ハンナ Full Scratch '99年 4月28日


 しばらく更新がありませんでしたね。 版権申請に向けてラストスパートだったので、いちいち日記書いている暇もなかったのですよ。

 さて、前回からの進展は

 ま、表面処理でほとんど時間取られたんですけどね。 それ以外の項目に関しては特記するする事もないのでいちいち書かないことにします。

 さて、表面処理をいかに早く終わらせられるかっていうのは結構原型師にとっては大きな問題ですよね。 普通に市販キットを作るときは、せいぜいパーツの継ぎ目、パーティングラインや気泡など局所的な作業が多いですが、フルスクラッチの場合、パーツ全体が凸凹なので同じやり方では時間がかかりすぎます。 まぁ、マテリアルにもよりますけどね。

 特にファンドの場合、盛りつけることで形を作るのでかなりぼこぼこになります。 こんな時はファンドに水を含ませて表面に塗ったりしますが、それでも限界があります。 ですから、完全に乾燥させてからラッカーパテを塗る事になるのですが...。 そのときどうやって塗りますか? 溶きパテを筆で?それともそのまま爪楊枝などで塗りつけますか? 私はいろいろ試したのですが、指で塗りつけるのが一番早いと思いました。 ラッカーパテに少しシンナーを加えて柔らかくしたら、原型全体に指で塗りつけるんです。 他の方法に比べて塗った後の面がなめらかになるので早いですよ。 まぁ、お肌には悪いでしょうが...。

 他にもパーツ整形の時、ポリパテを盛り、しばらく暖めてちょっと固くなったときに指で形を整えるとか(指にメンタムを塗っておくと良い)して、表面を滑らかにして削る量を節約するとか、早く目的を果たすためのテクを自分で作り出していきましたよ。 今回のスクラッチは。

 他にもこんな事をやりました。 パーツとパーツの接合部の隙間をどうやって埋めるかって課題。 普通は一方にメンタムなどを塗って、もう一方にポリパテを塗って合わせるとかやりますが、コレも時間がかかりすぎますし、結構うまく行かないことが多いです。 そこでラッカーパテを使います。 ラッカーパテはシンナーの揮発によって固まるので、表面から固まっていきます。 この特性を利用するのです。 接合部の隙間があと0.数ミリというところまで来たら、一方のみにラッカーパテを薄めずに塗ります(ちょっとだけ)。 そしてしばらく待つと、表面だけが固まり、中が固まっていないという状態になります(触ってみると分かる)。 その状態でパーツとパーツを押しつけ固定し(マスキングテープなどで)、白熱灯などで乾燥させます。 するともう一方の方にはパテがくっつかず、見事に接合部が埋まります。 コツはあまりパテを盛らないこと、あとほんの少し隙間を埋めたいって時に利用するとよいでしょう。

 さて、明日は版権用の撮影だー。


 ところで余談なんですが、IE5をインストールしたんですけど...。 IE5では左側に画像などがあって、右側に文章が回り込んだ時、<UL>〜</UL> や、<BLOCKQUOTE>〜</BLOCKQUOTE>などのインデントに関するタグが機能しないようです。

例えば、

インデントする行
↑IE5だとこの行がインデントされないんです。 まさかバグ?それとも右側を広く取るためにわざとやってんの? もーこういう独自仕様はHP作る側にとって面倒なだけだからやめてよー。

 この日記の最初の画像が右側にあるのもそのためです。 まーこういうの今までにもいくつかありましたけどね。 HP管理者の方は、自分のHPが他のブラウザでどう見えるのか一度はチェックした方がいいですよー(できれば別のOSからも)。


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