ハンナ Full Scratch '99年 4月29日


 版権申請用に写真を撮影します。 版権申請用の写真は、デジカメでは不可...というわけではないのですが、かなりの解像度を持ったデジカメで撮り、かなりの綺麗さの出せるプリンタでもないと申請に耐えるものはできないでしょう。 ここは普通のフィルムカメラで撮った方が無難です。

 さて、最近掲示板の方で撮影に関する話題が出たので、ここで私がやった方法を書いておきます。 撮影の場合、一眼レフカメラやブルーライト(複数個)があればバッチリでしょうが、私はそんな高い物は持っていませんし、お金もありません。 家にあるカメラは1mまでしか近づけないし、ズームもできないと来ています。 こんな時は使い捨てカメラを使うしかないでしょう。 選択肢は「写ルンです Flash + 接写」、これしかありません(定価2000円)。

 さて、このカメラは屋外で使うことを前提に設計されているため、室内ではフラッシュを使うことになるのですが、フラッシュ撮影は正面から、しかも一方向からのみ光が行くので立体感がなくなってしまいます。 ですから、事実上屋外での撮影しか不可能です。 撮影時間は昼頃がいいんじゃないでしょうか? 朝夕は光が赤っぽいのでやめた方がいい(のかな?)です。 それに夕方は風が吹くので被写体が倒れたりして恐ろしいことになります。

 次に撮影のための場所の確保。 撮影場所はまぁ、逆光にならないところならいいでしょう。 外に机などを出し、バック紙を床から壁に滑らかになるように置きます。 バック紙なんて専門用語っぽいですが色画用紙で十分です。 このとき、マスキングテープなどでしっかり紙を固定しないと、突然風が吹いて紙がめくり上がり、被写体が吹っ飛んでいくという事態が起きることがあります。 十分注意しましょう。

↑レフ版有り(左)とレフ版無し(右)レフ版がないと顔が全く見えないことが分かる

 次にレフ版を用意します。 なにか板にアルミ箔(ざらざらの方)を貼って作ります。 それに光は反射させ、影になる部分に光が当たるようにしましょう。 コレをやらないと、影の部分が真っ黒になってモールドが分からなくなります。

 次に撮影です。 ここで問題になるのは、ファインダーをのぞいて見える範囲と写る範囲が違うという点です。 特にこのような接写の場合、その影響が大きく、ちゃんと撮ったつもりが枠の中に収まらなくなっているとこもあるぐらいです。 コレに関しては慣れるしかない...のですが、ある程度目安は付けられます。 例えば、シャッターボタンが下になるように構えた(カメラを縦にする)場合、今のぞいているところから数センチ左下にレンズがあります。 ですから、ここだ!と思ったところから、カメラを数センチ右上に動かしてから撮ればいいワケです。 しかし平行に動かすのは結構難しいでしょう。 動かしたとき、どうしてもカメラの向きも少し動いてしまうでしょうから...。

↑ファインダーからのぞいた映像が右のような感じのとき、左のように写ります。 もっと近づきたいところですが、接写能力の限界でここまででしょう。

 でもまぁ、ファインダーからこんな感じ(←)に見えればOKでしょう。 あとはやっぱり勘ですね。 あ、それとファインダーを覗く場合、眼鏡は取って下さい。 「写ルンです」は顔とカメラを密着させたときにうまく見えるように調整されているみたいですから...。

 あと、シャッターを押すとき手がブレないように。 「写ルンです」はボタンが深いので、押し込んだときに手が震えてしまいがちですので気をつけましょう。

 それと写真は何枚もいろんな角度、距離からとりましょう。 使い捨てなんですから、27枚目一杯撮らなきゃ損です。 現像しないと出来上がりは分かりませんから、いろいろなのを撮って、そのなかから1枚納得のできるのもが撮れればいいんですから。

私のスキャナの特性と、あなたのお使いのマシンのビデオボードの特性、そしてご覧のディスプレイの特性で実際の色合いとは違って表示されているはずです。 この辺はマルチメディアの弱点ですねぇ。

 こんなものでしょうか。 私はカメラに関する知識は素人同然です。 ですが、HPへのアップやWF申請のために何回か撮影をするうちに何となく技術が付きました。 大事なことはやってみることでしょうねぇ。 まぁ、詳しいことは「HobbyJAPAN」の'98年8月号を見てもらえれば分かります。 この世界、かなり奥が深いのでハマるかもしれませんよ?

 今回は「写ルンです」でやりましたが、デジカメの場合はまた違ってきます。 デジカメは撮った後にレタッチできるという点がありますから...。 これにかんしてはまた機会があればご紹介します。

 あ、しまった。 自分の原型の説明全然してない...。



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