何故だかスキーツアー


ぷろろーぐ

 出発は1/31木曜日である。 私は何故かスキーへ行くことになっていた。 会社のスキーツアーなのだが、主催側(労働組合みたいな物)のメンバーの一員だった私は強制参加なのである。 ひどい話だ。 スキーが好きでもない人間連れて行ってどうするつもりだっつーの。 タダじゃないのに。

 まぁ、スキーは嫌いなのではなく、やったことがないだけなのだが。 なんでってそんな金のかかりそうな趣味、私には向かないから。 寒いの嫌いだし。 でもまぁ、食わず嫌いってのもあるから、この機にやってみるのもいいかなって思ってはいたが、日にちが1/31〜2/3って聞いたときには目眩がした。 もう一度言うが強制参加である。 仕事が入ったとかならまだしも「イ、イベントに行くから...。」なんて言ったらしばかれるのは必至だ。 さらに「イベント」といってなんのイベントかが既に周りに理解されてしまっているだけにいいわけが出来ない。 かといって嘘をつくのは自分的に許せない。 「俺にはスキーよりも大事な物がある」そう押し切るつもりだったが、ここで一筋の希望があった。 スキーは2/2土曜日夕方で終了で、そのまま寝台列車で神戸まで戻るスケジュールだ。 2/2〜2/3は寝るだけ。 別にここまで付き合う必要はないでしょ。 というわけでメンバーと交渉し、2/2現地にて私は行動を別にすると話を付けることが出来た。

 とはいえ、タダでさえ体力使うワンフェスの前にスキー(しかも初めて)とはかなり死ねるスケジュール。 次の日の月曜には有休を使いたいところだ。 いままでだって関東のイベントの次の日は出来るだけそうしてきた。 が、ここで運の悪いことに2/4月曜に客先との会議が設定されてしまった。 要は出張である。 死亡確定。 さらにさらにワンフェスの次の週にはWHF有明の版権申請の締切なのである。 それまでに原型を作らないといけないと言う目標もあった。 幸い、こちらは2月の連休でなんとかできると思うが、とにかく今回は今までになく疲れるスケジュールであるのは間違いなかったのだ。

 しかし逆境に立たされるほど燃えてくるのが私の性格。 何事も前向きに考えよう。 計画は立ったんだ。 うまくいくはず。


雪と戯れて

 1/31。9:30。 神戸から583系シュプール号妙高・志賀3号に団体客として乗り込む。 行きは寝台ではなく、座席。 583系って座席なんてあったかね? と思ったら中間に485系を増設していて、そこに乗る事になってた。 なんか異様である。

 翌朝。 と言っても6時。 日は上っていない。 妙高高原に到着。寒い。怒りたくなるくらい寒い。 そっからバスに乗って、旅館へ。 そこでリフトが営業するまで待って、スキー場へ繰り出した。 私はスノボーに挑戦。 何故かと言うと、スキーのボーゲンは格好悪いから。 板が2枚より1枚の方が考えることが少なさそうだから。 それにスノボーだったら教えてくれるって人がメンバーにいたからである。 ていうわけで挑戦。

 で、1日目終了。 こけまくり。 急な下りでは曲がれません。 滑っているというより、ずり落ちてるって感じにしかならなかった。 でもなんとなく理屈は分かった感じだ。 しかしもう疲労困憊。 動けましぇ〜ん。

 その夜。 私が明日東京へ行く事は周知であり、目的も知られているので、フィギュアを見せてほしいとメンバーがドカドカと部屋に入って来た。 はっきり言って迷惑だったが、快く見せてあげた。 これは私のポリシーだが、たとえそれが理解されない分野であったとしても、自信を持って万人に見せられないようでは未熟者なのだ。 反応は良かった。 ま、普通の人からしたらこんなものがゼロから作り出せるということは信じられない事であるから、興味持ってくれるけどね。 でも、イベント「売れる」事は一般人のウケを取るよりもずっと難しいことです。

 2日目。 予想通り全身筋肉痛である。 どっちかっていうと上半身が痛い。 こけてばかりいるので受け身や立ち上がるときに使う筋肉ばかり使ってるからだ。 マジきついっす。 寝返りを打つのも苦しいほどだった。 今日は寝ていたいと思ったが、朝から部屋を明け渡さなければならないので、強制的にスキー場へ追いやられた。 しょうがないから滑るっす〜。

長野にて。E2系「あさま」

 2日目は土曜ということもあり、人が多い。 そのため最も広くて滑りやすいコースは、それだけリフト待ちも長い。 また筋肉痛のため一旦こけると立ち上がるのが苦しい。 こけないようにと思うと滑りも消極的になりダメダメである。 早々に切り上げて、旅館に戻った。

 温泉入ったりして時間をつぶして、夜7時くらいに出発。 妙高高原駅へ。 ここで他のメンバーとはお別れである。 シュプール号を見送ると、反対ホームの普通列車に乗車する。 列車はおなじみ115系だったが、さすが雪国仕様。 なんと手動ドア。 ボタンで開く半自動は知っていたが、手でガラガラって開けるドアなんて初めて見たっす。 普通の自動ドア改造しだけなのかな? ま、いいか。 ローカル線独自の雰囲気を噛み締めながら、長野へ到着。 ここから新幹線である。

 長野新幹線 E2系(0番代)。 JR東日本の新幹線に乗るのは初めてだったのでちょっとワクワクである。 やっぱ東の新幹線はかっちょえぇ〜。 座席に座った感じもいい。 東海道新幹線の700系と比べると窓が低く見晴らしもいいし、テーブルの位置や高さも作業がしやすくてとてもいい。 気に入った。

 で、1時間40分で上野に到着である。 素晴らしき文明の力。 新幹線万歳である。


秘密の夜更かし

 上野ではアルピーヌさんが出迎えてくれていた。 はぁ〜さんとみずさんもいっしょである。 みずさんは泊まるために来ている訳だが、はぁ〜さんが来ている理由は...前日から一緒に遊ぶためです。 で、一緒に寝て一緒に会場に向かう。 以前私が横浜出張でたまさんの家に押しかけて以来、アルピーヌさんとはぁ〜さんとはイベント前日から一緒にいるのが定番スタイルとなってしまった。

 アルピーヌさん宅ではとりあえず先日放送されたKanon上映会が行われた。 ここで私がねらって持参したあるアイテムによってかなり怪しい密会となっていたのだが、何が行われたかは4人だけの秘密ということにしておきましょう。 ま、次の日はぁ〜さんがけろぴーのぬいぐるみを買ったのとつながっているとだけ言っておきます。

 で、いろいろ遊んで就寝(2時回ってた)。 ところで次の日は7時半集合だったのだが、一体何時に集合だったか私もみずさんも失念してしまい、多分7時半だったかなー?というアバウトな状態で目覚ましをかけていた。 どうアバウトかというと、7時半に間に合わすためにはかなり早く起きなければならないと言う現実から気持ちが逃れようとしていた。 目覚ましをセットしたが起きる気はかなり低下していたのだ。

 こんな感じで前日まで終了。 私の体調は不思議とずっと快調だった。 確かに筋肉痛だが体全体がだるいとか眠いということはなく、夜は夜でしっかり眠れるし、とにかく楽しかった。 今までのイベントで最高の前日だったと思います。


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