人生とともに


結果発表

 今回の結果 (売上数/持込数)

 撫子さん1/10
 中華さん1/5

 今回はほとんど消化試合的な内容だったのでなんとなく肩身がせまかった。 何度目かも分からないくらいの再販だし、1個だけでも売れただけマシと考えるべきか。

 ところで、私の本「かわいい女の子フィギュアを作ろう!」もすでに出版から4年が経過し、店頭で見かける事はほとんど無くなった。 最近ではフルスクラッチを主題にした書籍もすでに何冊か出版され、私の本はもう過去の物となったし、もうブースでこの本とフィギュアを構えておく必要も無いんじゃないかと思うんだけど、今回も自分のバイブル的な本と、それに載っていたフィギュアの実物がここにあるという事に感激してくれる人がまだいたし、感謝の声をくれる人もいた。 読んだだけで完成に至らなかった人も、ウチの展示を見て再チャレンジするきっかけになってくれれば嬉しいな。

 終了間際、最後に中華さんを買ってくださった方は、「キットを買うと、その人が言わんとしていることが分かるような気がするので」と言っていた。 確かに、その人の技術や手法を手に入れたいと思うのなら、キットを購入するのが一番。仮組みするだけでも意味がある。 単に完成品を買うのよりも理解は確実に深まると思う。 ガレキを買う事は、その作品を作った人と意識の共有を図る事のような気もする。 仏教的に言うと縁を結ぶと言う事。 買っても完成させる事が出来ないほどキットを所有している人は多いだろうけど、完成させないから意味が無いわけではないと思う。 実物を手にとって眺めて、作者の意思を感じ取るのも、ガレージキットの楽しみ方だと思う。

 あと、最近よく聞かれるのが「製作期間はどれくらいなのか」と言う質問。 ワンフェスディーラーのほとんどの人はアマチュアで、本業は別に持っている人たちです。 それで、だいたい毎回1体か2体の新作を製作しているようだから、これくらいがアマチュアの普通のペースだと思っていただいていいと思います。 でも、もちろん仕事や家庭環境は人によって違います。 あわてず、自分のペースで製作されることをお勧めします。 フィギュアだけが人生の全てではないのですから。

 さて、私事ですが、4月に子供が生まれます。 だからと言ってフィギュア作りをやめるつもりは無いけど、生活環境にあわせて、製作スタイルも変えざるを得ないでしょうね。 しかし、それもまた楽しみの1つだと思います。 作品はその人の人生と共に成長するものです。 たくさんの事を経験するほど、作品はより磨かれていくのです。


See you next WF.

幕張メッセのシンボルはコレでいいかな。
 今後、フィギュアイベントはどうなっていくんでしょうね。 今回挨拶をした方の中には関西にお住まいの方もおられたのですが、やはり地方で開催され、参加料も安かったWHFが無くなった事は関西人にとっては大きな痛手です。 是非とも、関東以外で開催してくれるイベントが復活してくれないかと願うばかりです。 とはいえ、その集客力はワンフェスには遠く及ばないため、よほど情熱のある主催者が現れない限り難しいでしょうね。 でも、かつてはワンフェスしかなかった時代もあったわけで、それを言うのは贅沢と言うものかも知れませんが。

 ただ、これからディーラーをやろうとしている人たちのためにも、もっと敷居の低いイベントがあるといいなと思うのです。 フィギュア作りの本が売れていることからも、その予備軍となる人たちは確実に増えていっているでしょうから。

 そんな淡い希望を抱きつつ、また次回のイベントで会いましょう。


[ 戻る | TOPへ ]