C3 2002 結果報告


前日

 この夏最後のイベントC3。 コナミとサンライズの版権が降りるということで実はワンフェス以上に期待して申し込みをした。 同時に現在ガンダム系の版権が降りるのはこのイベントのみということで、以前からプルを出したいと言っていたひろみかんさんと一緒に出ることとなった。 しかし、コナミはおろか、サンライズすら版権は降りなかった。 C3はもともと企業と一体化となって進めるイベントであって、協力版権元となっているこれらとは事前に交渉してあるはずだと思っていたのだが、どうなっているのだろうか。

 いずれにしろ、結果として本当にガンダム系オンリーなイベントとなってしまったのである。 ま、ガレキだけのイベントではないのでそれだけのイベントと言うわけではないけれど。

 さて、ガレキ関係は25日だが、前日の24日は企業関係のプロモーションなどが行われている。 どうせ前日から東京入りしなくては行けないこともあり、せっかくだから前日から会場へ行ってみることにした。 朝早く新幹線に飛び乗る。 ...いや、予約したあったんだが。 今回はパソコン用のコンセントが使える座席を狙って取ったりとちょっといろいろ苦労した。 時刻表からは分からないので、ちょっと鉄な知識が必要です。

 ま、そんな話は省略して、東京着。 京葉線で海浜幕張へ。 はぁ〜さんと落ち合い、会場内を巡る。 そして後悔。 ていうか、よくよくガイドブックを見たら、今日展示されている企業スペースのほとんどは、明日も展示されるんじゃないか。 何のために来たんだ〜。 仕方ないのでとなりのガンダムワールドを見る。 なんか限定のガンプラでスゲー列が出来てた。 ヤフオク目当ての大量購入者を見て興ざめしつつ会場を後にした。

 午後からまるまるヒマになってしまった。 仕方ないので秋葉に直行。 男2人で行くところといったらここしかないだろう。

 買い物とかゲーセンとかで楽しむ。 それと行ってみたい店があったので、はぁ〜さんと一緒に挑んだ。 mary'sって店。 数人列んでいたけど、なんとか入れた。 なんか秋葉のオアシスって感じがしていい感じ。 また来ようっと。

 あとは秋葉を後にして、就寝。 今回は宿泊でちょっとトラブったが、ちゃんと寝られたから良し。


搬入

 7時秋葉原集合、そしてアルピーヌさんの車で幕張へと向かう。 ひろみかんさんも一緒だ。 ついたのは8時ごろ。

 ディーラー組の私とひろみかんさんは搬入口へと向かう。 搬入受付は会場内にあり、まずは代表者が中で受付を済ませ、ディーラー証を貰ってきて、その後メンバー全員で入るというシステムなのだが...。 会場の正面から受付までが異常に遠くて、めちゃ歩かされた。 ワンフェスみたいな大きなイベントだったら絶対に混乱しますな。 会場の裏側から入ればよかったのかなぁ?

 さて、ここで問題というか手違いが発生。 私はてっきり2名で申し込んだと思っていたのが、実はC3はメンバーは3名固定なのだ。 3人分のディーラー証を貰ってしまったので、あと1人入れる。 しかし他のらくがきメンバーは今回会場に来ていないので、アルピーヌさんに入ってもらうことにした。

 そんなこんなで3人で自分のブースへとたどり着く。 しかし椅子は2つしかない。 しかも椅子の追加は出来ない。 なんだかなぁ。

 まずは版権手続きを済ます。 サンプルを提出し、持ち込んだ商品の数をチェックされる。 全てOKだと、版権証紙がもらえるという手順だ。 この辺はJAFCONと同じ流れらしい。

 さて、次はブースの設営。 この辺はいつもどおり、あっという間に終了。

 今回は1点のみということで、寂しいかなと思ったが、ひろみかんさんがその辺を考慮して完成品を3種用意してきた。 そしてなぜかどれみのスタンドポップを取り出して雛壇に置いた。 値札を貼りつけるためらしい。

 あとは開場まで時間をつぶす。 軽く偵察したり、電話したり...。


開始

 10時になった。 ディーラーは自分のブースから出るなコールが叫ばれる。 でもみんなきちんと自分のブースに入っているように見えた。 まぁ、ガレキスペース自体狭いし、隠れる場所もない。 これくらい少人数だと悪行も出来んわな。

 開場となり、人が入ってくる...。 が、まだ自分のブースから出るなと叫ばれる。 どういうことかと思ったら、どうやらガレキスペースと一般スペースは完全に仕切られており、ガレキ系一般客の入場口も別になっているのだ。

 柵の向こうのドールスペースではなんかすでに凄い行列が出来ており、すでに戦場となっていたが、こちらガレキスペースのみはまだ戦い前の沈黙...といった感じだ。

 5分ほど過ぎると、ガレキスペースも開場となった。 蜘蛛の子散らすように会場に雪崩れ込む人達。 会場を走り回るディーラー。 瞬時に出来上がる人垣。 このあたりはワンフェスと変わらないね。 やっぱりイベントとはこうでなくては。

 さて、人垣を眺めていると、最初のお客さん登場。 ありがとうございましたー。 と、また次のお客さん登場...。 と、大体1分1人くらいのペースでテンポよく売れていく。 決して行列が出来るほどの勢いがあったわけじゃないが、いいペースで売れていった。

 ただ、今回8000円という値段のため、ほとんどの人が1万円札で買っていった。 そのため、あっという間にお釣りが底をついてしまった。 幸い、私がワンフェスの売り上げで大量の千円札を所有していたため事なきを得たが、今回は危なかったな。

