とどまりなさい


ここにとどまりなさい

AM8:30 正面入口。隣のホールには「ようこそ『エホバのもとにとどまりなさい!』地域大会へ」の看板。
 幕張で3回目の開催。 大体要領をつかんだので搬入口を通ったのもギリギリの8時57分。 ブースに着いた時には周りのディーラーはほとんど準備完了状態。 先に送ってあった荷物を取りに行ったら、すでに未受取の荷物がカーゴに集約されてる状態だった。 もう少し遅かったら会場の端の方に移動されたかもしれない。

 ちなみに隣は中古トイのディーラーで、机の置く方向を変えて前後に大きく売場を陣取る構えをしていて、妙な存在感を示していた。 どうやら今回は中古トイとガレキのディーラーを固めて配置することはせず、完全にごちゃ混ぜにしてあるようだ。 そのため、ガレキディーラーの島の中で1つだけが中古トイディーラーという状況になり、1つのディーラーだけが島の中にも通路にもはみ出して我が物顔で陣を取っているような感じになってしまい、なんだか印象が悪い。 これはお互いのためにも次回配置を改善して欲しいところだなぁ。

 んでもってさっさと準備して開場10分前にブース設営が終了した。 いつも通りディーラーは自分の席に着けというアナウンスが流れるが、開場直後に走るなというアナウンスは無かった。


自分のブースにとどまりなさい

 10時になるとカウントダウンも無く突然ワンフェス開催。 一斉に各ディーラーから人が走っていった。 今回は特に結構ひどかったような気がする。 なぜ今回は「走るな」という放送をしなかったんだろうか。 前回のワンフェスでは、開始後10分間はブースから出るなというルールを決めてそれを執行したはずだったけど? 効果無しと考えて黙認の方向になったのかな。 もう開場ダッシュを抑えることを諦め、「走るなと言っているのに走るディーラーのいるイベント」と言う状況をさらすよりも、「熱気あふれるイベント」と言う状況にした方が健全に見えると考えた? いやそんな事は無いだろう。 ケガ人が出ないように最善の配慮をする事が、イベント主催者としての責任だと言う事は身に染みて分かっているはずだろうし。 まぁ、とにかくよく分かりません。

今回のブースの様子。隣が中古トイ。
 さて、ウチは新作も無いので開場してすぐはヒマそのもの。 持ってきた製作中の原型を取り出して眺めてみる。 この会場で見ると気づくこともあるので、原型の修正作業を始める。 しばらくはそんな時間が続いた。

 するとハートキャッチプリキュアの3人がブースの島の中に入ってきた。 いわゆる顔のデカい被り物系コスプレで、中の人の性別不明なヤツね。 ウチの真後ろのディーラーさんの売り子らしい。 そして、島の出入口がウチのブースの横なので売り子さんは必ずそこを通る。 前回も思ったんだけど、この島の出入口の幅がビッグサイトで行われていた時に比べると凄く狭くて、角のディーラーがイスに座ると、人ひとりがやっと通れる位の隙間しか出来ない。 そこを視界の狭い被り物をした人が通ると、どうなるか。 間違いなく、机に体の一部がぶつかる。 その度に机が衝撃が受けて、展示物転倒の危機を感じる事になる。

 通っている本人達も気をつけているのは分かるんだけど、どうしようもない感じだった。 午後になると、キュアムーンライトとダークプリキュアもやってきたりして、楽しかったけどね。 ただ、狭い会場にたくさん机を並べようとした弊害が来てるかなぁと思う一件だった。 コスプレをするディーラーは島出入口に配置するとかすれば解決できそうな問題だと思う。

 11時くらいからお知り合いの方が次々来られたので世間話などしながら時間を過ごした。 世間話といいつつも、とっても狭い世間の話ですけどね。 ワンフェスが続く限り、必ず会える方々である。

 昼過ぎ頃、角を挟んで隣のディーラーから、声を掛けられた。 お釣りが無くて困っているのだが、1000円壊れないかとの事。 偶然にも小銭があったので両替してあげたら、後でお礼にお茶を1本頂いた。 最近横の人と会話が無かったのでちょっと新鮮だった。

 13時半から撮影のためにブースを離れた。 今回は特に会場が広く感じられたなぁ。 中古トイディーラーが固められていないので、ガレキのみ見たくても、会場を隅々まで見て回らないといけないから、効率悪いよ。

 さて、今回から変わった所と言えば、ブースの番号の付け方。 これまではA,B,C…のブロック番号で区画分けされていて、ブースの番号はD18-08とか言う感じに命名されていた。 会場内にはAとかBとか言うアドバルーンが浮いていて、遠くからでも大体のブロック位置が分かるようになっていた。 けど今回からブース番号は4-27-16てな感じになっていて、4がホールの番号、27が島、16が机の位置を示すようになった。 会場内のアドバルーンはなくなったが、最初の数字がホールの番号なので、会場内の壁を見れば位置が大体分かると言う仕掛け…なのだが、この事を来場者のほとんどは分からなかったんじゃないかな。 おかげで、多くの人がブース位置が分かりにくいと感じただろうね。 それに、これまで目当てのブースを探す時に、バルーンの位置からいくつ目の島とか言う感じで探す事が多かったので、バルーンが無いと結構不便だったり。

