考察、そして今後


今回の場所はどうだったのか?

 今回の我々のブースからの印象は「とにかく客が来ない!」ということ。 しかし何故なんでしょう? ガイナックスがそばにいたから? いままでも大手ディーラーのような大型ブースのそばに当たったことは何度かありました。 しかし、今回ほど客が来ないと言うことはなかったのです。

B28の島
GAINAX
トド
らくがき
空き
Tシャツ
 

← 通路 →

      

B27の島
 今回のブースの配置をよく見てみましょう。 まず角にガイナックスがいます。 でかいです。目立ちます。音出てます。 で、その隣が「トド」さん。 ここはテーブルの上に作品をただ置いてあるだけのとっても地味な展示法でした。 そしてその隣が我々のブース。 雛壇も設置して、そこそこ目立つように設置したつもりです。 そして更に隣が何もなし。 ここはディーラーさんが来ませんでした。 机の上に虚しく椅子が置いておあります。 そしてその隣のディーラーさんはガレキの展示ではなく、オリジナルのTシャツとか売ってました。 その隣からは何があったのか覚えていません。

 それに対してB27の島のブースはどれもガレキの展示でした。 現在ワンフェスのブースの数はとても多いため、お客はできるだけ短時間で目的の物を探さなくてはならないと言う状況にあります。 そのため、1つ1つを見ていくと言うより、全体をざっと眺め、自分の興味のある出し物があれば近づいて見てみるという回り方をせざるを得ません。 通路の通り方も両側を同時に見ながら通っていく方法を通ることが多いようです。

 このような状況で、このB27とB28の間の通路を通ることを考えてみましょう。 B27側の方がガレキが多いので、お客さんはそちら側を見ながら通路を進んでいきます。 そして、反対側のB28も見落とさないように一応目を向けます。 でも、別に興味のありそうな物がないので、遠くから眺めて見たことにします。 そして、ガイナックスがなんか気になって、何があるのかチェックします。 つまり我々のブースの近くには他にガレキを展示していない様に見えるので、近づいてチェックするのは時間の無駄だと感じられるのです。 これは私の単なる推測に過ぎませんが、私がもし客だったら同じ行動をとったと思いますから、それほど的は外れていないと思います。

 今回瑞希と千紗はそこそこでかかったですが、それ以外のフィギュアは2m以上離れた距離からでは、色彩が見える程度で、立体としての認識は不可能だと思います。 しかし、この無数にフィギュアのあるワンフェス会場では、そんな目立たないフィギュアは別に見落としたとしても大きな痛手にはなりません。 だから見てくれないんだと思います。

 しかし買ってくれないのはまだいいとして、見てくれないっていうのは、展示する側としては辛い物があります。 ワンフェスというのは物を売る場所でもありますが、自分の作品を人に発表する場所でもあるからです。 たとえ反応がなくても、たくさんの人の目に映ったという事実は、自分の創作意欲に大きく影響します。 この気持ちは創作活動をしたことがある人なら誰にも分かると思います。

 そんなワケですから、今回のはもう次回作への意欲さえ消失しかねない状況だったわけです。 ああ、なんてこった。


また1つネットの協力が得られた

 前回から3人によるワンフェス参加になり、インターネットによる遠距離協力ということが実現しました。 前回ここで書いたように、これは私にとってとても嬉しいことだったのですが、今回また1つ嬉しいことが起きました。 それはKENCHANさんが光の塗装を受け持ってくれたってことです。 ディーラー合同参加は協力活動とはいえ、作業そのものは各自独立しています。 それに比べ、塗装を別の人がしてくれたということは、1つの作品を協力して創ったという気持ちが強く、なんか嬉しいのです。

 また、この塗装を別の人がやってくれるというのは凄いやる気が出るんですよ。 私は原型作っているとき、常に作ってくれる人の事を想像して作ります。 だからキットの組み易さや、複製品の質などにもかなり気を使っていますし、1日も早く完成させてもらえることを夢見ています。 ですから、ワンフェス前に塗装してもらえるというのは、締め切りまでに原型を云々じゃなくて、早く完成させれば早く作ってもらえるということで、締め切りを設定するより早くでき上がるんですよ。

 そんなワケですので、いわたの製作スピードを上げさせようと思ったら、塗装作業を買って出よう!(笑)  とりあえず、KENCHANさん、今後もよろしく。(^^;;;;; (無理にとは言いません。いつでも断ってもらって結構ですよ)


ワンフェスについて思うこと

 最近、ワンフェスに参加しても、かつてほどの感動を得られなくなってきました。 創作意欲は衰えていないのに、それほどワンフェスについて執着心はなくなりつつあります。 というのは、やはり買って行くだけで作らない人が多いからです。 商品が売れていくのは気持ちのいいものですが、自分で原型作って1体1体抜いたガレキ達を手放すのは、ある意味育てた娘を嫁がせるような気分です。 なのにそれらのほとんどが積まれて行くだけというのは悲しい物です。

 別に積んどくモデラーを責めているワケじゃありません。 私もワンフェスで買って作ってないキットは数多くあります。 そうじゃなくて、人に買わせることができる作品よりも、人に作らせることができる作品を目指したいのですよ。 何体売れたかじゃなくて、何体作らせたかで勝負したいんですよね。 でも、ワンフェスで売っちゃうと、作られたかどうかが確認できないんです。 だから、ワンフェスで売るより、ネットでばらまいた方がそれが確認できるので、そっちのほうがいいんじゃないかなぁ...なんて最近思ってみたりします。 でも、それではネットにアクセスできない人もいますし、私のHP知らない人には渡す機会がなくなってしまいます。 そして何より、違法です。 だから結局、ワンフェスで売る以外ないんですけどね。

 ただ、自分はこれからいくら腕が上がろうとも、10体販売で3000円というスタイルは当分変えないつもりです。 もちろん、スケールを変えた場合は個数や値段は変わることもありますが、今後10個以上の数を売る事はまずないでしょう。 そんなに抜く暇ないですからね。 たくさん売れないとなると、やはり、作ってくれる人だけに売りたいですよね...。

 ってそんな偉そうなこと言うより、現時点で確実に10個完売する出来の物を作れってね。 はは...全くその通り。

 あと、ワンフェスじゃなくて、模型コンテストとか雑誌掲載とか、そういう方向で自分の力量を計ってみたいというのがあります。 ワンフェスで売れた個数というのが力量のパラメータという考えもありますが、大量複製や、サンプル提出はやはり手間がかかりすぎちゃいますらね。 ワンフェスって手間の割には得られる物が少ないんじゃかな...。

 さらに「フルスクラッチをすること=ワンフェスで売る」ということにとらわれすぎているのかもしれないと最近思うんですよ。 でも、せっかくのお祭りだし、やっぱ参加して置いた方が楽しいんだよね。

今回画像少ないっすね...。いや特に載せるものなくて...。

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