らくがき塗料箱 1/8 ソフィア・ロベリンゲ

レインボーダストさんのレビューです(感謝)。

完成しましたぁ、いわたさんのソフィア。

 製作期間は2月28日〜3月29日…これだけ見ると実に長そうですが、実際は6日ほど集中作業しただけで、実に作り易いキットでした。

 キット特性としては、バリは少ない、パーティングラインも薄い、湯口も大きいのはあるものの、処理し易いポイントに配置されている、ほぼ色の境界線ごとに分離されたパーツ分割など、海洋堂ときメモ3rdシリーズを意識させるものになっています。

 整形はまぁ、挟み込み式の前後スカートの合いが少々悪い(私のは)のと、左手で撫でているもみ上げ、後ろ髪と胸部の合いの悪さがポイントかな。

 スカートは海洋堂のときメモフィギュアを仕上げている人なら特に悩むことはないでしょう。 ポリパテやメンソレを駆使して、綺麗に合わせて頂ければよろしいかと。 なお、ぎりぎりの原型の都合で、スカートの内部、あとお腹の部分は塗膜を極力重ねない方がいいみたいです…サフすらも避けた方が賢明でしょう。

 後ろ髪も胸部と当る内側を少し研磨しておきましょう。

 で、左手で撫でているもみ上げ。左手と一体パーツになっているのですが、これが添付の「まんが」後書きにあるように合いません…頭部との間に空間が出来るので、ドライヤーなどで暖めて顔側に曲げてあげましょう。 で、そうすると頭髪部までの距離が足りないことに気付くはずなので、ポリパテなんかをもみ上げの根元に盛り付け、もみ上げそのものを少し延長してあげましょう。 ちなみに私は99年の冬に足元を暖めてくれたファンヒーターで熱を加えました(^^;)。

 頭髪の前髪&後ろ髪の接合部は隙間があるので、ここは塗装前に処理しておきましょう。

 で、吹付け塗装ですが、能率のいい順序でいくと…

靴下(白系)→胸部、両手、スカート(白系)→胸&髪リボン(黄系)→もみ上げ右、前髪、後ろ髪、もみ上げ先端(茶系)。

 んで、靴下、両手の袖口にマスクし、肌色を吹きます…もちろん顔、両足にもね。 靴下はテープ、両手袖口はゾルでマスクするが吉でしょう。 ここで吹付けは基本的に終わり…あとは隠蔽力の強いカラーがメインなので、筆に政権交代です。

 左手のもみ上げに髪の色を塗り、ついで靴(茶色)、靴留め金(金属色)を塗ります。 んで、両手、胸部に制服の赤色を塗ります…境界線がきっちりしているので、マスキングは必要ないかも? ちなみに私は両手袖口にはゾルでマスクしていきました。

 で、赤部分の塗装後、制服のボタンに金属色をぬりぬり。 あとは首のタイに黒系を、制服のスカーフのラインに黄色系を塗り、顔面部の瞳、開いたお口を処理、んで、スカーフのフリルの穴(レース)にグレイを置くような感覚で塗ります。 ここのレース穴は別にくぼみを塗りつぶす必要は無いでしょう…くぼみがあるということをアピールできれば充分です。

 んで、最後にこのキット最大の難関、スカートの塗装。 ここはやはりHPや「まんが」でサポートされている方法が最適でしょう。 方法としてはマスキングテープは境界線の区分けに使い、ゾルをメインにマスクするというものですが、確実性が高く、お世話になった私からもお勧め致します。 なお、 最後の細線はマジックを使いました。 ゼブラの「マッキー」の極細を使えば、たいへん楽です。 手ぶれが怖く、マスキングより確実性は劣りますが、多少のよれならリタッチでフォローできるし、何より「楽」ですよ。

 で、スカートのフリルにグレイを塗り、「シャドウ」を演出…これで塗装も終わりました。

 というわけであとは各部を合体させ、完成。 なお、色の配色は水性アクリルなんで、あまり参考にならないと思うので、興味のある方はウチのHPのレビューにて紹介しますので、そちらでどうぞ。

 最後に作品の難易度ですが、スカートのチェック柄などに目を奪われ、難しそうな印象がありますが、そういった部分は全て工程が添付の「まんが」やこちらのHPで優しく(易しく)サポートされていますので、全体の難度は低めです。

 また、工程に不安を感じたりしたら、原型師(いわたさん)に気軽に相談出来るのも心強い、というのも付け加えておきましょう。

レインボーダスト (HP: ときめきふぉーとれす )

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