ピラミッドの下で


潜入

今回は曇り。徹夜組は雨に降られたようだ。

 集合時間は7時半。 6時に起きて適当に腹に詰め込むと、首都高速でビッグサイトへ。 ひろみかんさんと合流すると、西館へと向かう。

 今回ディーラー搬入口は複数あり、受付は会場の中に存在した。 首から提げるディーラー証は予め郵送で各ディーラーに配られており、版権等の受付のみ中でするという手順になっていた。 西館開催は初めてではないはずだが、アトリウムの部分まで完全に展示スペースにしたのは今回が初めて。 1フロアのみで全て詰め込めみたかったんだろうなぁ。 その関係で今までとはちょっと違うようだ。

 中にはいると荷物引き渡し所があったのでまずは荷物を受け取ることにした。 送った荷物を見ると箱がかなり傷んでいた。 相変わらずひどいよなぁ。 絶対に展示用の完成品なんて送れない。

 その他色々手続きを済まし、ブースの設営に入る。 今回は私の3体のみということで、台は1つのみ、1列だけの展示である。 手際よく済ませ、8時半には設営が完了した。

今回寂しいな。でも、バランスはいい。
 設営が完了したら偵察開始。 今回は何故かときメモ関係がガイドブックのディーラーズガイドに載っていないため、ときメモ関係のフィギュアを検索するには自分の脚でするしかない。 ガイドブックのPRカードや広告に内容を載せているディーラーは調べておいたが、それ以外のディーラーはないか1通り全部を見てきた。 とはいえ、自分が回った時間はまだ早かったようで、展示をしているディーラーそのものが少なく、見つけることは出来なかった。

 続いてのぼるさんが偵察に出た。 この頃にはディーラーも結構揃っていたらしく、いくつかときメモディーラーを見つけてきてくれた。 ガイドブックにないディーラーもいくつかみつけていただき、多分9割以上完全なときメモディーラーリストはこれで完成した。


時代は流れ…

 10時となり開場となる。 今回も席に戻れアナウンスがうるさかったが、大きく遅れることはなく、ほぼ時間通りカウントダウンが始まる。 10,9,8,7…2でみんなダッシュ開始(笑)。 あーあ。 いつも思うんだけど、各ブース内に戻るということは、開場と共にダッシュせざるを得ないわけで、それは開場前行列よりも危険な事なのではないだろうか。 開場前行列で怪我人が出ることはないと思いますけどねぇ。 どっちにしろ、一般入場者が人気ディーラーの品を買えないと言う状況は変えられないんだから。

 ウチの島ではカグツチノ公国さんが人気ディーラーだが、やはり凄い行列が出来ていた。 ここの作品のデキは私の目指すところの1つでもあり、1つ欲しいと前から思っていた。今回ここまで場所が近いのだから、買おうと思えば買える状況だったんだけどね。 なんかあまりにも凄い行列を見てかなり引いてしまった。 WHFとかで買おう...。

 さて、私は特に買う物もないのでブースに居残る。 そうでなくても新作を持ってきたときは自分のブースでその行方を見届けたい物だ。

 …が、こっちは全然人が通らない。 開場10分まで通る人すらいない状況だった。 ようは、開場と共にここへ駆けつけるディーラーさんはいなかったわけですな。

 ところで、自分たちの真後ろにひとみ亭さんのブースがあったわけだが...。 今回ここで牧原優紀子が作られており、そのデキもなかなかなもので、ときメモモデラーなら「買い」間違いない。 どうもあちらもそんなには人は来ていないみたいで、今が買い時かも知れないと思い、買いに走...いや走らずに後ろから忍び寄ってみる。

 「すいません。後ろから失礼しますが牧原優紀子を売ってくれませんか」

 なんかびっくりされてたみたいですが、これは近くにときメモディーラーがいるよとの、私なりのパフォーマンスだったりする。

 15分くらいしたところでホビージャパンが来て写真を撮りに来た。 雑誌の取材班って普通は作品を選ぶ人と、カメラマンの2人であることが多いけど、アングル決めるときにリーダーらしき人が助手に「下唇が云々〜」って言ったのが聞こえて私は大ショック。 自分が今回一番ダメだと思っている部分を一発で見抜かれた。 そして去り際に「こういう、物語のシーンを再現しているフィギュアってなかなかないから、いいですね。」と言ってくれた。 今度は自分がやりたかったことを一発で見抜かれた(まぁ、これは嬉しいことだけどね)。 さすがだ。 なんかもういきなり一刀両断された気分っす。

 ホビージャパンは自分のところでハティを採り上げた事もあって、個人的に気になったという部分もあるんだろうけど、今まで雑誌社に写真を撮られることはあってもコメントを頂くのは初めてだった。 ちょっぴり嬉しかったりする。

 10時半になると一般入場者が入りきったのか、ブース前は凄い人口密度となった。 さすがAブロック、たくさんの人の目に触れて良かった良かった。 開場直後の閑散とした雰囲気はどこへやらである。

 しばらくするとのぼるさんがQ遊館の一文字茜を買ってきた。 早速開封...。 う〜ん抜きが...は、いいとして、説明書を見ると、どうやら大門高校の制服の裏側がどうなっているのか誰か知りませんかとのこと。 あーウチでも一時期話題になったねぇ。 結局分からなかったけど。 あとでQ遊館を見に行ったときに話してみようかな。

