みつめてナイトとは?


 HP内で何かと話題に出てくる「みつめてナイト」というゲーム。 名前は聞いたことあっても詳しくは知らない方が多いのではないでしょうか? そこで、ここで簡単に説明させていただきます。 もっと詳しく知りたい方は、他のHPをご覧になるのが良いでしょう。

おすすめページ

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メジャーになれなかった秀作恋愛ゲーム

 「みつめてナイト」はプレイヤーからの評価はかなり高い方です。 ファミ通のレビューでも殿堂入りを果たしていますし、電撃PlayStationのレビューでは85点×2でした。 電撃PlayStaionやG'sマガジンではファンコーナーもできて、しばらく連載されていたぐらいです。

 ではそれだけ高い評価をうけていながら、なぜ世間は見向きもしなかったのでしょう? それは、作品のインパクトの弱さです。 タイトルがちょっとセンスないですし、雑誌等のCMも今一つ内容がわかりにくい物でした。 しかも、発売日近くには「鉄拳3」「パラサイト・イヴ」などのビッグタイトルがでましたし、発売日当日は同社の「彩のラブソング」の発売日でもありました。 最大のターゲットでもあったメモラーまでもが視界外になってしまう、最悪の状況だったのです。

 それに、ゲームとして特に目新しいシステムもないので業界もあまり注目しなかったのです。

システムはときメモそのまま

 さてこの「みつめてナイト」というゲーム、具体的にどんなゲームなのでしょうか。 一言で言うと「ときメモを少し改良した感じ」でしょう。 コナミ以外が作っていたら、間違いなく秀作とは言われなかったでしょうね。

 主人公はドルファン王国という国にやってきた傭兵です。 ここで3年間雇われることとなり、その間に様々な女の子に合い、最後には女の子から告白を受けます。 コマンドは一週間単位で行い、平日はパラメータ上げをし、休日は女の子をデートに誘います。 目当ての女の子以外を放っておくと、不安がたまっていき、最後には爆発します。 クリスマス、バレンタイン、ホワイトデーなど1年間にそれなりの行事もあります。 そんな感じでときメモとほとんど変わっていないため、いい意味ではメモラーなら何も迷わずに始められると言えます。

ドラマ性を重視したつくり

 さて、そんなときメモと何も変わらないシステムでありながら、何故秀作と言えるのでしょうか。

 ときメモというゲームは名作と言えるでしょうが、それを認めない人たちもたくさんいます。 それはときメモにはドラマ性が欠けているからです。 ときメモは3年間を駆け足で進み、時々一場面をダイジェストで紹介する程度です。 そのため、2人がどんな恋愛をしてきたのかという具体的な内容はプレイヤーの想像に任されていると言っていいでしょう(そのための補完をするためのゲームがドラマシリーズと言えます)。 そのため、ゲームに映画のようなドラマ性を求めている人には今一つの評価だったのです。

 「みつめてナイト」はときメモにあったそんな欠点を見事に埋めています。 ときメモと同じシステムでありながら、物語後半では映画のようなドラマが待っています。 特に舞台が中世と言うこともあり、戦争や死、貴族と血統、恨みや陰謀など、現代では絶対描かれないことが物語の中枢となっていて、かなり考えさせられる面もあります。

 しかし、すべての女の子にそんなドラマが待っているわけではなく、キャラによってはときメモと同様な扱いの子もいます。 そこがこのゲームの唯一の欠点であると私は思っています...。 それと、ドラマ性を重視するということは、どうしてもフラグ立て作業的な所が出てきます。 しかし、これはアドベンチャーゲーム全般に言えることなので、大きな欠点とは言えないでしょう。

 また「みつめてナイト」プレイ中に表れるエピソードはその世界観のほんの一部です。 実際にはそのエピソードの裏にもっと細かい設定があり、様々な人たちがその事件に関わり、そして運命に翻弄されていくのです。 詳しいことは、当時雑誌に連載されていたコーナーや、ゲーム中で参照できる用語集やトピックスを見ると分かります。 「みつめてナイト」というふざけた名前からは想像も付かないほど、世界観や設定が練り込まれていることが分かりますよ。


キャラクター紹介(少しだけ)

 主な登場人物を紹介します。 詳しいプロフィールは他のHPに任せるとして、ここでは特に人気の高い人だけを紹介しましょう。

ソフィア

 ゲーム開始最初に登場する女の子です。 家は絵に描いたような貧乏さで、生活費を稼ぐために毎日働きながら学校に通っています。 そんな彼女はいつが舞台に立って歌を歌いたいという夢を持っており、夢をつかむために健気に頑張ります。

 物語後半で彼女は夢に破れ、絶望の淵に立たされます。 しかし主人公、そしてある人との出会いが彼女を立ち直らせ、最後には...。

プリシラ

 ドルファン王国の王女だが、時々城を抜け出して街に出ています。 そのため普段は普通の女の子として接することができます。 「王女」というイメージとはかけ離れた性格で、まさに声を演じる今井由香さんにぴったりという感じでしょう。

 そんな彼女ですが、実は誰にも知られていないとんでもない秘密があったのです...。

アン

 詳細は一切不明な少女。 歌声はとても美しく、聞く者の心を癒やします。 ときメモで言うところの館林さん的存在で、主人公に対して不信感を持つことはありません。

 彼女のエンディングは多くのプレイヤーを泣かせました。 私はスタッフロールの間、ずっと放心状態でした。 とにかく切ないストーリーです。

ライズ

 まるで綾波レイのように淡泊で、感情を表に出しません。 なぜかいつも手袋をしています。 政治や戦争については興味があるようですが...。

 多分「みつめてナイト」では一番人気。 その魅力は性格ではなく、そのストーリー。 ドルファン王国全体を揺るがすようなエピソードが見られます。

 ときメモでは学校が舞台であったため、女の子はすべて高校生でした。 しかし、「みつめてナイト」はそのような制約はないため、下は中学生から上は未亡人まで、様々な人が登場します。 そして、すべての人たちは越えられない現状と、かなえたい夢を持っています。 主人公に会うことでそれが少しずつ変わっていきます。 そして最後にあなたが見るものは...。


「みつめてナイトR 大冒険編」について

 「みつめてナイトR」は「みつめてナイト」発売9ヶ月後にでたRPGです。 続編ではなく「みつめてナイト」に登場したキャラクターを使ったパラレルワールド的な作品です。 少しコメディタッチで描かれており、その世界観とストーリーは賛否両論を呼びました。

 お勧めは旅の途中で見られるデートシーン。 これだけのためにプレイすると言ってもいいでしょう。 「みつめてナイト」本編とはすこし違ったそのエピソードは、キャラクターの新たな魅力に気づくかもしれませんよ。

 何回もクリアすることを前提しているところが珍しく、同行する女の子や所持するアイテムによってストーリーが変化します。 しかし、何周もしているとさすがに飽きてくるところもあり、パーフェクトクリアはほとんど不可能でしょうね(約20周必要)。

 まず「みつめてナイト」本編にハマらないと、少し辛いゲームかもしれません。

© 1998 KONAMI © 1997 RED
取り込み画像なのでちとやばめ

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