 しばらくして、そういえば自分のハティのことをガイドブックに書いていた事を思い出す。 そっか、版権落ちたって事を書いておかないとな。 と貼り紙を書こうと思ったときに。 「ハティはないんですか?」 と尋ねられた。 やっぱり期待してた人、いたんですね。 悔しい瞬間です。 事情を話し、冬には再販しますからと謝る。 そして貼り紙をどれみに貼った。

 ところで、何故サンライズの版権が降りないのかと思ったんだけど...。 会場内を見ると、スクライドとか、勇者シリーズとか、サンライズ系はしっかり版権降りている。 ていうかガンダムそのものがサンライズ系だ。 おそらくアルジェントソーマが降りなかったのはビクターのせいだろうね。 何となく納得した。

 さて、30分しないウチにプルは完売。 今回は複数買っていく人が何人かいた。 おそらくは転売屋だろう。 多分ヤフオクにでるな。 いや事実出たんだけど。

 完売したらやることもなくなるので、改めて会場を見て回る。 やはりワンフェスとは明らかに雰囲気が違う。 ロボット系に偏っているせいもあるが、フィギュアもワンフェスとは違う。 ワンフェスが萌えに走っているのに対し、こちらは、しっかりキャラを作り起こすという基本を抑えた、手堅い作りになっている。 まぁ、ガンダム系だから、そうなるのかも知れないけどね。 あと、買い手側としていろいろ思うことがあったんですが、これは日記の方に書くことにします。

 そういえば、仕切られていたガレキスペースはいつの間にか解放されていた。 会場外の行列が無くなったら外されてるシステムだったようだ。

 ブースに戻って時間をつぶす。 今回もいろんな方が訪ねてこられて、雑談を楽しんだ。 プルの方は相変わらず撮影者が絶えない。 凄い人気だねぇ。 雑誌社の人も何社か来た。 特にレプリカントには後日郵送して撮影ということに。 噂には聞いていたけど、ホントにそうなのね。 それだけ撮影にこだわっているといえるなぁ。 ま、速報的意味はあまりない本だから出来ることなのかも知れませんね。 お金も時間もかけられるってこと。 さ、どれくらいの大きさで載るのかな(笑)。

 閉場は5時だが、完売もしたので早めに撤収することにする。 ガレキスペースは小さいため、もう見尽くしちゃったし、明日仕事だし、早く帰りたい。 売り上げ報告をして、ディーラー証を返して、3時にはもう会場を後にした。 帰りはたまさんも加わり、5人なっていた。 せっかく人数がいるので、軽く食事でも行きますか。


癒し

 というわけで秋葉原。 なんで食事で秋葉原だというツッコミは誰もしない。 じゃ、秋葉原らしいところで軽食をということで、昨日行ったMary'sに行ってみる。 が、昨日とは比べ物にならない行列が出来ていたのでヤメ。 そんな時間はない。 仕方ないので路線変更。 普通の店に行こう...と思ったのだが、コスパの前を通ったとき、はぁ〜さんがそこにソレ系の店があることを教えてくれた。 その名もcure maid。 ああ、なんかソレ系だ。

 よっしゃ、入場だ。 何故かレジ前のショーケースに入っているのがケーキではなくたいやき。 ギャグなんだろうか...。

 そこで1時間くらい雑談。 ウエイトレス...いやメイドの手際の悪さはご愛敬。 やはりメイドは本物に限る...と私は思うのだ。 アニメ絵のメイドはわたしゃ今ひとつ...。

 店を出るとそのまま駅へ。 私とはぁ〜さんは昨日さんざん秋葉原を回ったので速攻帰った。 たまさんとひろみかんさんは秋葉巡りへ。 アルピーヌさんも家路についた。

 神戸についたら10時。 まぁ、早く帰れたかな。


終わり

 まぁ〜驚かされましたね。 何がって?プルの人気にですよ。 世の中こんなにプルプルな人が多いんですねぇ。 私はダブルゼータ本放送時小学生だったということもあり、萌えみたいな物は全くなかったりしますがねぇ。 だけど、本当にそれだけなんでしょうかね。

 確かにひろみかんさんのプルは良い出来だと思います。 非の打ち所もありません。 それに加えてプルというキャラの人気度が今回の結果を生んだとも言えますが、ここ最近のワンフェスの傾向では、人気キャラを水着にした程度では、どんなに出来が良くてもこのサイズが8000円でガンガン売れるとは思えないというのが正直な感想でした。 しかし結果はこの通り。 明らかに現在のワンフェスとは違う結果であると私は思います。

 今回見て回って気付いたのですが、ガンダム系フィギュアの作風って、5年くらい前のワンフェスに近いっていうか、全体的におとなしめなのが多いです。 でも、しっかり売れる物は売れていくんですよねぇ。 ガンダムっていうネタは昔から続いているとはいえ、やはりネタとしては古く、特にそのフィギュアとなると、作り手も買い手もある程度高い世代に限定されているのではないかというのが私の感想です。 故にその作風も、結構古いと私は感じました。

 逆に言うと、それだけ今のワンフェスが新しい世代に押されつつあるという現実を確認できたとも言えますね。 まぁ、だからどうしようという話ではないのですが、一様に見えるワンフェスの客層にも、いろんなタイプがあるんだなという事を改めて発見できたということが今回の最大の収穫でした。

一応補足
ここでいう「世代」っていうのは実年齢ではなく「オタク歴」みたいな物の事です。 でもある程度実年齢と相関関係はあって、今回のC3ガレキスペースを楽しめたのはおおよそ30歳以上であると推測されます。 ま、どんな世界にもジェネレーションギャップはあります。 ある意味、ガレキ世界もそれだけ広がったと言えますね。


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