結果報告


イベントの朝は…

 8:30起床。 プリティでキュアキュアな朝を過ごした後、三宮へ。 荷物はリュック1つだけ。 しかもあまり中身は詰まっていない。

♪カバン1つで出かけよう
 あの埋立地へ出かけよう
 小さな少女を売るために〜  (今適当に作った歌)

 Hitくんと合流した後、ポートライナーに乗って神戸国際展示場へと向かう。

 会場1時間前についたけど、おおー、列が出来とる。 そんな様子を横目に見ながら会場の裏へと回る。 前に1回ディーラーで入ったことあるから知ってるけど、初めてだったら絶対分からんぞ、この搬入口。 相変わらずツメが甘いがまぁ深くは突っ込まないのがオトナってもんだ(既に突っ込んでるって)。 ま、搬入口が分かりにくいのはこのイベントに限ったことではない。

 今回は再販だけのお手軽参加だが、それでも開場前の会場の中のざわめきというか、この雰囲気はいいもんだ。 これにのまれるためにイベントに来ていると言ってもいいかもしれない。

 今回は版権とかもないからホントに簡単。 会場に入って椅子とパンフもらったら手続き終了。 準備も1体出すだけだからなんてことはない。

 …そしてHitくんがタバコ吸うからと言って出てったっきり戻ってこない。 おんどりゃー、俺は一切会場内見られなかったじゃないか。 どうしてくれる。 っても何も買うつもりないけどさ。


通常の○倍で

 10分前。 開場前行列がそこかしこで出来る。 このイベントは開場前行列を禁止していない。 私は何度も言っているが、それでいいと思う。 下手に禁止して、開場直後に走り回られるよりかは安全だ。 どうやったって、一般入場者はディーラー入場者には勝てないのだから。

 開場。 カウントダウンはない。 入場口から蜘蛛の子散らすように入場者がなだれ込んでくる。 この辺はいつもとおんなじよねぇ。

 7分後にセーラーさん1つ目が出る。 その後1時間で10体すべて吐けて完売。 この前のワンフェスの倍のスピードだった。 予想以上だなぁ。 これをどう考えるかはいろいろだが、まぁこんなところかな。

 後どれくらい売れるものなのかという判断は非常に難しいが、少なくとも関西という市場だけでこのペースなら、関東でだったらもっと出る気はするな。 しかし、日記にも書いている通り、このキットはあまり抜きの状態が良くないので、ウチの品質という面からはあまり自信を持って乱発したくない気もする。 業者に複製を出すことも考えられるが、ホント後何体売れるのか、読めない限りはしたくない。 まぁ、大量に売れ残ったとしても、通販とかで売ることも出来るから、どうにでもなるといえばそうだが...。

 けどま、少し完売したくらいで悦入っているようじゃダメだな。 売ること自体は本位ではないのだよ。 イイと思ってくれる気持ちが、私の元に伝わる手段さえあればそれでいいのです。


オリジナル造形のスタイル

 ところで、WHFは同ジャンルは同じ場所に固めるという配置方針を取っているようで...。 ウチのテーブルに並んだディーラーはいずれも当日版権無し系のディーラーだった。 けどまぁ、当日版権無しというだけで完全なオリジナル作品ではないところがポイント。

 気になるお隣さん。 2ちゃん系のキャラが一通りそろっている。 塗装済みのモノも販売してたりして、ネタの分かる人ならニヤリとするものばかり。 まぁ、モナーとかは今更って気もするけど、それ以外のものはちょっと欲しいと思う物もあった。

 他を見渡してみると、オリジナル系オンリーで参加している人は少なかったが、それでもオリジナル作品は他の島にもちらほらあった。 そしてやっぱり塗装済みの現物を販売している人もいたりした。 まぁそれらはそれなりに簡略された造形の物で、塗装が簡単な作品だったからできたのだろうけどね。

 完成品販売。 少しでも手軽に自分の作品を手にとって欲しいと思う気持ちのあらわれだとは思うけど、逆に考えると、キットでもいいから買おうと思わせるだけの説得力がないと言えるかも。 かなりひねくれた意見と思われるかも知れないが「完成品で売りたい」という気持ちと「完成品なら売れるだろう」という気持ちは根本的に違うと私は思うんだよね。

 セーラーさんを買っていただいた方の中にも「これはキットですか?」と聞く人もいた。 「あったりまえじゃん」と言いたくなったが、これはフィギュアイベントにおいてキット販売は当たり前のものではなくなって来ているのかもと思わせる現象だ。 フィギュアの需要は増えた。 けど、キットを作ることを目的としている人口は増えていないのではないだろうか。 事実、売れたガレキが数年すれば塗装済みで再販される現状もあって、もはやキットを完成させられるという事のアドバンテージはあまり意味がないのかも。

 かといってアマチュアが完成品フィギュアを売ることは不可能。 アマチュアフィギュアが開けた世界になるのにはまだまだ課題がありそうだ。


オラ八重選手権神戸大会

 今回ウチのブースに、かつてウチで売った八重さんの完成品持込をしてきて下さる方が現れた。 「オラ八重選手権神戸大会」などと冗談を言っていたが、少なくとも今日ここに持ってきたということは、らくがき塗料箱がここに出展するということを事前に調べた上での行動ということになるわけで、非常にうれしい事だ。 せっかく持ってきていただいたが、版権諸問題もあるし、何しろ私の展示ブースが1体専用に組み立てられていたことで、ここに展示をすることは残念ながら出来なかった。 また後日レビューを書いて下さるということで、お楽しみに。

 しかし八重花桜梨はかなり古い作品だけど、そんなものがいまだ作ってもらえてるって事は、凄いことだな。 ホントに伝説のキットかも。 けど、かなりの短期間で作り上げたこれが一番の支持を受けているというのは、なんか皮肉めいたものがあるなぁ。

 しかしこの、完成品を作って作者のブースに持ち込むという風潮、神戸ではすっかり定着しちゃったのかなぁ。 売り手と買い手のコミュニケーションとしては、かなりいい傾向だよね。

 ところでこれって鳳天舞さんがやり始めた感があるけど、それが広がって出来た文化だとしたら、凄いことだよね。 私がかつて目指していた世界がここにあるかも。 ただまぁ、今回売ってない商品をいきなり持ってこられると、どういう意味合いで展示しようかと困惑するけど(笑)。 いずれにしろ、買ったキットをきちんと作ることは、原型師に対しては最高の敬意だと思うし、それを見せるためにイベントという日付にあわせてキット作るというのは、買い専な人にとってもイベントへの準備を楽しめるってことで、面白いと思うな。


 その他、会場全体の様子などは製作記の方で。

 14時を回るといくつかのディーラーは撤収作業を始める。 ウチも同じくして開場を後にした。 あとは適当に三宮〜元町あたりをぶらついて解散した。


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