一人前を目指して


 今回は、売れ残ったと言うこともあり、反省点は結構あります。

インパクト

 最大の原因はコレ! 近くにインパクトの大きいブースがあり、しかも我々のブースは全体が地味。 ラインナップが少ないので、雛壇を作ったりする必要もないだろうと思っていたのですが、これがあると作品のデキがよく見えるということが今回他のブースを観察していて思いました。 まぁ、変に目立っても恥をかくだけですが、高級感を醸し出した方がいい結果に結びつくでしょう。

商品自体のデキ

 自分ではひどいデキではないと思っていました。 でもそれは原型の「質」だけでしょう。 作品自体から発せられるオーラというか、作品が訴えかける主張というかそういうものが今回は足りなかったように思います。 とりあえずみのりちゃんを作ってみました。ただの館林さん。 その程度の主張しか私の原型からは出ていないように感じました。 コスチュームも決して可愛いものではないし「立体化した」と言う事実しか出ていない感じがしました。

 私はどうやらオリジナリティというものについて誤解をしていたようです。 オリジナリティとは服装やキャラなどの違いではなく「作品が主張する物」の違いなのです。 たとえ同じ服装であっても、その作品から出ているパワーの方向が違えば、買う側の人の購入意欲をそそることが出来るのではないかと思います。

仕上げの雑さ

 これは、表面処理の雑さ、塗装の雑さですね。 他のブースを見ていて思うのは、やはり売り上げを延ばすために塗装にかなり気合いを入れているなということです。 私自身、それほど塗装はうまい方ではないのでいけないのですが、いやいや塗装作業してたし、気合い負けですかね。 これからは原型の勉強と共に塗装の勉強も怠ってはいけないと思いました。

ときメモ衰退化

 これは他の皆さんも感じたことでしょう。 海洋堂もときメモから手を引き始めたこともあり、ときメモはもうビジネスとしては古い存在となっています。 それでも作りたければ作るのがワンフェスディーラーというものですが、大手メーカーからすばらしい物が既に出回っているので、それ以上の物か、かなりのオリジナリティがないと厳しいでしょう。 他のディーラーさんもときメモ関係はあまり売り上げは伸びていないようでしたし。 ときメモの放課後で人気が復活したかなとおもったのですが、ときメモ自体の人気というより、ときメモフィギュアの制作意欲がすでに衰退化しているのかも知れません。


以下は我々の責任ではないのですが、気になったことです。

場所

 入り口に近いと言うことは、いいことではないようです。 問題は目立つかどうか。 どの人も、一応全てを見て回ろうとするので、一度はブースの前を訪れます。 前回は、反対側にブースがないことと、角であったと言うことで、必ず近くで見ることになっていたのです。 今回は客足を止める材料がなかったのが良くなかったですね。 でも、本来コレが普通であって、次回からはコレくらいの客足と見てブース作りをしなくてはならないでしょうね。

不景気

 不景気の波はここまで来ていたようです。 私自身もそうだったのですが、かなり財布の紐は堅いようですね。 フィギュアブームが始まってフィギュアを始めた人たちが、そろそろストックの処理に困り始めて購入を控えるようになったとか...。 ま、たとえ不景気でも、いいものであれば売れるのが鉄則ですので、頑張ればよいということでしょうが...


で、次回は...

量より質

 今回は欲を出して2体も新作を出したので、質の悪さが出てしまったようです。 ブースに並べるものが少なくては見栄えが悪い...そう思って無理をしたのが裏目に出たようです。 2体以上になると作る方の気力がもたないため、どうしても雑になります。 1体に全身全霊をかけた方が、自分自身も燃え尽きることが出来るし、お客さんも迷うことがないし。 ブースの展示法をうまくやれば決して地味にはならないでしょう。 他のブースを見ていてそう思いました。

やっぱ みつナイ?

 次回の題材として最も適切なのはやはり「みつめてナイト」です。 なぜなら未だにガレージキットとしてフィギュアが登場しておらず、しかも人気が高いからです。 そして何より私自身が好きだから。 今のところ、ソフィアを作り始めていますが、ソフィアは地味なキャラなのでうまく作らないとフィギュア映えしないかも知れません。 もしかしたら別のキャラになるかも知れませんが、まぁ、それは今後の造形の進行具合ですね。


 「らくがき塗料箱」は発展途上なディーラーです。 現時点では一人前のディーラーとは言えませんが、次回こそは胸を張って「一人前のワンフェスディーラーだ」と言えるように頑張るつもりです。


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