気になる今回のネタ
多かったのは、ラブプラス、けいおん!、撫子(化物語)。 どれもレベルが高かった。 ラブプラスにいたっては、ウチのブースの隣の島に1/1サイズの胸像があって、終始人気でしたよ。 ネタがネタだけに1/1を作りたくなるキャラクターだね。

ラブプラス高嶺愛花の1/1胸像。胸像の下には「決してお手をふれないで下さい。ふれる際は、タッチペンでおさわり下さい。」との注意書きと、巨大タッチペンが置いてあった。
ハートキャッチプリキュアもちらほら。けど、テレビアニメの雰囲気とちょっと違うかなと思う物が多かった。これって立体化が難しいのかな。EDではポリゴンになってるのに。
狼ヘッド。5cmくらいのミニサイズ。ヒゲは刷毛をくっつけて再現してあるそうだ。後で買おうと思ったら完売してた。カッコイイ。全身像よりも造形物としての魅力が増して見える気がする。

気になる今回の仏像
ここ最近増えた仏像系ディーラー。

如来+美少女。他にも2体あって、菩薩,観音美少女になっていた。差し出された名刺には「萌仏師」とあった。仏は自分よりも上の存在として見るから魅力を感じるのだが、少女は庇護欲を掻き立てられる対象。その融合は難しい。
仁王像。像そのものは鎌倉期のリアル系仏だが、樹脂となり、こんな色にするとポップな印象が加わって不思議な魅力を発する。とはいえ、本物の仏像の中には完成当時はこれくらい派手な色で彩色されていた物もあった。
 仏像と言えば、ガイドブックの広告には、海洋堂が作った親鸞像が載ってた。 http://www.kaiyodo.co.jp/shinran/index.html
さすが海洋堂。 仏ではなく、高僧で攻めてきた。 今後の展開が気になります。 海洋堂と奈良県とかが手を組んで、仏像フィギュアとかを作ったら、平城遷都1300年祭ももっと盛り上がるのではないかと思うのだけどね。 奈良には小さい仏像も売ってるけど、海洋堂が作れば、もっと安くて良い物が出来るよ。 海洋堂には、仏像界だけでなく、ミュージアムショップとか、土産業界とかいろんな所に殴り込みをかけて欲しいね。

 14時からガイドブックについている券による抽選会みたいなのが行われていたけど、全然うれしくないイベントだよな。 ワンフェス25周年の記念企画がこんな安易な企画で良いのか? もっとワンダーな事やってくれよ。 それに、1位がエヴァ仕様の痛自転車ってのがねぇ。 まったく盛り上がらない。 もっとモデラーが欲しくなる物を抽選してくれよ。 真空脱泡機とかさぁ。

 特設ステージに近いホール5の島の中に3D-GANってディーラーがあった。 3次元形状を活用する会のブースらしい。
ここでは様々な3次元プロッタ機器のデモをやっていて、なかなか面白いなと思った。 けど、これがあれば不可能が可能になる物が思いつかなかったので、面白いけど使いたいとは思わなかったな。 ここにいる人たちはパソコン上でデータを作るよりも、直接物体を作る方が早くできる人たちばかりだし、趣味として考えた場合、重要なのは楽しいかどうかだしね。 この作業を楽しいと思えるかどうか…。 ただ、無機質的な物、例えば武器とかはデータ上で作った方が作りやすいんじゃないかと思う。 あと、ロボットとかのメカをフルスクラッチする場合は良いかも知れない。 左右反転したパーツとかが簡単に作れるしね。 そういう意味では、ロボットとかをプロットして展示した方が効果的だったかも。


とどまらず帰りなさい

 16時50分から片付け開始。 17時まで店を畳まない主義だったが、今回は帰りの新幹線の時間を早めに設定したので、荷物発送場が本格的に混む前に会場を後にしたかった。 幸いスムーズに済んで、17時20分には会場を出ることが出来た。 東京駅のコンコースに着いたのは18時30分。 19時10分発の新幹線で帰った。 このペースなら次回は17時から片付けても何とかなるかな。

 ところで、どっかの企業ブースで配布していたと思われるブラックロックシューターの大型バッグを持った人がいっぱいいて、舞浜から合流してくるでディズニーランド帰りの人たちに負けないくらいの存在感を主張しまくっていた。 東京駅についても京葉線の乗り場からコンコースに入るまではワンフェスの空気が保たれていたような感じだったな。 あの袋の中には、何が入っていたんですかね。

 で、22時過ぎに帰宅。 駅まで嫁が子供と一緒に迎えに来てくれたのが、嬉しかった。 でも、東京駅で買った土産は気に入らなかったようだ。


[ 戻る | TOPへ ]