GAZ4話
八重「あなた...食べたでしょ」
詩織「食べてません」
八重「その異様なまでに速い答えが怪しい」
ノーマッド「ていうかこれ以上怪しい人はいません」

 11時くらいになったら、KENCHANさんが来た。 以前作った八重さんと、ボーメ詩織を芯にセミスクラッチした詩織を披露してくれた。 そしたらサイズがサイズだけに目立ちまくり。 なんか来る人来る人に尋ねられてこまったこまった。 中には「南原ちづるですか?」とか聞いてくる人までいた。 なるほど...それはそれでいいかもな。 とはいえ、版権物だけにちゃんと展示することも出来ない。 でも机の上以外に置き場所もないので何となく壁を作って遮っておいた。

 さて、そうこうしていると昼集合の時間となった。 今回はいい場所がないのでとりあえずブースの近くの壁際に集まってみた。 とはいえ、かなり通行の邪魔。 壁際は休憩している人が数人おり、寄ることも出来ない。 それでとりあえず近くで円陣を作り、少しずつ壁に近づいて休憩人にプレッシャーを与える作戦に出た。 予想通り、挨拶が終わる頃には壁際に人はいなくなっていた。

 で、ここで記念撮影...と行きたいところだったが、ちょっと撮影には取れる距離が足らないか。 ていうかここはトイレの前なので、トイレから出てきた人がいきなりカメラ前に現れることになってしまうのだ。 しょうがない、ちょっと移動しますかね...。

 …よし、ここなら人もいないしバッチリだ。 と、たどり着いたところは女子トイレ前(笑)。 人口比率から考えて、さっきよりは人の出入りは少ないはずだ(笑)。 そーいやいつか女子更衣室の前だったこともあったっけ。

 手早くすますぞ。 カメラをセットオン! はいはいみなさん寄って寄って〜。 パシャリ! よし!もう一枚。 今度はフラッシュをセットして...よし今だ。 と思ったら後ろから怪しい気配が。 最寄りのブースで売り子をしていたハンドメイドメイのコスプレさんがちょっかいを出してきた。 とは言えセルフタイマー切った後だったので無視してカメラ前に走る。 すると何故かそのメイまで集合に入ってきた。 パシャリ! というわけで、今回は常連11人+見知らぬ人1人の集合写真が完成。 ワンフェスも変わったな...(違)。

今回はかなり狭いのである。しかしもう1人...。

 昼集合が終わると、ときメモ調査ということで、私も会場を回ることにした。 ときメモ調査に協力してくださる方を集めて、分担と調査方針を決め、それぞれ散ってもらった。 私はこれから初めて回る事になる。 はるかぜさんと一緒に買い物もかねて全ディーラーを回ることにした。

 ワンフェスは広い。 じっくり見ていられない。 遠目に見て凄そうな物のしか近づいているヒマなんてなし、それにこの時間帯から物が買えるとは思っていない。 まぁ、特に買い物をする気もないので、「欲しい物があるか」ではなくて「どんな物を作ってきた人がいるか」というのを見逃したくないという気持ちが強く、それを写真に収められればそれで良かったんです。

ある意味、ギャグです。

 そしたら、ちょっと面白い作品があったので紹介。 ディーラー名は忘れました。 これの元ネタ分かりますか? おそらくは、サン・ピエトロ大聖堂所蔵の「ピエタ」(ミケランジェロ作)のキリストとマリアをマルチとセリオに置き換えたという事なのでしょう。 実は私も世の中にあるフィギュア、彫刻の中で最高峰にある物はこの「ピエタ」だと思っている人でして、一度死ぬまでに実物を見てみたいと思っているほどです。 ピエタとToHeartが好きというだけで作ったのでしょうが、彫刻の最端にある物と、オタクの最端にある物をミックスさせたということのナンセンスさ(ワンフェスに持ち込んでもなぁ...ってとこ)がやけに面白いなと思います。 とはいえ、ミケランジェロのレベルには全然足らないので(当たり前か)、作品としては中途半端ですけどね。

 しばらくするとQ遊館にたどり着いた。 こちらの身分を明かすと、例の大門高校の話題を皮切りにお互いときメモディーラーとしての胸の内をさらけ出してかなり話し込んでしまった。

  • 原作ももちろん好きだが、ときメモ2は制服がカワイイからもっと作りたい。
  • 寿さんは髪を見たときから作りたいと思った。
  • ときメモって他に作る人もいないから。
  • 全キャラコンプしたいけど、無理だよ。
  • 香川さんのシリーズに触れてこの世界へ来た。
  • など、ほとんど私の考えている内容と一致していた。 作品内容も凄いし、この人にだったら後を任せて安心してあの世に行けるな(意味不明)と思ったのでした。 ワンフェス以外には出たことがないそうですが、ワンフェス以外でコナミは版権降りませんよと私が釘を刺してしまったので、ワンフェスでの出品を期待しましょうね、みなさん。

     結局A〜Cまで見るのに2時間強かかった。 ブースに戻ったときにはすでに周りのディーラーさんは片づけを始めていた。 ウチも片づけられる物から順に片づけ、撤退準備に入る。 結局完売したのはハティのみ。 あとは持って帰ることに。

     やっぱりときメモ関係は需要が限定されているらしく、何十個も売れるような状況ではないと感じた。 もちろん、人気キャラ&イイ出来であればそれはうち砕けるけど...。 後ろのひとみ亭さんもゆっこも結構残ってみたいだし、やっぱ業者抜きができるようなネタではないです。 ときメモをメインでやっていくのは、やはり今の時代には辛すぎる...。


    下半身

     撤退が完了するとオフ会のため、秋葉へと向かう。 今回は9人。 3人欠席していることを考えると、今後は会場変えた方がいいかも。

     なんか今回はエロ話が中心になった。 ホントはみんな好きなのよ。 飲み会に女性がいなければこんなもんだ(笑)。

    今回の教訓:「フィギュアの原動力は下半身から」

     というわけで次回作はエロ物に決定(ウソ)。 さぁ、抜きまくりだ!(?)


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