今後のスタイル


ビッグサイトはいつもそこにある。

 結果、セーラーさんは20体持ち込みのうち、17体が売れた。

 完売はしなかったわけだが、前回のワンフェスよりもペースは速かった。 多分、半年間HPで展示し続けた甲斐あって、セーラーさんが欲しいと思って足を運んで下さった方が少なからずいたのだと思う。 少しは有名になったのかもね。 とはいえ、ディーラー名が「らくがき塗料箱」ではなかったので、HPチェックしてなかったら分からなかっただろうな。 PRカードにも書かなかったし。

 けど、実はペースはWHF神戸の方がもっと早い。 物によっては小さいイベントの方が売れやすいという証明ですな。 これでWHF有明だったらどれくらいのスピードなのか、気になるところ。


物欲のないイベントって?

 さて、イベント中にあった宮脇専務のありがたいお話だが...。 コレについては軽く流そうかと思ったけど、書いたら長くなっちゃった。 書いたけどやっぱり中身ないなー。 というわけで、フォント小さく控えめ。

 で、何だったかって言うと、ガイドブックや雑誌広告に書かれていた以上の情報はなかった。 来年でワンフェス20周年なんで、何かやりたいぞって事。 大体こんな感じ。

本家のワンフェスのような物販メインのイベントではなく、「ガレージキット文化交流会」みたいなのをやりたい。 でも1日じゃ無理っぽいから1泊2日で開催したいけど、ホントに人来るかなー? みんなの意見を聞きたいなー。

 …さっぱり分からんかった。 「2日間開催」って部分だけが妙に耳に残ったが、コミケみたいに数日間開催になるのか?

 で、ワンフェスの数日後、ガイドブックの文章を読み直してみると「『SF大会』みたいなのをやりたい」と言うのが分かってきた。 あぁ!そうかそうか。 ふーん。で、

「SF大会」ってナニ?

 私だけですか?知らないのは。 とりあえずウィキペディア調べてみた。へぇ、そんなイベントがあったんだねぇ。 なんか「1泊2日イベント」って言うのは、1日目と2日目があるって事じゃなくて、本当にホテルとかの会場を2日間借り切って、ぶっ通し行われるって事らしい。 24時間テレビみたいなもんか?

 なんとなーく分かったが、この形態をワンフェスに展開するとしたらどうなるんだ? SF大会自体の面白さも理解していないのに、それを展開してどうなるなんて想像もつかない。 ガイドブックの文章読むと「新旧のディーラーが親睦を深め合うイベント」「ホテル宿泊型のイベント」とあり、それは単なる慰安旅行なのでは?って気もしてくる。

 ま、予備知識がなければこんなモン。 けど、今回の20周年イベントは、全員が初めてなワケで、何もせずとも中身を理解している人は誰もいない。 この問題をどうするのかが、主催者の腕の見せ所ですよ。 「いい反応が無かったのでやっぱナシ」ていう結論に至ってもいいけど、それを言う前にきちんとイベントの概要を示さなきゃ。

 でも振り返ってみると、ワンフェスリセットもワンダーショーケースも意味不明な部分、多かったよね。 ワンダーショウケースは今は定着したけど、何回かやってようやく意義が分かったって感じ。 最初登場したときはヤケに小難しい御託を並べられて、自ら分かりにくくしてた気もする。 この辺、海洋堂は下手だな。 意見を下さいと言われても、議論する叩き台がなければ、誰も意見出来ないよ。

 宿泊型イベントについても、物販が主ではない模型&造形イベントが出来たらいいなっていうのがまずあって、そういうイベントって他に何があるかって見回したら「SF大会」ってのが浮かんだってところじゃないの?具体的な内容が決まってない現状で、なぜ「日帰りイベントでは時間的な制約が多くて」と言えるんだろうか。 形だけが先走ってる。

 「ワンフェス20周年のイベントをやらないのか」という問い合わせを何件か貰っているとの事だが、それが企業なのか個人なのかもよく分からんしねぇ。 やる意義が見えないと言うか。

 でもまぁ、私は別にお祭り事は嫌いじゃないです。 面白そうな企画なら、参加したいですよ。 物販以外で自分の造形を発表出来る場が欲しいと前から思っていたし、コレがキッカケで造形趣味の新しい体系が出来上がればいいかなって期待はしています。

 ただ、現時点ではそれに対して考えたり意見するための情報がないので、受動的にしかなれない。 まぁ、いつものワンフェスは例年通り行われるわけだから、興味なければ無視しても問題ないわけで、ディーラーとしては何も心配する事はない。 ただ、海洋堂もあまり大風呂敷を広げると後に引けなくなるんじゃないかとちょっと要らぬ心配をしてみたり。


らくがき塗料箱はどうなる?

 今回はアルピーヌさんに場所借りた感じになった。 やっぱなんだかんだ言って楽しいね。 ディーラー参加は。 皆と一緒ならなおさらだ。

 今後もしかしたら、ずっとこのスタイルかも知れません。 ワンフェスはTeam30から出して、WHFなどの小さいイベントには「らくがき塗料箱」として個人で出す。 みたいな。 ワンフェスは一応押さえておきたいけど、ああいう熱気じゃなくて、落ち着いてじっくり自分の作品見て欲しいし。 ワンフェスだからってたくさん需要があるというわけでもないと言うことも証明されたしね。

 ところで、ワンフェスのディーラー参加費って2万5千円なんですよ。 ご存じでしたか? つまり、純利益でこれだけ出さないと、赤字なんですよ。 ディーラーってヤツは。 これだけの利益を1人で出そうとすると、どうしても「売れる物を作ろう」っていう欲が働いちゃう。 これが、自分のやりたいことの妨げになるって思うわけ。

 その辺を緩和するために合同参加して参加費を割り勘にしてきたわけだけど、元締めやるからには、例え自分が出す物が無くても必ずディーラー参加しなくてはならないという足枷が出来るわけで、それも造形の妨げになると思ったわけだけ。

 というわけで元締めをやめたんだけど、やっぱり個人商店開くには力不足すぎて、アルピーヌさんの所に寄生しなくてはならないという結論。 なんか、ただ単にメンドクサイ参加手続きをアルピーヌさんに押しつけただけになった気がするが、統合した方がみんなで幸せになれると思うし、良かったと思っています。

 とりあえずは、商用版権無しの作品が3体以上出来るまでは個人商店開くつもりもありません。 …かなり先の話だね。


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