが多いですからね。 しかしコレが結構面白い。 意外と簡単に出来ることが今回分かったので、次回から手法として取り入れていこうと思います。 今度瞳もデカールにしてみようかな?
で最後に組んでみていろいろ難点も発見。 前髪がうまく合いません。 まぁ、強引にくっつけちゃえば何とかなるんですが、組む人にとってはちょっと不親切だったかな?
キットとしてはやはりかなり難度の高い部類に入ります。
原型作っている時点から分かっていたとはいえ、やはり組んでみると辛いです。
出来れば2度とやりたくないですな...。
だから再販もできればしたくないです...。
キットとして最も優等生であるのは間違いなく八重さんです。 生産コスト、組み易さ、出来映え、どれも申し分ないと思います。 ま、一番気泡が出来やすかったんですがね。
しかし最も意欲作と言えるのはゆっきーでしょう。 自分でも新しい事に挑戦した作品でしたし。 原型の難度も高いものでした。 結果としてはちょっと不満も残ったのですが、頑張ったなと思える作品となりました。
光は改修版ということで、今回あまり思い入れはないのですが、前作での自分の未熟さをとりあえず解消できたので、満足といえば満足できる物です。
一番制作時間の短かった八重さんが最も良くできているというのも何だか考えさせられる物がありますね。 凝ることよりも、自分の気持ちに素直に作った方が良い物が出来る...ということでしょうか。
とにかく、今回の作品達は自分の中で1つの大きな区切りとなる物だったと思います。 また1つ大きくなれたかな?