ワンフェス哲学


 今回でワンフェス参加も3回目。 回を重ねるごとに、私のワンフェスへの意識も変わってきました。

- ワンフェスで思うこと -

 アマチュアディーラーのほとんどは赤字を覚悟で参加しています。 しかし、だからと言って偉いと言うことにはなりません。 なぜなら、ディーラー参加は福祉活動ではないからです。 ディーラー参加は世のため人のためではなく、純粋に自分が楽しいから参加するのではないでしょうか。 楽しいことをするのにお金がかかるのは当然のこと。 そこに利益を求めること自体、間違っていると思います。 でも、「複製するにはお金がかかるんだから」という方もいらっしゃるでしょう。 じゃ、複製しなきゃいいじゃないですか。 ワンフェスも参加しなければいい。 絶対損しません。 それでもワンフェスに参加したいと思うのは、ワンフェスで自分のキットを売ること自体にお金以上の魅力を感じるからでしょう。 だから、参加費や複製にかかるお金はその魅力に払うお金であると考えられませんか? 大量生産にかかるお金はそれだけ大量の人に自分のキットを渡したいと思う欲望を実現するためにかかった経費と考えられないでしょうか? ディーラー参加はあくまで趣味であり、それにお金をかけても何も偉くないのです。

↑今回の集合写真。毎度のことながら、時間通りには揃わないのであった。夜は楽しかったですね。

 さて、この意見を買う側から見ると、「じゃタダで売ってくれ」と言いたくなりますよね? ところがそうはいきません。 なぜなら、そうすると、本当に欲しい人の手に渡らないからです。 アマチュアによる複製である以上、生産できる数には限界があります。 欲しいと思う人がたくさんいても、全員に渡すことはできないのです。 一番理想的なのは、自分のキットを欲しいと思ってくれた人を、欲しいと思う気持ちの強さ順に並べて、自分が作れる数だけ上から順に渡すという方法でしょう。 しかし、そういうことを行うのは不可能です。 なぜなら、「気持ちの強さ」なんて計るのは不可能だからです。 だから、不本意ではありますが、金額というシステムを用いて人を限定するしかないということになってしまいます。 これも、オークションみたいにして、高い金額をつけた人からキットを渡していくなんてことができればいいのですが、現在のワンフェスのシステムではこれもできません。 だから結局、適当な値段を付けて売るってことしかできないんですよね。

 ワンフェスで動くお金をこのように考えている私は、ワンフェスでみなさんからもらったお金を本当は返したいと思っています。 でも、本当に返してしまうと、渡す人を限定するというシステムが機能しなくなってしまうので本当に実行するわけには行かないですよね。 そこで思うのですが、どこかのディーラーがやっているように、買ったキットを完成させたら、還元するというシステムを使いたいですね。 全額返還っていうのもいいかもしれません。 というか、ワンフェスディーラー全員がこれをやってくれないかなぁ。 と思いますね。 お金が返ってくるのなら、みんなもっと買うでしょうし、もっと作るでしょ? そして「作りたい」って思うモノだけを買うんじゃないでしょうか? どうでしょう。みなさん。

 まぁ、このシステムはそんなに簡単に実現できないとは思いますが、ただ私としては、ワンフェスでキットを売って、「ハイさようなら」ってのは絶対いやです。 お金というモノが動いて、そこで関係が終わってしまうなんて悲しいですよね。 できれば、買ってくれた人と、何らかの形で連絡が取り合いたいと思います。 もし買ってくれた人で、ここ読んでたら、絶対連絡下さいね! 待ってます。

- ところで次回 -

 はい!やります。 次回作はソフィアの説明書に書いたとおり。 ヤツです。 今回のソフィア、実は反省点があったのですが、あえてここでは書かないことにします。 原型師なら、言葉よりも造形でそこは表現していきたいと思いますから。 次回作をみて、今回のソフィアと何が変わったのか、感じて頂けたなら幸いです。


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