海洋堂 1/8 早乙女優美(TAISO-FUKU)

YAMA_KENさんの製作話です(感謝)。
Photo:YAMA_KEN

YAMA_KENの理想のコート剤を求めて

 実は足の部分の肌色の塗装は3回くらいやり直しているのです。 理由は最後の仕上げに半ツヤを表現したかったのですが、(肌の色がてかっていてツヤが乗っていると、どうも不自然な気がしてたまらなかったのです。) その効果を出すために、パステルや水彩画などの仕上げに使う定着液と言う物を用いてのですが、それで大失敗をしてしまい塗り直すことになったのです。

 使用した定着液のスプレーですがトリパブ株式会社のトリパスC、MATTと言う商品なのですが、缶に書かれている説明には、作品を耐水性に優れた強いツヤ消し皮膜で保護します。 あと、写真プリント等のツヤ消し保護剤としてもご利用頂けます。 などと書かれていたのですが、説明どうりにはいかず・・・。 見事なばかりに輝かしいツヤが乗った皮膜を形成してくれて、さらにサランラップで塗装した部分を触れないようにシールドしながらほかの部分の塗装をしょうとお思っていたら、水分を皮膜が吸ったのか、なんと皮膜がしわがよった様になってしまい、とても醜い肌の優美ちゃんになってしまって私は思わず泣きそうになってしまいました。(新宿のタイムズスクエアにある東急ハンズで、いいコート剤はないかと3時間ほど探し回ったに・・・。)

 その後2000番程度のサンドペーパーで醜くなった肌をこすって軽くリタッチいたしました。 そして塗装をするのですが、わたしはアクリル塗料をメインに使っているのが関係しているのかわかりませなが一回ほど塗装をかけたぐらいではツヤのかかっている様子は改善されず二度以上にわたって塗装し直しました。(苦肉の策として、さらに肌の色に白を多く含ませて不透明度を上げてごまかしました。) うーむ、あのツヤやかな肌色が良い下地になっているのか・・・。(悪い意味で)

 私は悩んだ末に決断をしました。 壁や金属などに色を塗る缶スプレーの仕上げ用のコート剤を用いるしかないのだろうか・・・。 しかし、近くで肌の部分を見ると、気持ち亀裂のように醜くなった。あの傷痕が残されている・・・。 優美を助ける事は出来ないのか・・・。 僕が馬鹿だったばっかりに優美ちゃんを・・・。(ばかっ・・・ホシノ・ルリ談) 私は車用の補修材料を扱っているメーカー武蔵ホルト株式会社のボカシ剤なる物を発見し、その名前から機能を察してダメもとでやってみようと思ったのです。

 まず、ボカシ剤で塗装の段差を気持ち程度、ボカシをいれ(厳密には塗った塗装がとけてしまうので程々に・・・。) その後、カンペハピオ株式会社のアクリルラッカーが成分のつや消しクリヤーにて表面をコートいたしました。 このスプレーは私の想像していた色を再現してくれて気に入りました。 しかし、注意があります必ずアクリルなどの水性塗料を使用した場合、絶対にボカシ剤でコートした上で使用してください。 もしボカシ剤を使用せずにつや消しクリヤーを吹いてしまった場合、定着液を使用した時みたいに醜い肌の出来上がりとなってしまいます。

 うーん、苦労ばっかりのフィギュア制作となってしまいました・・・。(えっ!?ばかばっかり・・・そうかもしれない・・・。)


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